ハンドメイドの材料費は何の勘定科目?仕入高・消耗品費の使い分けと仕訳例を解説

目次

はじめに

「ハンドメイド作品に使った布やビーズの材料費は、仕入高と消耗品費のどちらにすればいいの?」
「梱包材や工具まで同じ勘定科目で処理して大丈夫?」と迷っていませんか。

アクセサリーや布小物を販売し始め、レシートを見ながら帳簿をつけようとすると、作品そのものに使った材料と、制作や発送に使うものをどこまで分けるのか分からず迷ってしまいますよね。

この記事では、材料費に使う勘定科目の考え方から、仕入高と消耗品費の分け方、実際に帳簿へ記録するときの仕訳例まで順を追って説明していきます。

ハンドメイドの材料費に使う勘定科目は?

ハンドメイド作品の制作に使った材料費は、購入したものをすべて同じ勘定科目で処理するわけではありません。

ここでは、「仕入高」と「消耗品費」の使い分けを順に説明します。

作品の主要な材料は「仕入高」で処理する

完成したハンドメイド作品の一部となり、そのまま購入者へ販売される主要な材料は「仕入高」で処理します。

作品を作るために購入し、完成品に組み込まれる材料であれば、購入代金を仕入高として記帳します。

補助的に使う材料や少額の備品は「消耗品費」で処理する

制作を補助するために使い、完成した作品に含まれない材料や少額の備品は「消耗品費」で処理します。

購入したものが完成品に組み込まれるかどうかを確認すると、仕入高と区別しやすくなります。

工具や制作道具を購入した場合の勘定科目に迷ったら、金額による処理の違いも確認しておきましょう。
▶ハンドメイドの工具は経費にできる?勘定科目と仕訳方法を解説

「仕入高」と「消耗品費」は材料の使い方で判断する

「仕入高」と「消耗品費」は、購入金額だけではなく実際の使い方で判断します。

完成品の一部として販売する材料は「仕入高」、制作を補助するために使うものは「消耗品費」と考えると分けやすいでしょう。

ハンドメイド材料別の勘定科目の具体例

ハンドメイドで使う材料は、種類によって作品への使われ方が異なるため、勘定科目も分けて考える必要があります。

ここでは、ハンドメイドでよく使う材料ごとに勘定科目の考え方を説明します。

生地・革・木材など作品の主要材料

生地・革・木材など、完成した作品の一部として購入者へ販売される材料は「仕入高」で処理します。

材料を裁断・加工して作品に組み込む場合も同様で、材料の種類ではなく、完成品の一部になるかどうかを基準に判断しましょう。

ビーズ・金具・アクセサリーパーツなどの材料

ビーズや金具、アクセサリーパーツなども、完成した作品に組み込んで販売する場合は「仕入高」で処理します。

作品に占める割合や金額が小さくても、完成品の一部として残るものであれば仕入高として考えます。

糸・接着剤・梱包資材など補助的に使うもの

糸や接着剤など、制作を補助するために使うものは「消耗品費」で処理します。

商品を発送するための梱包資材も、作品そのものを構成する材料ではないため、基本的には消耗品費として記帳します。

ハンドメイドの材料を購入したときの仕訳例

ハンドメイドの材料を購入したときは、何を買ったかだけでなく、現金やクレジットカードなど、どの方法で支払ったかによって仕訳の貸方が変わります。

ここでは、現金・クレジットカード・送料がある場合に分けて具体的な仕訳方法を説明します。

現金で材料を購入した場合

ハンドメイド作品の主要材料を現金で購入した場合は、借方を「仕入高」、貸方を「現金」として仕訳します。

たとえば、材料を現金3,000円で購入した場合は、「仕入高3,000円/現金3,000円」と記帳します。

事業用のクレジットカードで材料を購入した場合

事業用のクレジットカードで主要材料を購入した場合は、購入時に「仕入高/未払金」として仕訳します。

材料5,000円なら「仕入高5,000円/未払金5,000円」、事業用口座から引き落とされたときは「未払金5,000円/普通預金5,000円」と記帳します。

個人のクレジットカードで材料を購入した場合

個人のクレジットカードで事業用の主要材料を購入した場合は、「仕入高/事業主借」として仕訳します。

たとえば、材料4,000円を購入した場合は、「仕入高4,000円/事業主借4,000円」と記帳し、個人が立て替えた金額として処理します。

材料の購入時に送料がかかった場合

材料の仕入れに直接かかった送料は、材料代と合わせて「仕入高」に含めて処理できます。

たとえば、材料5,000円と送料500円を現金で支払った場合は、「仕入高5,500円/現金5,500円」と記帳します。

年末に残ったハンドメイド材料は棚卸をする

ハンドメイドの材料を「仕入高」として経費にしていても、年末時点で使わずに残っている分まで、その年の費用として処理するわけではありません。

ここでは、未使用材料の確認方法と棚卸資産としての処理について説明します。

未使用の材料を年末時点の在庫として確認する

12月31日時点で残っている生地や革、パーツなどは、未使用の材料として数量を確認します。

残っている個数や長さを数え、購入単価をもとに金額を計算して、年末時点の在庫として記録しておきましょう。

年末に残った材料を棚卸資産として処理する

12月31日時点で未使用の材料は、その年の費用から除いて棚卸資産として処理します。

たとえば、10,000円分残っている場合は「原材料10,000円/仕入高10,000円」などと振り替え、その年に使用した分だけを売上原価に反映します。

材料だけでなく、完成した作品が売れ残っている場合の棚卸方法も確認しておくと安心です。
▶ハンドメイド作品の在庫はどう棚卸する?売れ残った商品の仕訳方法を解説

まとめ

ハンドメイドの材料費は、完成した作品の一部になるものは「仕入高」、制作や発送を補助するものは「消耗品費」と考えると整理しやすくなります。

購入時の支払い方法に合わせて仕訳し、年末に未使用の材料が残っている場合は棚卸も忘れずに行いましょう。

材料の使い道を確認しながら処理することで、日々の記帳や確定申告も進めやすくなります。

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