はじめに
「AWSのパラメータシートには、どの項目を書けばいいの?」
「EC2やVPCなどの設定値が増えてきたけれど、どう整理すれば管理しやすいの?」と迷っていませんか。
AWS環境を構築するとき、インスタンスタイプやIPアドレス、セキュリティグループなどの設定値をExcelやスプレッドシートへまとめようとしても、必要な項目が分からず迷ってしまうこともありますよね。
この記事では、AWSパラメータシートに記載する主な項目から、作成手順、更新しやすい管理方法まで分かります。
AWSパラメータシートとは?

AWSパラメータシートは、AWS環境で使用する各サービスの設定値を一覧で記録するための資料です。
ここでは、AWSパラメータシートに記載する主な項目と、作成・管理する目的をそれぞれ説明します。
AWSパラメータシートに記載する主な項目
| AWSサービス | パラメータシートに記載する主な項目 |
|---|---|
| EC2 | インスタンスタイプ、AMI、インスタンス名、ストレージ容量 |
| VPC | VPC名、CIDR |
| サブネット | サブネット名、CIDR、アベイラビリティゾーン |
| セキュリティグループ | グループ名、プロトコル、ポート番号、接続元 |
| RDS | DBエンジン、インスタンスクラス、ストレージ容量 |
AWSパラメータシートには、利用するAWSサービスごとに構築時の設定値を記載します。
上記のようにサービスごとに項目を整理しておくと、実際のAWS環境と照らし合わせながら設定内容を確認しやすくなります。
AWSパラメータシートを作成・管理する目的
AWSパラメータシートは、構築時に設定する値を整理し、作業内容を確認しやすくするために作成します
。構築後も設定値を記録しておけば、変更前後の内容を確認しながらAWS環境を管理できます。
設定を変更したときはシートも更新し、実際のAWS環境とのずれが生じないようにしましょう。
AWSパラメータシートの作り方
AWSパラメータシートを作成するときは、最初にVPCやEC2、セキュリティグループなど対象となるAWSリソースを確認し、記録する設定項目を整理します。
ここでは、必要な項目の整理から情報の取得、Excelで管理しやすいパラメータシートにまとめるポイントまで説明します。
AWSの構成情報を確認して必要な項目を整理する
最初にAWS管理コンソールで、VPCやEC2、セキュリティグループなどの対象リソースを確認します。
各設定画面から、VPCのCIDRやEC2のインスタンスタイプ、セキュリティグループのポート番号など、シートへ記録する項目を整理します。
対象リソースと必要な項目を先に決めておくと、設定値の確認漏れを防ぎやすくなります。
EC2のインスタンスタイプやセキュリティグループなど、実際の設定項目を確認しながら整理したい場合は、EC2の構築手順もあわせて確認してみましょう。
▶AWS EC2でUbuntuを起動する方法|インスタンス作成からSSH接続まで解説
AWS CLIなどで情報を取得してシートへまとめる
記載する項目を決めたら、AWS管理コンソールやAWS CLIから各リソースの設定値を取得します。
AWS CLIを使う場合は、対象サービスのコマンドを実行し、取得した構成情報から必要な値をシートへ転記します。
サービスごとに分けて記載しておくと、あとから設定値を確認するときにも分かりやすくなります。
AWS CLIを使って設定値を取得したいものの、コマンドの実行方法や基本操作が分からない場合は、先に使い方を確認しておくと進めやすくなります。
▶AWS CLIとは?インストール方法と基本的な使い方をわかりやすく解説
Excelでパラメータシートを作成するときのポイント
Excelで作成する場合は、AWSサービスごとにシートを分け、リソース名・設定項目・設定値などの列をそろえます。
同じ種類の情報を同じ位置に記載することで、必要な設定値を探しやすくなります。
記載方法も統一しておくと、設定を追加・変更するときの更新も進めやすくなります。
AWSパラメータシートを作成するときの注意点
