はじめに
「IISでWebサーバーを構築したいけれど、Windowsのどこから設定すればいいの?」
「設定したのにブラウザからアクセスできない場合は、何を確認すればいい?」と迷っていませんか。
WindowsのパソコンをWebサーバーとして使いたくても、IISの有効化やWebサイトの追加、ポート番号など設定する項目が複数あるため、初めて作業すると手順が分かりにくいですよね。
この記事では、WindowsでIISを有効にしてWebサーバーを構築する手順から、Webサイトの設定方法、アクセスできないときの確認箇所まで順を追って説明していきます。
IISでWebサーバーを構築する前に確認することは?

IISでWebサーバーを構築する前に、まずIISがWindows上でどのような役割を持つ機能なのかを確認しておきましょう。
ここでは、IISの基本的な役割と、構築を始める前に確認しておきたいWindows環境・権限について説明します。
IISとはWindowsで利用できるWebサーバー機能
IIS(Internet Information Services)は、Windowsで利用できるWebサーバー機能です。
有効にするとWindows上でWebサイトを公開し、HTTPやHTTPSによるアクセスを受け付けられます。
Windowsの機能として追加できるため、手軽にWebサーバー環境を構築できます。
IISを構築するWindows環境と必要な権限を確認する
IISを構築する前に、使用するWindowsでIISを有効にできるか確認しておきましょう。
Windowsでは「Windowsの機能の有効化または無効化」、Windows ServerではサーバーマネージャーからIISを追加できます。
設定には管理者権限が必要になるため、作業するユーザーの権限もあわせて確認しておくと安心です。
WindowsでIISを有効化する
WindowsでIISを利用するには、最初に「Windowsの機能」からIISを有効化します。
ここでは、WindowsでIISを有効化する手順と、IISマネージャーを使った動作確認の方法を説明します。
Windowsの機能からIISを有効化する
「コントロール パネル」を開き、「プログラム」から「Windowsの機能の有効化または無効化」を選択します。
「インターネット インフォメーション サービス」にチェックを入れて「OK」をクリックすると、IISの有効化が始まります。
処理が完了し、再起動を求められた場合はWindowsを再起動しましょう。
IISマネージャーを起動して動作を確認する
Windowsの検索欄に「IIS」と入力し、「インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャー」を起動します。
「サイト」に「Default Web Site」が表示されていることを確認したら、ブラウザで「http://localhost」を開きましょう。
IISの既定ページが表示されれば、Webサーバーは正常に動作しています。
IISでWebサイトを作成する
IISでWebサイトを公開するには、表示するHTMLファイルを用意したうえで、IISマネージャーにWebサイトを追加します。
ここでは、公開用HTMLファイルの準備からWebサイトの追加、サイト名・物理パス・ポートの設定まで順に説明します。
公開するHTMLファイルを用意する
IISで表示するHTMLファイルを用意し、公開用のフォルダへ保存します。
トップページとして表示する場合は、「index.html」などIISの既定のドキュメントとして設定されているファイル名を使用しましょう。
IISマネージャーからWebサイトを追加する
IISマネージャーを起動し、左側の「接続」から「サイト」を選択します。
右側の「操作」にある「Webサイトの追加」をクリックすると設定画面が開くので、サイト名や物理パス、ポートなどを設定していきます。
サイト名・物理パス・ポートを設定する
「Webサイトの追加」画面で、サイト名とHTMLファイルを保存したフォルダの物理パスを指定します。
続いて「種類」で「http」を選び、標準ポートを使用する場合は「80」を設定しましょう。
内容を確認して「OK」をクリックすると、Webサイトが追加されます。
構築したIIS Webサーバーの表示を確認する
IISでWebサイトを作成したら、設定した内容でページが正常に表示されるかを確認します。
まずIISを構築したPCからlocalhostでアクセスし、HTMLファイルが表示されることを確認しましょう。
続いて、同じネットワーク上の別のPCからもアクセスし、外部端末からWebサイトを表示できるか確認します。
localhostからWebサイトへアクセスする
IISを構築したPCでブラウザを開き、「http://localhost」へアクセスします。
ポート番号を80以外に設定した場合は、「http://localhost:ポート番号」と入力しましょう。
設定したHTMLファイルが表示されれば、IIS上でWebサイトが正常に動作しています。
別のPCからWebサイトへアクセスする
IISを構築したPCのIPv4アドレスを確認し、同じネットワークに接続している別のPCから「http://IPv4アドレス」へアクセスします。
ポート番号が80以外の場合は、「http://IPv4アドレス:ポート番号」と入力しましょう。
Webページが表示されれば、別のPCからもIISへアクセスできています。
別のPCからアクセスするためにIPv4アドレスの調べ方が分からない場合は、Windowsで確認する手順もあわせて確認しておきましょう。
▶WindowsでIPアドレスを確認する方法|IPv4アドレスの調べ方をわかりやすく解説
IIS Webサーバーにアクセスできないときの確認ポイント
IISでWebサイトを作成しても、ブラウザからアクセスしたときにページが表示されない場合があります。
ここでは、IIS Webサーバーにアクセスできないときに確認する3つのポイントを説明します。
フォルダのアクセス権を確認する
IISで公開しているフォルダの「プロパティ」から「セキュリティ」タブを開き、必要なアカウントに読み取り権限があるか確認します。
権限が不足している場合は、使用しているアプリケーションプールのIDなど必要なアカウントを追加し、「読み取りと実行」などの権限を設定しましょう。
Windowsファイアウォールのポート設定を確認する
別のPCからアクセスできない場合は、Windows Defender ファイアウォールの受信規則を確認します。
HTTPでポート80を使用している場合はTCPポート80を、別のポートを使用している場合はそのポートへの通信が許可されているか確認しましょう。
ポートを開放しても別のPCから接続できない場合は、ポートが実際に待ち受け状態になっているか確認すると原因を切り分けやすくなります。
▶Windowsでポートが開いているか確認する方法|コマンドを使った確認手順を解説
IISのサイトが起動しているか確認する
IISマネージャーの「サイト」から、対象のWebサイトが起動しているか確認します。
「停止」になっている場合は、サイトを選択して「開始」をクリックしましょう。
「開始済み」になったら、ブラウザからもう一度アクセスして表示を確認します。
まとめ
IISを使えば、Windowsの機能を利用してWebサーバーを構築し、用意したHTMLファイルをブラウザから確認できます。
構築後は、まずlocalhostで正常に表示されるか確認し、必要に応じて別のPCからもアクセスしてみましょう。
うまく表示されない場合も、アクセス権やファイアウォール、IISの動作状況を順番に確認すると原因を見つけやすくなります。
最初からすべてを設定しようとせず、表示を確かめながら一つずつ進めてみてください。











