はじめに
「CDNのIPアドレスは、どこを見れば確認できるの?」
「調べて表示されたIPアドレスは、Webサーバー本体のIPアドレスと同じなの?」と迷っていませんか。
Webサイトの接続先を確認するためにドメイン名からIPアドレスを調べても、CDNを利用しているとCDN側のIPアドレスが表示されるため、オリジンサーバーのIPアドレスとの違いが分からず迷ってしまうこともありますよね。
この記事では、CDNのIPアドレスを確認する方法から、CDNとオリジンのIPアドレスの違い、確認するときに押さえておきたいポイントまで分かります。
CDNのIPアドレスとは?
CDNを利用する場合は、ユーザーが接続するCDN側のIPアドレスと、Webサイトのデータを保管するオリジンサーバーのIPアドレスを分けて考える必要があります。
ここでは、CDNのIPアドレスの役割とオリジンIPとの違い、CDN導入後にドメインの接続先IPがどのように変わるのかを説明します。
CDNのIPアドレスはユーザーが接続するサーバーのIP
CDNを利用しているWebサイトでは、ユーザーは最初にCDNサーバーへ接続します。
ドメインへアクセスするとDNSからCDN側のIPアドレスが返されるため、IPアドレスを確認してもオリジンサーバーのIPが表示されないことがあります。
CDNのIPアドレスとオリジンIPアドレスは別物
CDNのIPアドレスはユーザーからのアクセスを受けるCDNサーバーのもので、オリジンIPアドレスはWebサイトのデータを保管するサーバーのものです。
CDNが必要に応じてオリジンサーバーへアクセスするため、それぞれ異なるIPアドレスが使われます。
CDNとオリジンサーバーの役割や通信の流れが分かりにくい場合は、基本的な仕組みから確認しておくと理解しやすくなります。
▶CDNとは?仕組みやメリット・Webサーバーとの違いをわかりやすく解説
CDNを導入するとドメインの接続先IPはどう変わる?
CDNを導入すると、DNS設定によってユーザーの接続先がオリジンサーバーからCDN側へ切り替わります。
そのため、名前解決では基本的にCDN側のIPアドレスが返され、ユーザーもCDNを経由してWebサイトへアクセスする形になります。
CDNのIPアドレスを確認する方法
CDNのIPアドレスを確認するときは、対象ドメインがDNSでどのIPアドレスに名前解決されているかを調べます。
ここでは、ドメインからCDNの接続先IPアドレスを確認する3つの方法を順に説明します。
DNSでドメインのIPアドレスを確認する
対象ドメインのDNS情報から、名前解決で返されるIPアドレスを確認できます。
AレコードにはIPv4、AAAAレコードにはIPv6が設定されており、CDNを利用している場合はCDN側のIPアドレスが返されることがあります。
nslookupやdigで接続先のIPアドレスを調べる
nslookupやdigを使うと、対象ドメインのDNSから返されるIPアドレスを確認できます。
nslookupではAddress欄、digではAレコードやAAAAレコードを問い合わせてANSWER SECTIONに表示されるIPアドレスを確認しましょう。
nslookupの結果の見方や、どの項目を確認すればよいか迷った場合は、使い方を詳しく確認してみましょう。
▶nslookupとは?IPアドレスやDNS情報を確認する方法を解説
curlで実際の接続先を確認する
curlを使うと、Webサイトへアクセスした際に実際に接続したIPアドレスを確認できます。
「curl -v https://対象ドメイン」を実行すれば、DNSで複数のIPアドレスが返される場合でも、その通信で使われた接続先を確認できます。
確認したIPアドレスがCDNのものか判断する方法
確認したIPアドレスがCDNのものか判断するには、利用しているCDN事業者が公開するIPアドレス範囲と照合します。
ここでは、CDN事業者のIPアドレス範囲を使った確認方法と、IPアドレスから判断するときの注意点を説明します。
CDN事業者のIPアドレス範囲と照合する
確認したIPアドレスがCDNのものか調べるには、CDN事業者が公式に公開しているIPアドレス範囲と照合します。
IPアドレスの範囲は変更される場合もあるため、できるだけ最新の情報を確認しましょう。
IPアドレスだけでCDN利用の有無を断定しない
IPアドレスだけでは、WebサイトがCDNを利用しているか判断できない場合があります。
DNSの設定などによって異なるIPアドレスが返されることもあるため、IPアドレスはCDN利用を確認する情報の1つとして考えましょう。
CDNのIPアドレスを確認するときの注意点
CDNのIPアドレスを確認するときは、取得したIPアドレスが常に同じとは限らない点に注意が必要です。
ここでは、CDNの接続先IPが変わる場合の考え方、IP制限を設定するときの確認事項、オリジンIPを公開しないための注意点を説明します。
CDNでは接続先IPが変わることがある
CDNでは、同じドメインでもアクセス元やタイミングによって異なるIPアドレスが返されることがあります。
そのため、一度確認したIPアドレスが常に接続先になるとは考えず、変更される可能性も踏まえておきましょう。
IP制限ではCDN側のIPアドレスを考慮する
オリジンサーバーでIP制限を設定する場合は、CDNからの通信を許可できるよう、CDN事業者が公開しているIPアドレス範囲を確認します。
特定のIPだけを許可すると通信できなくなる可能性があるため、最新の公開範囲をもとに設定しましょう。
オリジンIPを直接公開しない
CDNを利用する場合は、オリジンサーバーのIPアドレスを外部から簡単に確認できない構成にすることが大切です。
公開するドメインはCDN側へ向け、オリジンサーバーへの直接アクセスも制限しておくと安心です。
CDNを設定していてもオリジンサーバーへ直接アクセスできる状態が気になる場合は、CDN経由に制限する考え方も確認しておくと安心です。
▶CDNでオリジンサーバーへの直接アクセスを制限する方法
まとめ
CDNを利用しているWebサイトでは、ドメインから確認できるIPアドレスがCDN側のものになっている場合があります。
IPアドレスはnslookupやdig、curlなどで確認できますが、CDNでは接続先が変わることもあるため、1つのIPだけで判断しないことが大切です。
CDNのIPを確認するときは事業者の最新情報と照らし合わせ、オリジンIPを直接公開しない安全な構成を意識しましょう。