AWSパラメータシートは、作成時の設定値を記録するだけでなく、実際のAWS環境と内容が一致した状態を保つ必要があります。
ここでは、AWSパラメータシートを作成・更新するときの3つの注意点を説明します。
実際のAWS環境とシートの内容を一致させる
AWSパラメータシートには、実際のAWS環境に設定されている値を記載します。
VPCのCIDRやEC2のインスタンスタイプなどをAWS管理コンソールやAWS CLIで確認し、シートの内容と照らし合わせます。
異なる値が見つかった場合は実際の設定を確認し、正しい内容へ修正しましょう。
変更時にパラメータシートを更新する
AWSの設定を変更したときは、対応するパラメータシートもあわせて更新します。
シートを更新しないままにすると、実際の設定と記載内容に差が生じ、あとから確認するときに迷う原因になります。
設定変更とシートの更新を一緒に行い、古い情報が残らないようにしましょう。
不要な項目まで記載して管理を複雑にしない
パラメータシートには、構築や運用で確認する設定項目に絞って記載します。
AWSで確認できるすべての項目を載せると、設定変更のたびに更新する箇所が増えてしまいます。
実際の構築や変更で必要になる項目を選び、管理しやすい内容にまとめましょう。
パラメータシートへ残す項目を決める際に、AWSの構成そのものをどこまで記録すればよいか迷う場合は、構成図との役割の違いも確認しておくと整理しやすくなります。
▶AWS構成図とは?書き方と必要な項目をわかりやすく解説
AWSパラメータシートの作成方法と効率化
AWSパラメータシートの作成方法は、管理するAWSリソースの数や環境の規模によって使い分けます。
ここでは、手作業で整理する方法とAWS CLIなどを利用して効率化する方法を説明します。
小規模な環境では必要な情報を手作業で整理する
AWSリソースが少ない場合は、AWS管理コンソールで各リソースの設定を確認し、必要な値をパラメータシートへ転記します。
VPCやEC2、セキュリティグループなどを1つずつ確認すれば、必要な情報だけを整理できます。
小規模な環境であれば、取得用の仕組みを用意せず手作業でまとめる方法でも対応しやすいでしょう。
AWS CLIなどで構成情報の取得を効率化する
AWSリソースが増えてきた場合は、AWS CLIなどを使って構成情報を取得すると便利です。
複数のリソースの設定値をまとめて取得できるため、管理コンソールで1件ずつ確認する作業を減らせます。
取得した情報から必要な項目をシートへ反映すれば、確認や転記の作業も進めやすくなります。
AWSパラメータシートを効率よく管理する方法
AWSパラメータシートを継続して管理するには、担当者ごとに記載方法が変わらないようにルールを決めておく必要があります。
ここでは、記載項目とフォーマットの統一方法、構成変更時の更新ルールについて説明します。
記載項目とフォーマットを統一する
AWSパラメータシートは、サービスごとに項目名や列の並びを統一します。
VPCやEC2など同じ種類のリソースでは、リソース名・設定項目・設定値などを同じ列に記載します。
書き方をそろえておくと、担当者が変わっても必要な設定値を確認しやすくなります。
構成変更時の更新ルールを決める
AWS環境を変更するときは、パラメータシートを更新する担当者とタイミングを決めておきます。
たとえば、設定を変更した担当者が作業完了時にシートも更新するなど、一連の作業として進めます。
更新ルールを決めておけば、シートに古い設定値が残るのを防ぎやすくなります。
まとめ
AWSパラメータシートは、EC2やVPCなどの設定値を整理し、AWS環境の構成を確認しやすくするための資料です。
作成するときは必要な項目を決め、管理コンソールやAWS CLIで確認した設定値をサービスごとにまとめます。
運用後も構成変更に合わせてシートを更新し、実際のAWS環境と内容がずれないように管理しましょう。
記載方法や更新ルールも統一しておくと、担当者が変わっても確認しやすく、継続して活用できるパラメータシートになります。











