初心者必見!studioでのcms並び替え方法と制限を徹底解説

目次

はじめに

目的

本記事はStudio CMSのコンテンツ並び替え機能と、その制限点をわかりやすく説明します。並び替えの基本操作と注意点を示し、最後にmicroCMSとの違いも比較します。実務で役立つ具体例を挙げながら進めます。

対象読者

CMSの選定や運用に関わる方、編集作業を行う現場担当者、エンジニアまで幅広く想定しています。専門用語は最小限にし、初めて触れる方でも理解できるよう配慮します。

読み方のポイント

各章で操作手順・制限・比較を順に説明します。操作手順は実例を交えて解説し、制限は運用上の落とし穴を明示します。最後にmicroCMSとの違いを整理して、どの場面で使いやすいか判断できるようにします。

Studio CMSの並び替え方法

概要

Studio CMSでは通常、記事やコンテンツを「公開日の新しい順」で表示します。特定の順番で見せたいときは、コレクション機能を使って手動で並べ替えできます。コレクションは任意の並びを作るためのグループです。

手順(初心者向け)

  1. 管理画面で該当のコレクションを開きます。
  2. 並べ替えたい記事を表示します。サムネイルやタイトルが一覧で出ます。
  3. 各アイテムをドラッグ&ドロップで希望の順に移動します。あるいは、並び順を指定するフィールド(表示順や優先度)を編集します。
  4. 並び替えが終わったら「保存」または「公開」をクリックして反映します。

補足と注意点

  • コレクションで並べ替えると、そのコレクションを参照するページで指定順に表示されます。
  • グローバルな一覧や自動生成のフィード(例:検索結果)は公開日順のままになる場合があります。必要ならテンプレート設定でコレクション順を優先するよう調整してください。

具体例

ニュース欄で特定のキャンペーン記事を先頭に出したいとき、該当記事だけを含むコレクションを作り、手動で順序を決めます。これで重要記事を必ず目立たせられます。

Studio CMSの並び替え制限

Studio CMSは直感的に使えますが、並び替えや絞り込みにいくつか制約があります。本章では主な制限と現場で使える対処法を分かりやすく説明します。

主な制限

  • 人気順や更新日順での並び替えができない
  • 複数のタグ(AND条件)での絞り込みができない
  • ページネーション(ページ分け)を自動で作れないため、ユーザーは「もっとみる」ボタンを押す必要がある

各制限の影響と簡単な対処法

  • 人気順/更新日順:トレンドや最新順で表示できないと、ユーザーが目的の記事を見つけにくくなります。対処法は、管理側で「人気度」や「更新タイムスタンプ」を示すフィールドを用意し、外部で数値を更新して並び替えに使う方法や、取得後に画面側で並べ替える方法です。

  • 複数タグでの絞り込み:AND条件で絞れないと、複合条件の検索が難しくなります。対処法は、必要なタグ組み合わせをあらかじめ一つのタグとして用意する、あるいは一度取得した結果を画面側でさらに絞り込む方法です。

  • ページネーション不可:「ページ1/2…」のような分割表示が作れないため、ユーザーは「もっとみる」を押して追加読み込みします。現実的な回避策は、最初に表示する件数を小さくして「もっとみる」や無限スクロールで段階的に読み込む実装です。

実務上の注意点

これらの回避策は手間やパフォーマンスの影響を伴います。コンテンツ量が多い場合は、取得件数や前処理の負荷を検討してください。必要に応じて、運用ルールを決めて管理側で値を整えておくと現場が楽になります。

microCMSとの比較

概要

microCMSはAPI側での並び替えと管理画面での並び順指定、どちらも可能です。APIではordersパラメータを使い、管理画面では手動やフィールド指定で柔軟に並べ替えできます。

APIによる並び替え(ordersの使い方)

具体例を挙げます。投稿を公開日時の降順で取得したいときは、次のようにします。GET /api/v1/posts?orders=-publishedAt
ordersには複数フィールドをカンマで指定できます(例: orders=-publishedAt,title)。フィールド名の先頭に「-」を付けると降順になります。

管理画面での指定

管理画面からは、表示順をドラッグで並べ替えたり、特定フィールドを優先する手動順を保存したりできます。たとえば「注目記事」を一覧の先頭に固定するような運用が簡単です。

Studio CMSとの違いと選び方

microCMSはAPIと管理画面の双方で細かく制御できます。たとえば編集者が管理画面で並び順を直感的に変えられる点が助かります。一方、簡単な並び替えだけで十分ならば、設定が少ない別のCMSでも足ります。運用で編集者が順序を頻繁に変えるなら、microCMSが向いています。

移行時の注意点

ordersで使うフィールド名を統一しておくこと、降順指定の「-」や複数条件の挙動を実際にAPIで確認することをおすすめします。

まとめ

Studio CMSとmicroCMSの並び替えについて、要点をわかりやすくまとめます。

  • 概要
  • Studio CMSはコレクション機能で手動の並び替えが簡単にできます。管理画面で直感的に順序を変えられるため、編集者が優先順を細かく調整する運用に向きます。しかし、自動的なソートや高度な条件での並び替えには制約があります。
  • microCMSはAPI経由での並び替えが柔軟です。クエリでソート条件を指定できるため、動的な一覧表示や外部サービスとの連携に向きます。

  • 使い分けの指針

  • 手動で優先度を管理する小規模なサイトや更新頻度が低いコンテンツはStudio CMSが便利です。
  • 大量データのフィルタリングやユーザーごとに表示を変える必要がある場合はmicroCMSが適しています。

  • 導入・移行時の実務ポイント

  • 並び替えに用いるフィールド(例:公開日、優先度、タグ)を事前に設計してください。
  • テストページで表示順を確認し、必要に応じてAPI側または管理画面側で調整してください。

用途に応じて両者を組み合わせる選択肢もあります。運用のしやすさと実装の自由度のバランスを見て選んでください。

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