サーチコンソールで解説|クロール済み・インデックス未登録の原因とは

目次

はじめに

この章では、本記事の目的と読み方を簡潔に説明します。Googleサーチコンソールに出る「クロール済み – インデックス未登録」というステータスに悩む方に向けて、原因と対処法をわかりやすく整理します。

この記事の目的

  • ステータスの意味を平易に説明します。
  • 検索結果に載らない理由を具体例で示します。
  • サーチコンソールでの確認方法や対処手順を順を追って解説します。

対象読者

  • 自分のサイトが検索に出ないと感じているブロガーや運営者
  • SEOの基礎を学びたい方

読み方のポイント

各章は独立して読みやすく作っています。まずは本章で全体像をつかみ、次章以降で疑問点を順に解消してください。専門用語は必要最小限にして、具体例を交えて説明します。

「クロール済み – インデックス未登録」とは何か?

定義

「クロール済み – インデックス未登録」とは、Googleのクローラー(自動巡回プログラム)があなたのページを読み取ったものの、そのURLを検索結果のデータベース(インデックス)に登録していない状態を指します。クローラーはHTMLやテキストを取得していますが、検索で表示されません。

具体的な状態イメージ

例を挙げます。新しく公開した記事にGoogleのロボットがアクセスして本文を取得したとします。しかし、そのURLは検索結果のリストに入っていないため、どんなキーワードでも表示されません。クローラーは見ているが、検索には載せない、と考えてください。

検索への影響

この状態だとそのページからの流入は基本的にゼロです。内部リンクやサイトマップに載せていても、ユーザーは検索経由で見つけられません。

将来の可能性

Googleは将来インデックスに登録する可能性があると説明していますが、登録されない可能性もあります。登録の有無は自動判断され、後で変わることがあります。

次に何を確認するか

なぜ登録されないかの原因は複数あります。本章では概念を整理しました。原因の詳しい説明と確認・対応方法は第5章と第4章で扱います。

「検出 – インデックス未登録」との違い

概要

「検出 – インデックス未登録」は、GoogleがURLの存在を把握しているが、まだ十分に中身をクロールしていない状態を指します。一方「クロール済み – インデックス未登録」は、実際にページ内容を取得したうえで、インデックスしないと判断された状態です。

主な違い(簡潔に)

  • 検出:URLはリストにあるが、内容確認が不十分。まだ評価が完了していない可能性があります。
  • クロール済み:内容を確認した結果、インデックスに値しないと判断された段階です。検索結果には表示されません。

わかりやすい具体例

  • 検出:サイトマップに載せた新しいページをGoogleが見つけたが、サーバー負荷や優先度で後回しにされた。
  • クロール済み:ページを読み込んで内容が薄い、重複、あるいはnoindex指定などで登録を見送られた。

初動で確認すべき点

  • 検出の場合はXMLサイトマップや内部リンクを見直し、しばらく待つかインデックス登録をリクエストします。
  • クロール済みの場合はページの品質、noindexタグ、canonical、重複コンテンツ、AMPや構造化データの問題を確認し、改善後に再クロールを依頼します。

どちらも検索結果に出ないため放置しないことが大切です。状況に応じて対応を分けると効率的です。

サーチコンソールでの確認方法

概要

サーチコンソールでは、サイト全体を一覧で確認する方法と、個別URLを詳しく調べる方法の2通りがあります。まず一覧で該当ページを洗い出し、重要なページを優先して個別に調べる流れが効率的です。

ページレポートで一覧確認する手順

  1. サーチコンソールで対象サイトを選択します。
  2. 左メニューから「ページ」または「カバレッジ/ページ」レポートを開きます。
  3. 表示されるフィルタ(「インデックスに登録されなかった理由」など)から「クロール済み – インデックス未登録」を選びます。
  4. 一覧で該当URLを確認し、重要ページの有無をチェックします。
  5. 必要ならCSVでエクスポートして優先順位を付けます。

URL検査ツールで個別に確認する手順

  1. 上部の検索欄に対象の完全なURLを入力します。
  2. 表示されるインデックス状況を確認します(登録の有無、最終クロール日時)。
  3. 詳細項目でrobotsやmeta noindex、canonical設定、リダイレクトの有無を確認します。
  4. 「ライブテスト」機能で現在の公開状態をテストできます。
  5. 問題を修正した場合は「インデックス登録をリクエスト」を実行します。

確認時のポイントと対処の流れ

  • まず重要ページが含まれているか優先順位を付けます。
  • 個別確認でmetaやrobotsの誤設定を見つけたら修正して再リクエストします。
  • レポートに反映されるまで時間差がある点に注意してください。

この手順で、どのページが「クロール済み – インデックス未登録」になっているかを効率よく把握できます。

なぜ「クロール済み – インデックス未登録」になるのか(主な原因)

以下に主な原因を分かりやすく挙げ、それぞれの簡単な対処例を添えます。

1) ページ品質が低い
説明: 説明文が短い、情報が薄い、独自性がないページは価値が低いと判断されやすいです。例:商品名だけのページや数行の挨拶文。
対処: 情報を増やし、具体例や画像、独自の見解を加えます。ユーザーの疑問に答える構成を意識します。

2) コンテンツの重複
説明: 同じ内容が複数URLにある場合、Googleは代表URLだけを登録します。例:パラメータ付きの重複ページ。
対処: 重複を統合するか、正しいcanonicalを設定して代表を指定します。

3) noindexタグの設定
説明: ページにmeta robotsのnoindexがあるとインデックスされません。
対処: インデックスさせたい場合はnoindexを外し、必要なら意図したページだけに残します。

4) robots.txtや技術的制限
説明: robots.txtでブロック、あるいはサーバーが頻繁にエラーを返すと評価できません。
対処: robots.txtを確認し、サーバー応答を安定させます。

5) 構造化データやcanonicalの誤設定
説明: 誤った構造化データや間違ったcanonicalは混乱を招きます。
対処: Search Consoleのエラーを確認し、正しい構造化データとcanonicalに修正します。

6) サイト全体の評価や内部リンク不足
説明: 重要なページに内部リンクが少ないとGoogleが重要性を判断しにくいです。
対処: 関連ページから適切にリンクを張り、サイト内で価値を伝えます。

7) Search Consoleの一時的表示ミス
説明: データ同期の遅れや一時的な誤表示もあり得ます。
対処: 数日待ってから再確認し、必要ならインデックス登録をリクエストします。

各原因は単独で起きることも、複数が重なることもあります。まずはSearch Consoleで該当URLの詳細を確認し、上記のうち当てはまる項目から順に対応することをお勧めします。

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