Webサーバーのメモリ容量の目安は?必要な容量と選び方を解説

目次

はじめに

「Webサーバーのメモリは何GBあれば足りるの?」
「アクセス数が増えたときに、今の容量のままで大丈夫?」と迷っていませんか。

レンタルサーバーやVPSを選ぶ画面で1GB・2GB・4GB・8GBと容量が並んでいても、自分のWebサイトに必要な数字が分からないとプランを決めにくいですよね。

この記事では、小規模サイトからアクセスの多いサイトまでのメモリ容量の目安と、使用量を確認しながら容量を選ぶポイントを解説します。

Webサーバーのメモリ容量の目安はどれくらい?

Webサーバーに必要なメモリ容量は、サイトの規模や同時アクセス数、動かすアプリケーションによって変わります。

ここでは、サイト規模ごとにWebサーバーのメモリ容量の目安を確認していきます。

小規模サイトなら2~4GBを目安にする

個人ブログや小規模な企業サイトでは、2~4GB程度が目安です。

アクセスが少ないサイトなら2GB程度から運用できますが、WordPressなどで複数の処理が動く場合は、4GB程度あると余裕を持たせやすくなります。

中規模サイトなら4~8GBを目安にする

アクセス数が増えてきた中規模サイトでは、4~8GB程度を目安にします。

同時アクセスが増えるほどメモリ使用量も増えるため、4GBで使用率が高い状態が続くようなら、8GBへの増量を検討するとよいでしょう。

ECサイトやアクセスが多いサイトは8GB以上を検討する

ECサイトやアクセスが多いサイトでは、8GB以上を検討します。

商品検索や決済などの処理が重なるとメモリ使用量も増えるため、まずは8GB程度で運用し、余裕が少なければ16GB以上への増量を検討しましょう。

必要なメモリ容量は何を基準に決める?

Webサーバーのメモリ容量を決めるときは、サイトのページ数だけでなく、アクセス数や同時に接続するユーザー数を確認する必要があります。

ここでは、アクセス状況、CMS、データベースやプログラムの処理量という3つの基準から、必要なメモリ容量の考え方を説明します。

アクセス数や同時アクセス数から必要量を考える

Webサーバーのメモリ容量は、1日のアクセス数だけでなく、ピーク時の同時アクセス数も確認して決めます。

同時アクセスが増えるほど並行する処理も増えるため、アクセスログや監視ツールを確認し、余裕を持って運用できる容量を確保しましょう。

WordPressなどCMSの利用状況を確認する

WordPressなどのCMSでは、テーマやプラグイン、PHPの処理によって必要なメモリ容量が変わります。

プラグインの利用状況やPHPのmemory_limit、実際のメモリ使用量を確認しながら、無理なく運用できる容量を考えるとよいでしょう。

WordPressで実際にどのくらいメモリを使えるのか気になる場合は、PHPのメモリ上限もあわせて確認しておくと安心です。
▶WordPressのメモリ上限とは?確認方法と変更方法を解説

データベースやプログラムの処理量も考慮する

同じサーバーでデータベースやプログラムを動かす場合は、それらが使用するメモリも考慮します。

検索や集計などの処理が重なると使用量が増えるため、ピーク時のメモリ使用量を確認し、余裕が少なければ増量を検討しましょう。

Webサーバーのメモリが足りているか確認する方法

Webサーバーのメモリが足りているか判断するには、搭載容量だけでなく、実際のメモリ使用率や空き容量を確認することが重要です。

ここでは、メモリ使用率、スワップの発生状況、表示速度やエラーの3つから確認する方法を説明します。

メモリ使用率を確認して余裕があるか判断する

Webサーバーのメモリが足りているかは、稼働中の使用率と空き容量から判断します。

一時的な上昇ではなく、アクセスが多い時間帯に80~90%以上の状態が続いている場合は、メモリ容量に余裕があるか確認しましょう。

現在のサーバーでメモリがどのくらい使われているのか分からない場合は、使用量の確認方法からチェックしてみましょう。
▶Linuxでメモリ使用量を確認する方法|free・topコマンドの見方を解説

スワップの発生状況を確認する

物理メモリが不足すると、データの一部がディスク上のスワップ領域へ移されることがあります。

スワップを使用しているだけで判断せず、vmstatなどでスワップイン・スワップアウトが継続している場合は、物理メモリが不足していないか確認しましょう。

表示速度低下やエラーが続く場合は容量を見直す

ページの表示が遅くなったり、Out of Memoryなどのエラーが繰り返されたりする場合は、メモリ容量を見直します。

特にアクセスが集中する時間帯にメモリ不足とこれらの症状が重なる場合は、処理量に対して容量が足りていない可能性があるため、増量を検討するとよいでしょう。

Webサーバーのメモリを増設するべきタイミング

Webサーバーのメモリ増設は、使用率が一時的に上がっただけで判断せず、高い状態が継続しているかを確認して検討します。

ここでは、メモリ使用率とアクセス増加の状況を確認しながら、増設を判断するタイミングを説明します。

メモリ使用率が高い状態が継続している

メモリ使用率が80~90%以上の状態で続いている場合は、増設を検討します。

一時的な上昇ではなく、アクセスが多い時間帯に高い使用率が繰り返され、空きメモリも少ないようなら、現在の容量では余裕がない可能性があります。

アクセス増加でメモリ不足が起きている

アクセス数や同時アクセス数の増加に合わせて空きメモリが減っている場合も、増設を検討するタイミングです。

アクセスが集中する時間帯にスワップや処理速度の低下が続くようなら、増えた処理量に合わせてメモリ容量を見直しましょう。

容量を増やしても改善しない場合は他の原因も確認する

メモリを増やしても表示速度の低下やエラーが続く場合は、CPUやデータベースなどにも目を向けます。

メモリに余裕があるのに処理が遅い場合は、CPU使用率やデータベースの処理時間などを確認し、負荷が集中している箇所を切り分けるとよいでしょう。

メモリに余裕があるのにWebサイトが遅い場合は、Webサーバーが重くなるほかの原因も切り分けてみましょう。
▶Webサーバーが重い原因は?表示が遅いときの確認方法と対処法

まとめ

Webサーバーのメモリ容量は、小規模サイトなら2~4GB、中規模なら4~8GBなどが目安になりますが、サイトによって必要な容量は変わります。

そのため、最初から大きな容量を選ぶよりも、アクセス数やCMS、データベースなどの構成に合わせて無理のない容量から始めるとよいでしょう。

運用後はメモリ使用率やスワップ、表示速度などを確認し、余裕がなくなってきた段階で増設を検討します。

メモリを増やしても改善しない場合はCPUやデータベースなども確認しながら、サイト全体の負荷を見直してみてください。

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