はじめに
「WebサーバーとDBサーバーは同じ1台に置いても大丈夫?」
「アクセスが増えたら、最初から2台に分けたほうがいいの?」と迷っていませんか。
Webサイトや社内システムを構築するとき、サーバーの台数を増やせば費用や管理の手間も増えるため、1台にまとめるか分けるかは判断しにくいですよね。
この記事では、WebサーバーとDBサーバーを1台で運用するメリット・デメリットと、2台以上に分けたほうがよいケース、構成を決めるときの判断基準まで順を追って説明していきます。
WebサーバーとDBサーバーは同じサーバーに置いてもいい?

WebサーバーとDBサーバーは、必ず別々のサーバーに分ける必要があるわけではなく、1台のサーバーにまとめて構築することも可能です。
まずは、1台にまとめられる理由と、同じサーバーで運用しやすいケースを確認していきましょう。
WebサーバーとDBサーバーを1台にまとめることは可能
WebサーバーとDBサーバーは、1台のサーバーに両方のソフトウェアを入れて構築できます。
Webサーバーがブラウザからのリクエストを受け取り、同じサーバー内のDBへ接続してデータを取得・更新する仕組みです。
そのため、必ずしもWeb用とDB用に2台のサーバーを用意する必要はありません。
小規模サイトや検証環境では同じサーバーでも運用できる
アクセス数やデータ量が少ない小規模サイトでは、WebサーバーとDBサーバーを1台にまとめて運用することもできます。
CPUやメモリに余裕があれば、サーバーを分けなくても十分に対応できる場合があります。
また、大量のアクセスを想定しない検証環境でも、1台にまとめたシンプルな構成が使われます。
WebサーバーとDBサーバーを同じにするメリット
WebサーバーとDBサーバーを1台にまとめると、用意するサーバーの台数を減らせるため、サーバー費用を抑えやすくなります。
ここでは、費用と管理の2つの面から、WebサーバーとDBサーバーを同じにするメリットを説明します。
サーバー費用を抑えられる
WebサーバーとDBサーバーを1台にまとめれば、2台分のサーバーを用意する必要がなく、月々の利用料金を抑えられます。
特に小規模サイトなど、できるだけ予算を抑えて運用したい場合は、サーバー台数を減らせることがメリットです。
構成がシンプルになり管理しやすい
WebサーバーとDBサーバーを1台にまとめると、管理するサーバーが減るため、構成もシンプルになります。
別のDBサーバーへ接続するためのIPアドレスやネットワーク経路などの設定も少なくなり、サーバー全体の設定を確認しやすくなります。
WebサーバーとDBサーバーを同じにするデメリット
WebサーバーとDBサーバーを1台にまとめると、CPUやメモリなどのリソースを両方の処理で共有するため、一方の負荷がもう一方の動作に影響する場合があります。
ここでは、リソースの共有、障害時の影響範囲、セキュリティの3つに分けてデメリットを説明します。
WebとDBでCPUやメモリなどのリソースを共有する
WebサーバーとDBサーバーを1台にまとめると、WebとDBの処理で同じCPUやメモリを使用します。
アクセス増加などでWeb側の負荷が高まるとDBの処理が遅くなり、反対にDBが多くのリソースを使うとWebページの表示に影響することがあります。
サーバー障害がWebとDBの両方に影響する
1台のサーバーでWebとDBを動かしている場合、そのサーバーに障害が起きると両方が同時に利用できなくなります。
OSやハードウェアのトラブルによって、Webページの表示だけでなく、DBへのデータの読み書きも停止する点に注意が必要です。
セキュリティ面のリスクが高くなりやすい
WebサーバーとDBが同じサーバー内にあると、Web側から侵入された場合にDBのデータまで影響を受ける可能性があります。
別々のサーバーに分ける構成よりも影響範囲が広くなりやすいため、アクセス制御や脆弱性対策をしっかり行うことが大切です。
WebサーバーとDBサーバーを分けたほうがいいケース
Webサイトの規模や運用条件によっては、WebサーバーとDBサーバーを別々に構築したほうが適している場合があります。
ここでは、WebサーバーとDBサーバーを分ける判断につながる3つのケースを説明します。
アクセス数やデータ量が増えて負荷が高くなっている
アクセス数やデータ量が増え、CPUやメモリの使用率が高い状態が続く場合は、WebサーバーとDBサーバーを分けることを検討します。
それぞれで別のリソースを使えるようになるため、WebとDBの負荷が集中しにくくなり、必要な処理能力を確保しやすくなります。
WebとDBを分けるべきか迷う場合は、現在のサーバー負荷を確認してから判断すると安心です。
▶Webサーバーの負荷を確認する方法は?CPU・メモリ・アクセス状況の調べ方
障害時の影響をWebとDBで分けたい
1台の障害でWebとDBの両方が停止する状態を避けたい場合も、サーバーを分ける方法があります。
別々のサーバーに構築することで、一方に障害が発生したときの影響範囲を分けやすくなります。
サーバーを分けたあとの構成を具体的にイメージしたい場合は、基本的な配置や通信の流れも確認しておきましょう。
▶Webサーバーの図でわかる構成とは?基本構成から通信の流れまで解説
セキュリティを重視するサイトを運用している
個人情報などをDBに保存するサイトでは、WebサーバーとDBサーバーを分けることも検討しましょう。
DBをインターネットへ直接公開せず、Webサーバーなど必要な接続元だけに制限することで、外部からDBへ直接アクセスされる経路を減らせます。
同じサーバーか別サーバーかを判断するポイント
WebサーバーとDBサーバーを同じにするか分けるかは、サイトの規模や運用で何を優先するかによって判断します。
ここでは、コストを優先する場合と、負荷・可用性・セキュリティを優先する場合に分けて判断基準を説明します。
小規模でコストを優先するなら同じサーバーを検討する
アクセス数やデータ量が少なく、CPUやメモリに余裕がある場合は、WebとDBを同じサーバーにまとめる構成を検討します。
サーバーを2台用意する必要がないため、費用を抑えながらシンプルに運用できます。
負荷・可用性・セキュリティを重視するなら分離を検討する
WebとDBの負荷が高い場合や、障害による影響を分けたい場合は、別々のサーバーに分離することを検討します。
また、DBへの接続元を制限したい場合にも分離が適しているため、負荷や可用性、セキュリティの要件を確認しながら構成を選びましょう。
まとめ
WebサーバーとDBサーバーは、小規模なサイトであれば1台にまとめることで、費用を抑えながらシンプルに運用できます。
一方、アクセスが増えて負荷が高くなった場合や、障害・セキュリティへの対策を強化したい場合は、別々のサーバーに分ける方法も検討しましょう。
最初から分離する必要はないため、サイトの規模や運用状況に合わせて無理のない構成を選ぶことが大切です。











