サーチコンソールのコード取得と基本設定方法を詳しく解説

2025 11/30

2025/11/30

はじめに

目的

本ドキュメントは、Googleサーチコンソールの認証に必要なコードの取得と設定手順を、初心者にも分かりやすく解説します。実際の画面操作を想定し、順を追って進められるようにまとめました。

対象読者

ブログ運営者やECサイト管理者、自分のサイトの検索パフォーマンスを把握したい方を想定しています。専門的な知識は最小限で問題ないように説明します。

本書で学べること

サーチコンソールの簡単な概要と導入メリット（例：検索キーワードや表示回数の確認）
認証コード（認証ID）の取得方法と複数の認証手段
WordPressやShopifyでの具体的なコード挿入手順
認証後の基本設定とGoogleアナリティクスとの連携方法

進め方と準備

各章を順に読みながら、管理画面で実際に操作してください。事前にGoogleアカウントとサイトの管理権限を用意するとスムーズです。

注意点

サイトに対する管理権限がない場合は、先に管理者に権限付与を依頼してください。操作中に不明点があれば該当章へ戻って確認できます。

Googleサーチコンソールとは何か

概要

Googleサーチコンソール（通称「サチコ」）は、Googleが無料で提供するサイト運営者向けの管理ツールです。検索結果での表示状況や検索キーワード、クロールやインデックスの状態を直接確認できます。専門知識がなくても使える機能が多く、サイト改善の出発点になります。

主な機能

検索パフォーマンス: 検索での表示回数、クリック数、平均掲載順位を確認できます。例: 「ある記事がどのキーワードで何回表示されたか」が分かります。
URL検査: 指定ページがGoogleにどう認識されているかを調べ、インデックス状況を確認、再クロールをリクエストできます。
サイトマップ送信: サイトマップを送ることでGoogleにページ構成を効率よく伝えられます。
インデックスカバレッジ: インデックス登録の成功・失敗やエラーを一覧で確認できます。
モバイルユーザビリティ: スマホ表示の問題を検出します。
セキュリティ問題: マルウェアやハッキングの警告が届きます。

使うメリット

具体的な数値やエラー情報を見て改善できるため、SEO対策を効率的に進められます。初めての設定でもガイドに沿えば始めやすい点も利点です。

認証コード（認証ID）の取得方法

Googleサーチコンソールでサイト所有権を確認するには、まず認証コード（HTMLタグ）を取得します。以下の手順で進めてください。

手順（簡単4ステップ）

Googleサーチコンソールにログインし、該当のプロパティを選ぶか新しく追加します。URLプレフィックスのプロパティを使うとHTMLタグ方式が選べます。
左メニューの「設定」→「所有権の確認」または「所有権の確認を管理」を開きます。
提示される確認方法の中から「HTMLタグ」を選びます。表示されるタグをまるごとコピーします。

<meta name="google-site-verification" content="xxxxxxxxxxxxxxxx">

コピーしたタグはサイトのタグ内に貼り付け、保存後にサーチコンソール画面で「確認」ボタンを押します。

注意点・トラブル対策

HTMLタグ方式はURLプレフィックス用です。ドメインプロパティではDNS（TXTレコード）方式になります。
タグは内の目立つ位置に入れてください。キャッシュやCDNがあると反映まで時間がかかる場合があります。
CMSで直接が編集できない場合は、次章以降で紹介するプラグインやテーマ編集、あるいはDNS方式を検討してください。

複数の認証方法

概要

サーチコンソールでは主に3つの方法でサイト所有権を確認できます。HTMLタグ埋め込み、DNSのTXT登録、Googleタグマネージャー（GTM）設置です。用途や管理状況に応じて使い分けます。

1) HTMLタグ（meta）

手順：サーチコンソールで「HTMLタグ」を選び、表示されたをコピーします。サイトの内に貼り付けて保存し、確認ボタンを押します。
長所：手早くできてCMS（WordPress等）で簡単です。短所：テーマ変更やheadの削除で無効になることがあります。

2) DNS（TXTレコード）

手順：サーチコンソールでTXT値を取得し、ドメイン管理サービスのDNS設定でTXTレコードを追加します。反映後に確認します。
長所：ドメイン全体を確実に認証でき、サブドメインでも有効です。短所：反映に時間がかかることがあります。

3) Googleタグマネージャー（GTM）

手順：GTMのコンテナスニペットをサイトに設置し、サーチコンソールでGTMを選んで確認します。GTMでタグが公開されている必要があります。
長所：既にGTMを使っているなら便利で非開発者向けです。短所：GTM未導入の場合は準備が必要です。

