はじめに
「VercelのCDNって、どのような仕組みでWebサイトを配信しているの?」
「Edge Networkを使うと、なぜページの表示が速くなるの?」と気になっていませんか。
VercelでWebサイトを公開していても、アクセスしたユーザーにどのサーバーからデータが届くのか、CDNがどのタイミングで使われるのかまで把握できず、設定を確認するところで悩むことがあります。
この記事では、VercelのCDNとEdge Networkの関係から、キャッシュを利用して高速配信する仕組み、利用するときに確認したいポイントまで分かります。
VercelにCDNはある?

Vercelでは、Edge Networkを通じてWebサイトのコンテンツをユーザーへ配信する仕組みが用意されています。
ここでは、VercelのCDNにあたるEdge Networkの仕組みと、コンテンツを効率よく配信できる理由を順に説明します。
VercelのCDNはEdge Networkでコンテンツを配信する仕組み
Vercelでは、WebサイトへのリクエストをEdge Networkで受け取り、ユーザーへコンテンツを配信します。
キャッシュできるコンテンツはEdge Network上に保存されるため、同じリクエストではオリジンへ毎回アクセスする必要がなく、効率よく配信できます。
静的コンテンツと動的コンテンツを効率よく配信できる
VercelのEdge Networkでは、HTMLやCSS、JavaScript、画像などの静的コンテンツをキャッシュして配信できます。
動的コンテンツも、キャッシュ設定や利用する機能に応じてEdge Networkを活用できるため、コンテンツの種類に合わせた配信が可能です。
ユーザーに近い場所から配信して表示を高速化できる
VercelのEdge Networkは複数の地域に拠点があり、ユーザーからのリクエストを適切な場所で処理します。
キャッシュされたコンテンツを近い拠点から配信することで通信の待ち時間を抑え、Webページの表示速度を改善しやすくなります。
VercelのCDNでできることは?
VercelのCDNでは、コンテンツをキャッシュして同じデータを繰り返し取得する処理を減らし、ページの表示速度を高められます。
ここでは、VercelのCDNで利用できる4つの機能を順に説明します。
コンテンツをキャッシュして表示速度を高められる
VercelのCDNでは、配信したコンテンツをEdge Networkにキャッシュし、同じリクエストに再利用できます。
キャッシュが利用できればオリジンとの通信を減らせるため、ユーザーへコンテンツを返すまでの時間を短縮できます。
キャッシュの再検証や無効化を制御できる
Vercelでは、設定した条件に応じてキャッシュの再検証や無効化を行えます。
コンテンツを更新したタイミングに合わせてキャッシュを制御することで、古い情報が残るのを防ぎながら新しいデータを配信できます。
外部オリジンのコンテンツもVercel経由で配信できる
Vercelでは、外部オリジンから取得したコンテンツをEdge Network経由でユーザーへ配信できます。
キャッシュ可能なレスポンスをEdge Networkに保存すれば、外部オリジンへ毎回アクセスする処理も減らせます。
フレームワークと連携してキャッシュを制御できる
Vercelでは、対応するフレームワークの機能と連携し、コンテンツのキャッシュや再検証を制御できます。
更新が必要なデータと再利用できるデータを分けることで、コンテンツの生成方法に合わせた配信がしやすくなります。
VercelのCDNを利用するメリット
VercelのCDNを利用すると、Webサイトのデプロイからコンテンツ配信までをVercel上でまとめて扱えます。
ここでは、VercelへのデプロイとCDN配信を組み合わせるメリットを2つに分けて説明します。
VercelへのデプロイとCDN配信をまとめて扱える
Vercelでは、Webサイトをデプロイすると、公開したコンテンツをEdge Network経由で配信できます。
別のCDNサービスを用意して個別に接続する手間を減らせるため、デプロイからコンテンツ配信までまとめて管理しやすくなります。
グローバルなユーザーへ高速にコンテンツを届けやすい
VercelのEdge Networkは複数の地域に拠点があり、ユーザーからのリクエストを適切な場所で処理します。
キャッシュされたコンテンツをユーザーに近い拠点から配信できるため、海外からアクセスされるWebサイトでも待ち時間を抑えやすくなります。
VercelのCDNを利用するときの注意点
VercelのCDNを利用するときは、すべてのコンテンツが同じ条件でキャッシュされるわけではないため、どのレスポンスがキャッシュ対象になるのかを確認して設定する必要があります。
ここでは、VercelのCDNを利用する前に確認したい3つの注意点を順に説明します。
キャッシュされる条件を理解して設定する必要がある
Vercelでは、すべてのレスポンスが同じ条件で自動的にキャッシュされるわけではありません。
意図しないキャッシュを防ぐためにも、レスポンスヘッダーやVercel側の設定を確認し、対象や保存期間を適切に設定しましょう。
設定したキャッシュが実際に使われているか分からない場合は、レスポンスヘッダーなどからCDNの利用状況を確認してみましょう。
▶CDNを調べる方法は?WebサイトでCDNが使われているか確認する方法
動的コンテンツはキャッシュ方法によって挙動が変わる
動的コンテンツは、リクエストごとに生成する場合と、キャッシュした内容を再利用する場合で挙動が変わります。
情報の更新頻度に合わせてキャッシュや再検証を設定し、必要なタイミングで新しい内容へ更新できるようにしておくことが大切です。
CDNだけでWebサイトの速度がすべて改善するわけではない
CDNを利用するとコンテンツの配信時間を短縮できますが、画像の容量やJavaScriptの処理時間まで改善できるわけではありません。
Webサイト全体を速くしたい場合は、CDNだけに頼らず、画像やJavaScriptなどもあわせて見直していきましょう。
CDNを使っていても表示が遅い場合は、どこに原因があるのか切り分けて確認すると改善点を見つけやすくなります。
▶Webサイトが重い原因は?表示速度が遅いときの改善方法
VercelのCDNが向いているケース
VercelのCDNは、VercelでWebサイトやWebアプリを運用し、デプロイからコンテンツ配信までを同じ環境で扱いたい場合に向いています。
ここでは、VercelのCDNが向いている3つのケースを順に説明します。
VercelでWebサイトやWebアプリを運用している
VercelでWebサイトやWebアプリを運用している場合は、デプロイしたコンテンツをEdge Network経由で配信できます。
別のCDNサービスを用意する手間を減らせるため、デプロイから配信までVercelで完結させたい場合に向いています。
グローバルにコンテンツを配信したい
複数の国や地域からアクセスされるWebサイトでは、VercelのEdge Networkを活用できます。
キャッシュされたコンテンツをユーザーに近い拠点から配信できるため、海外を含む幅広い地域へスムーズに届けたい場合に向いています。
キャッシュや配信処理をVercel上でまとめて管理したい
Vercelでは、デプロイだけでなく、キャッシュや再検証などの配信処理もまとめて設定できます。
デプロイ先とCDNを別々に管理する手間を減らし、運用をシンプルにしたい場合に使いやすいでしょう。
まとめ
VercelのCDNを活用すると、Edge Networkを通じてコンテンツを効率よく配信でき、Webサイトの表示速度を改善しやすくなります。
デプロイからキャッシュ、配信までをVercel上でまとめて管理できるのも使いやすいポイントです。
ただし、コンテンツによって適したキャッシュ方法は異なるため、更新頻度や動的コンテンツの扱いも確認しておきましょう。
Vercelでサイトを運用している場合は、まず現在のキャッシュ設定を確認し、必要に応じて調整してみてください。











