はじめに
「OCIでCDNを使いたいけれど、どのサービスを組み合わせればいいの?」
「WebサイトをOCI上で公開しているけれど、CDNをどこに配置して、何を設定すればいいの?」と迷っていませんか。
OCIでWebサイトやアプリケーションを運用していると、アクセス増加に備えてCDNを導入したくても、利用できる構成や設定項目が分からず、作業が止まってしまうことがあります。
この記事では、OCIで利用できるCDNの構成や、Webサーバーとの接続方法、必要な設定・実装手順を紹介します。
OCIでCDNを利用する場合の基本的な考え方は?

OCIでCDNを利用すると、WebサイトやWebアプリケーションのコンテンツを利用者に近い配信拠点から届けられるため、通信経路や配信方法を整理して構成する必要があります。
ここでは、OCIでCDNを使う目的と、OCIのサービスを組み合わせた基本構成を順に説明します。
OCIでCDNを使うと何ができるのか
OCIでCDNを使うと、画像やCSS、JavaScriptなどをキャッシュし、利用者に近い配信拠点からコンテンツを届けられます。
OCI上のWebサーバーへ毎回アクセスする必要がなくなるため、サーバーの負荷や通信量を抑えられます。
キャッシュされていないコンテンツは、CDNからWebサーバーへリクエストして配信します。
OCIとCDNを組み合わせる基本構成
OCIとCDNを組み合わせる場合は、利用者からのリクエストをCDNで受け、OCI上のWebサーバーを配信元として利用します。
キャッシュされたコンテンツはCDNから配信し、キャッシュされていない場合はWebサーバーへリクエストを転送します。
CDNとWebサーバーで配信を分担することで、Webサーバーへの負荷を抑えられます。
OCIで利用できるCDNの構成
OCIでCDNを利用する場合は、OCIが提供する配信基盤を利用する構成だけでなく、外部CDNをOCIのWebサービスやObject Storageと組み合わせる方法もあります。
ここでは、OCI Media StreamsでOCI Edge・Akamaiを利用する構成から、外部CDNやCloudflareを組み合わせる構成まで順に説明します。
OCI Media StreamsでOCI Edge・Akamaiを利用する構成
OCI Media Streamsでは、動画配信にOCI EdgeまたはAkamaiをCDNとして利用できます。
動画を利用者に近い配信拠点から届けられるため、安定した動画配信につなげられます。
利用するCDNに合わせて、Media Streams側の配信設定を行います。
OCIと外部CDNを組み合わせる構成
OCI上のWebサーバーやObject Storageを配信元として、CloudflareやAkamaiなどの外部CDNと組み合わせることもできます。
外部CDN側でOCIをオリジンに指定すると、利用者からのリクエストをCDNが受けてコンテンツを配信します。
構成に合わせてDNSやキャッシュを設定しましょう。
CloudflareとOCI Object Storageを組み合わせる構成
CloudflareとOCI Object Storageを組み合わせると、Object Storageに保存した画像やCSSなどの静的ファイルをCloudflare経由で配信できます。
OCI Object Storageを配信元として設定し、ファイルをCloudflareにキャッシュすることで、キャッシュ済みのコンテンツをCloudflareから配信できます。
Object Storageを配信元にする場合、バケットやファイルをどこまで公開すればよいのか迷う方は、公開方法とアクセス設定も確認しておきましょう。
▶OCI Object Storageの使い方|バケット作成・ファイル公開方法を解説
OCIでCDNを設定・実装する流れ
OCIでCDNを利用する場合は、先にOCI側のWebサーバーやObject Storageなど、配信元となるサービスを準備します。
ここでは、OCI側の準備からCDNの接続設定、配信確認までの流れを順に説明します。
OCI側で必要なサービスを準備する
CDNの配信元にするOCIのWebサーバーやObject Storageを用意し、Webページや画像などのコンテンツを配置します。
CDNから正しく取得できるように、Webサーバーの公開状態やObject Storageのバケット、配信対象ファイルを確認しておきます。
CDNからOCIへアクセスできるように設定する
CDN側でOCIのWebサーバーやObject Storageを配信元として指定し、DNSやHTTPS、アクセス制御などを設定します。
配信元のURLやエンドポイントに誤りがないか確認し、CDNから正常にアクセスできる状態にしておきましょう。
CDNとの接続でHTTPSを利用する場合、SSL証明書をどこに設定するのか分からない方は、OCIでの証明書設定もあわせて確認しておくと安心です。
▶OCIでSSL証明書を設定する方法|HTTPS化の手順を解説
CDN経由で配信できているか確認する
CDNに設定したURLへアクセスし、OCIに配置したWebページやファイルが正常に表示されるか確認します。
取得できない場合は、CDNの配信元設定やDNS、アクセス制御に問題がないか順番に確認しましょう。
OCIでCDN構成を選ぶときのポイント
OCIでCDNを利用するときは、配信するコンテンツの種類やWebサイト・動画配信などの用途によって、適した構成が異なります。
ここでは、配信するコンテンツと用途に合わせた構成の選び方、キャッシュやアクセス制御で確認したいポイントを順に説明します。
配信するコンテンツに合わせて構成を選ぶ
画像やCSSなどの静的コンテンツは、OCI Object StorageやWebサーバーを配信元にしたCDN構成が利用できます。
WebページはOCI上のWebサーバー、動画はOCI Media Streamsなど、配信するコンテンツに対応したサービスを選びましょう。
配信方法や用途に合わせてCDN構成を選ぶ
一般的なWebサイトでは、CDNが利用者からのリクエストを受け、OCIのWebサーバーやObject Storageからコンテンツを取得する構成にします。
外部CDNを利用する場合は、OCI側の配信元に対応しているか確認し、必要な接続設定を行いましょう。
キャッシュとアクセス制御の設定を確認する
画像やCSSなど更新頻度の低いファイルはキャッシュし、更新が多いコンテンツはキャッシュ時間を短くするなど、内容に合わせて設定します。
あわせて、CDNから配信元へのアクセス範囲や公開するURLを確認し、必要な範囲だけアクセスできるように設定しましょう。
まとめ
OCIでCDNを利用する場合は、Webサイトや動画など、配信したいコンテンツに合った構成を選ぶことが大切です。
OCIのWebサーバーやObject Storageだけでなく、Media Streamsや外部CDNも選択肢になるため、用途に合わせて配信元やキャッシュを設定しましょう。
導入後はCDN経由で正しく配信できるか確認し、無理のない構成から運用を始めてみてください。