選び方の目安とトラブル対処

ドメイン全体を管理したいならDNSを選びます。サイト単体で編集できるならHTMLタグが手軽です。GTMは運用中なら最優先で検討してください。
反映されない場合はキャッシュやDNS伝播を待つ、タグの位置（head）を確認、既存のタグを消していないか確認してください。

WordPressでの設定方法

WordPressでサーチコンソールの認証コードを設定する手順を、やさしく説明します。テーマやプラグインによって設定場所が異なりますので、まずは該当箇所を確認してください。

テーマ別の設定場所

SWELL: SEO SIMPLE PACKなどの専用欄に貼り付けます。
Cocoon: 「Cocoon設定」→「アクセス解析・認証」タブに入力します。
SANGO: 「基本設定」内のGoogleサーチコンソール項目に貼ります。
AFFINGER: 管理画面の「Google・広告/AMP」欄に挿入します。
Diver: 「Diverオプション」→「アクセス解析」に入力します。

プラグインを使う方法

1) サーチコンソールで取得したmetaタグ（認証コード）をコピーします。
2) WordPress管理画面で該当テーマの設定か、SEOプラグイン（例：SEO SIMPLE PACK）または「Header and Footer」系プラグインの該当欄に貼り付けます。
3) 保存してサイトを公開します。
4) サーチコンソールで「確認」を実行します。確認できない場合はキャッシュをクリアしてください。

注意点

テーマの直接編集（header.phpなど）は更新で上書きされるため推奨しません。子テーマかプラグインでの挿入をおすすめします。ドメインの表記（wwwの有無やhttp/https）もサーチコンソールで登録したものと一致させてください。

Shopifyでのコード挿入方法

Shopifyにサーチコンソールの認証コード（メタタグ）を入れる方法を、初心者向けにわかりやすく説明します。ここではアプリを使う方法と、テーマを直接編集する方法の2通りを紹介します。

1) 無料アプリを使う（例：XO Insert Code）

Shopifyの管理画面で「Apps」→アプリを検索してインストールします（例：XO Insert Code）。
アプリを開き「新規コードを追加」や「New Snippet」などのボタンを押します。
タイトルをわかりやすく付け（例：Search Console Verification）、挿入箇所を「Header」や「Head」に指定します。
Googleサーチコンソールで取得した認証メタタグ（例：<meta name="google-site-verification" content="あなたの認証コード">）を貼り付けて保存します。
保存後、Search Console側で「確認」を押して所有権を確認します。反映は数分〜数時間かかることがあります。

2) テーマを直接編集する方法（アプリを使いたくない場合）

管理画面で「オンラインストア」→「テーマ」→対象テーマの「アクション」→「コードを編集」を選びます。
layout/theme.liquid（またはtemplates内のヘッダー部分）を開き、</head>タグの直前に認証メタタグを貼り付けます。
保存する前にテーマを複製してバックアップを取っておくと安心です。保存後、Search Consoleで確認してください。

注意点

テーマ編集はサイト表示に影響するため、必ずバックアップを取ってから行ってください。
認証が済めば、挿入したコードは削除しないでください。再確認が必要になることがあります。

以上でShopifyへの認証コード挿入は完了です。ご不明点があれば具体的な画面やエラーを教えてください。

認証後の基本設定

URL検査でクロールをリクエスト

認証したらまずURL検査を使い、代表ページ（例：https://example.com/）を入力して「インデックス登録をリクエスト」します。個別ページを更新した場合も同様に送信すると、Googleに早く反映されやすくなります。

サイトマップの送信

サイトマップ（通常は /sitemap.xml）を「サイトマップ」メニューから登録します。新しいページや大量のURLを持つサイトでは必須です。例：/sitemap.xml

カバレッジとクロールエラーの確認

「カバレッジ」レポートでエラーや除外されたページを確認します。問題があれば該当ページを修正し、再度インデックス依頼します。

パフォーマンスと検索外観の初期確認

「検索パフォーマンス」でクリック数や表示回数を見て、重要なクエリやページを確認します。タイトルやディスクリプション、構造化データが正しく表示されているかもチェックしてください。

定期的な見直し

初期設定後は週に1回程度、カバレッジとパフォーマンスを確認します。問題が出たらすぐURL検査やサイトマップ再送信を行ってください。

Googleアナリティクスとの連携

連携のメリット

サーチコンソールとGoogleアナリティクスを連携すると、検索クエリ（どんなキーワードで表示・クリックされたか）やランディングページごとの検索流入をアナリティクス内で確認できます。これにより、広告やコンテンツ改善の優先順位が立てやすくなります。例：あるページのCTRが低ければタイトルや説明文を見直す判断がしやすくなります。