はじめに
「QNAPを使ってWebサイトを公開したいけれど、どこでWebサーバーを有効にすればいいの?」
「自宅のパソコンからは表示できたのに、外出先のスマホからアクセスすると開けない」と迷っていませんか。
QNAPの管理画面にはWebサーバーやネットワークに関する項目が複数あるため、初めて設定すると、どの画面を確認して何を入力すればよいのか迷ってしまいますよね。
この記事では、QNAPでWebサーバーを有効にする方法から、Webページを配置して表示を確認する手順、外部公開に必要なネットワーク設定まで紹介します。
QNAPでWebサーバーを構築するための事前準備は?

QNAPでWebサーバーを構築する前に、管理画面のQTSへログインし、Webサーバーとして利用できる機能が有効になっているか確認します。
ここでは、QTSでWebサーバー機能を確認する方法と、公開するHTMLファイルを準備する手順を順番に説明します。
QTSへログインしてWebサーバー機能を確認する
WebブラウザからQNAPの管理画面「QTS」を開き、管理者権限のあるアカウントでログインします。
「コントロールパネル」からWebサーバーの設定画面を開き、Webサーバー機能が有効になっているか確認しましょう。
無効になっている場合は有効に変更し、設定を保存します。
公開するHTMLファイルを準備する
公開するHTMLファイルをPCで作成し、拡張子を「.html」にして保存します。
最初に表示するページは「index.html」にしておくと、URLにファイル名を入力せずに表示できます。
作成後はブラウザで開き、文字や画像が正しく表示されることを確認しておきましょう。
QNAPでWebサーバーを構築する手順
QNAPでWebページを公開するには、QTSでWebサーバー機能を有効にしたうえで、公開するHTMLファイルを所定のWebフォルダへ配置します。
ここでは、Webサーバー機能を有効にするところからHTMLファイルの配置、ブラウザで表示を確認するところまで順番に説明します。
QTSでWebサーバー機能を有効にする
QTSへ管理者権限のあるアカウントでログインし、「コントロールパネル」からWebサーバーの設定画面を開きます。
「Webサーバーを有効にする」に該当する項目をオンにして「適用」をクリックし、設定が有効になったことを確認しましょう。
WebフォルダへHTMLファイルを配置する
QTSの「File Station」を開き、共有フォルダ内の「Web」フォルダへ移動します。
作成した「index.html」などのHTMLファイルをアップロードし、ファイル名や配置場所に間違いがないか確認しましょう。
ブラウザからWebページが表示されるか確認する
QNAPと同じネットワークのPCやスマートフォンでブラウザを開き、QNAPのIPアドレスへアクセスします。
「index.html」をWebフォルダ直下に配置している場合は、作成した文字や画像が正しく表示されれば設定完了です。
QNAPのWebサーバーをインターネットへ公開する設定
QNAPのWebサーバーを外部から閲覧できるようにするには、NAS本体だけでなく、IPアドレスやDNS・DDNS、ルーター側の設定も必要です。
ここでは、ローカルIPアドレスの固定から外部公開、HTTPS、仮想ホスト、セキュリティまで順番に説明します。
QNAPのローカルIPアドレスを固定する
QTSのネットワーク設定を開き、QNAPに割り当てるローカルIPアドレスを固定します。
IPアドレスやサブネットマスク、ゲートウェイなどを設定しておけば、再起動後にIPアドレスが変わり、ルーターの転送先とずれるのを防げます。
DNS・DDNSでアクセス先を設定する
ドメイン名でQNAPへアクセスする場合は、DNSまたはDDNSを設定します。
固定のグローバルIPアドレスならDNS、IPアドレスが変わる回線ならDDNSを利用し、ドメイン名から正しいアクセス先へ接続できるようにしましょう。
固定IPとDDNSのどちらを使えばよいか迷う場合は、まずDDNSの仕組みと固定IPとの違いを確認しておくと選びやすくなります。
▶DDNSとは?固定IPとの違いや設定方法をわかりやすく解説
