はじめに
「NASをWebサーバーとして使うには、どんな設定が必要なの?」
「自宅や社内のNASに保存したWebページを、インターネットから見られるようにしても大丈夫?」と気になっていませんか。
NASにWebサーバー機能が用意されていても、Webサービスを有効にするだけでよいのか、ルーターやドメインの設定まで必要なのか分からず、作業が止まってしまうことがあります。
この記事では、NASをWebサーバーとして使うための設定方法と、インターネットへ公開するときに確認したい注意点を紹介します。
NASをWebサーバーにすることはできる?

NASにはWebサーバー機能を搭載した製品があり、HTMLやPHPなどのファイルを保存してWebサイトを動かすことができます。
家庭や社内のLAN内だけで利用する場合と、インターネットからアクセスできる状態にする場合に分けて説明します。
NASのWebサーバー機能を使えばWebサイトを動かせる
Webサーバー機能を搭載したNASでは、機能を有効にしてHTMLやPHPなどのファイルを公開フォルダへ保存すると、Webサイトを表示できます。
同じネットワーク上の端末からNASのIPアドレスへアクセスできますが、対応する機能やPHPのバージョンは製品によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
LAN内で使う場合とインターネットに公開する場合で設定が異なる
LAN内だけで使う場合は、Webサーバー機能を有効にし、同じLANの端末からNASのローカルIPアドレスへアクセスします。
インターネットへ公開する場合は、LAN外から通信できるようにルーターのポート転送など、公開に必要なネットワーク設定も行います。
NASをWebサーバーにする基本的な手順
NASをWebサーバーとして使う場合は、Webサーバー機能を有効にしてから、公開するWebサイトのファイルを指定されたフォルダへ配置します。
ここでは、Webサーバー機能の有効化からブラウザでの表示確認まで、3つの手順に分けて説明します。
NASのWebサーバー機能を有効にする
NASの管理画面へログインし、WebサーバーやWeb Stationなどの機能を有効にします。
設定項目の名称や操作する画面はメーカーや機種によって異なるため、使用しているNASの管理画面に合わせて設定しましょう。
公開するWebサイトのファイルをNASに配置する
Webサーバー機能を有効にしたら、HTMLやPHPなどのファイルをNASのWeb公開用フォルダへ配置します。
通常の共有フォルダでは表示されない場合があるため、Webサーバー機能で指定されている公開用フォルダを確認して保存しましょう。
ブラウザからアクセスして表示を確認する
ファイルを配置したら、パソコンやスマートフォンのブラウザからNASのIPアドレスへアクセスします。
ページが表示されたら、文字や画像などが正しく読み込まれているか確認しましょう。
NASのWebサーバーをインターネットに公開する方法
NASのWebサーバーをインターネットから利用できるようにするには、LAN内で使う場合とは異なる設定が必要です。
通信内容を保護するHTTPS・SSLと、不要な通信を制限するファイアウォールを設定する流れで進めます。
ルーターでポート転送を設定する
ルーターのポート転送を設定し、インターネット側からのWebアクセスをNASへ転送します。
外部からアクセスするポート番号とNASのローカルIPアドレス、転送先のポート番号を指定して保存しましょう。
ドメインまたはDDNSを設定する
固定IPアドレスを利用しない場合はDDNSを設定すると、グローバルIPアドレスが変わっても同じホスト名でNASへアクセスできます。
独自ドメインを使う場合はDNSを設定し、ドメイン名からNASへアクセスできるようにします。
HTTPS・SSLとファイアウォールを設定する
外部からNASへアクセスする場合はSSL証明書を設定し、HTTPSで通信を暗号化します。
あわせてNASやルーターのファイアウォールを確認し、Webサーバーに必要な通信だけを許可しておきましょう。
NASをWebサーバーにするときの注意点
NASはWebサーバーとして運用できますが、インターネットへ公開する場合は利便性だけでなく、安全性や回線環境も確認する必要があります。
ここでは、公開前に確認したい3つの注意点を説明します。
外部公開するとNASへの攻撃リスクが高くなる
NASをインターネットへ公開すると、LAN内だけで使う場合よりも外部から接続を試みられる機会が増えます。
不要なポートは開放せず、NASのOSやWebサーバーを最新の状態に保ちながら、公開範囲を必要最小限にしましょう。
自宅の回線環境によっては外部公開できない場合がある
回線環境によっては、グローバルIPアドレスを利用できないなどの理由で、NASを外部公開できない場合があります。
ルーターでポート転送ができるか確認し、難しい場合は回線事業者やプロバイダーのサービス内容も確認しましょう。
外部公開できない場合は、まず自宅の回線に割り当てられているグローバルIPアドレスを確認してみましょう。
▶グローバルIPアドレスの確認方法|調べ方や確認できない場合も解説
一般公開するサイトはレンタルサーバーも選択肢になる
不特定多数がアクセスするWebサイトでは、NASではなくレンタルサーバーを利用する方法もあります。
NASはサーバーの更新やセキュリティ対策を自分で行う必要があるため、公開範囲や管理のしやすさを考えて選ぶとよいでしょう。
まとめ
NASのWebサーバー機能を使えば、LAN内での利用からインターネットへの公開まで対応できます。
ただし、外部公開ではセキュリティ対策や継続的な管理も必要になるため、用途や公開範囲に合わせて無理のない方法を選ぶことが大切です。
一般公開するWebサイトで管理の負担を抑えたい場合は、レンタルサーバーも含めて使いやすい環境を選びましょう。