ルーターでポートフォワーディングを設定する
ルーターの管理画面を開き、外部からのWeb通信をQNAPのローカルIPアドレスへ転送します。
HTTPはTCPの80番、HTTPSは443番など、Webサーバーで使用するポートに合わせて設定し、モバイル回線など外部ネットワークから接続を確認しましょう。
HTTPSとSSL証明書を設定する
HTTPSで公開する場合は、QNAPにSSL/TLS証明書を設定します。
アクセスに使用するドメイン名と証明書が一致していることや有効期限を確認し、HTTPSでアクセスしたときに証明書の警告が出ないか確認しましょう。
HTTPSで公開したいものの、SSL証明書の役割や設定方法が分からない場合は、証明書の基本から確認しておくと安心です。
▶SSL証明書とは?種類や仕組み・設定方法をわかりやすく解説
複数サイトを公開する場合は仮想ホストを設定する
1台のQNAPで複数のWebサイトを公開する場合は、仮想ホスト機能を利用します。
サイトごとにホスト名やポート、HTMLファイルを保存するフォルダを指定し、それぞれのドメインで目的のページが表示されるように設定します。
インターネット公開時のセキュリティに注意する
インターネットへ公開するときは、Webサイトに必要なポートだけを開放し、QTSやアプリも最新の状態に保ちましょう。
管理者アカウントには強固なパスワードや2段階認証を設定し、QTSの管理画面はインターネットへ直接公開しないことも大切です。
QNAPのWebサーバーへアクセスできないときの確認ポイント
QNAPでWebページが表示されない場合は、Webサーバー機能の状態からHTMLファイルの配置場所、接続先のIPアドレスとポート番号まで順番に確認します。
ここでは、QNAPのWebサーバーへアクセスできないときに確認する項目を順番に説明します。
Webサーバーが有効になっているか確認する
QTSへ管理者権限のあるアカウントでログインし、「コントロールパネル」からWebサーバーの設定画面を開きます。
Webサーバー機能が無効になっている場合は有効に変更して設定を保存し、ブラウザから再度アクセスしてみましょう。
HTMLファイルの配置場所とファイル名を確認する
「File Station」を開き、公開するHTMLファイルが「Web」フォルダ内に保存されているか確認します。
トップページとして表示する場合は「index.html」にし、別の場所に保存されている場合は配置場所も見直しましょう。
IPアドレスとポート番号を確認する
QTSのネットワーク設定を開き、QNAPに割り当てられているローカルIPアドレスを確認します。
標準以外のポートを使用している場合は「IPアドレス:ポート番号」の形式で入力し、実際の設定と一致しているか確認しましょう。
外部から接続できない場合はルーターとDNSを確認する
同じネットワーク内では表示できるのに外部から接続できない場合は、ルーターのポートフォワーディング設定を確認します。
ドメイン名を使用している場合は、DNSやDDNSが現在のグローバルIPアドレスを参照しているかも確認しておきましょう。
80番・443番ポートが使用できない場合の原因を確認する
80番や443番ポートを使用できない場合は、QNAPやルーターで別のサービスと競合していないか確認します。
競合がなければ、ルーターや回線側で通信が制限されていないかも確認すると、原因を絞り込みやすくなります。
ポート番号の役割や80番・443番の違いが分からない場合は、Webサーバーで使われるポートの仕組みを確認してから設定を見直しましょう。
▶Webサーバーのポート番号とは?80番・443番の違いと確認方法
まとめ
QNAPでWebサーバーを構築するときは、まずQTSでWebサーバーを有効にし、「Web」フォルダへHTMLファイルを配置して、ローカル環境で正しく表示できるか確認しましょう。
外部へ公開する場合も、一度にすべて設定するのではなく、IPアドレスやDNS・DDNS、ポートフォワーディング、HTTPSの順に進めるとトラブルの原因を見つけやすくなります。
アクセスできないときは設定を一つずつ見直し、安全に公開できる環境を整えていきましょう。











