はじめに
本書の目的
本書は、2025年のジュエリートレンドをわかりやすく伝えるために作りました。個性や存在感を大切にするデザインの変化、季節ごとの注目ポイント、そして一年を通じたキートレンドを具体例を交えて解説します。ジュエリー選びや商品企画、スタイリングの参考にしていただけます。
誰に向けているか
ジュエリーを日常的に楽しむ方、セレクトショップやブランドで働く方、商品企画・仕入れに関わる方に役立つ内容です。初心者の方も読みやすいよう、専門用語は最小限にし、アイテム例を挙げて説明します。
本書の構成と使い方
第2章で年間の総論を示し、第3章と第4章で春夏・秋冬の主要トレンドをそれぞれ紹介します。第5章では全体を貫くキーワード「大ぶり＆立体感」を深掘りします。気になる章から読み進め、具体的なアイテム例や応用のヒントを日々のコーデに取り入れてください。
2025年ジュエリートレンド完全ガイド：個性と存在感が主役の年
背景
2025年はミニマル志向から反転し、個性と存在感を大切にする流れが強まりました。ノスタルジアや遊び心を取り入れた華やかなデザインが増え、身につける人のストーリーを表現するジュエリーが主流になります。
主な特徴（ポイントで解説）
- 大ぶり＆立体感：ボリュームのあるイヤリングや重厚なチェーンが目立ちます。顔周りや手元に存在感を出せます。
- 個性を示すモチーフ：イニシャル、星やハート、動物やフラワーなど、パーソナルなモチーフが人気です。ヴィンテージ風のロケットやチャームもおすすめです。
- カラーストーンと異素材ミックス：カラーストーン、変形パール、エナメルなどを組み合わせて色と質感を楽しめます。金属色のミックス（シルバー×ゴールド）も定番化します。
- ミスマッチの美学：左右違うピアスやネックレストップをずらすなど、あえて揃えない遊びが受けます。
買い方・合わせ方のコツ
- 主役を1点決める：大ぶりのイヤリングなら、ネックレスは控えめにするなどバランスを取ります。
- レイヤードは短→長の順で重ねると見栄えが良くなります。
- 自分の顔型や服の襟元を見てサイズを選ぶと似合いやすくなります。例えば小顔の方は小さめのボリューム、首が長い方はロングネックレスが映ります。
お手入れと長持ちのポイント
- 柔らかい布でこまめに拭き、湿気を避けて保管してください。
- メッキや変色しやすい素材は直接汗や香水が触れないよう注意してください。
個性を楽しみつつ、普段の装いと調和させることが2025年の大切な鍵です。
春夏シーズンの5大トレンド
春夏シーズンは小物で個性を出すスタイルが中心です。ここでは、実際の着こなし例と素材の選び方を含め、5つのトレンドをわかりやすく解説します。
1. スタックバングル
複数のバングルを重ねて着け、腕元に立体感と動きを出します。細め・太め・テクスチャ違いを混ぜると洒落感が増します。カジュアルなTシャツにも、きれいめなワンピースにも合います。
2. 大胆なビーズジュエリー
ラルフ ローレンやサンローランなどで見られる、大ぶりで立体的なビーズが主役です。ネックレスやイヤリングで顔まわりを華やかにするだけで、シンプルな装いが一気に映えます。
3. チェーンベルト
90年代風のチェーンベルトが復活。ウエストマークでシルエットを作り、ワンピースやデニムにアクセントを加えます。光沢を抑えたマットなタイプも今年らしいです。
4. タッセル
クロエやバルマンで見られるタッセルは、バッグやイヤリングに取り入れると動きが出ます。フリンジトレンドと相性が良く、リゾート感を演出します。
5. ブローチとピン
ヴィンテージ風ブローチやあえてミスマッチに着けるピンが人気です。ジャケットのラペルやニットにさりげなく付けるだけで個性が光ります。若い世代にも受け入れられやすい遊び心のあるアイテムです。
秋冬シーズンの5大キーワード
1. ビッグなパール
クラシックなパールを大ぶりにした存在感のあるアイテムが主役です。淡水パールやバロックパールは一つで首元を華やかにします。厚手のニットに合わせると上品なアクセントになります。ケアは柔らかい布で拭き、化粧品や香水を避けて保管してください。
2. チャーム
チャーム付きのネックレスやブレスレットが注目を集めます。イニシャルや小さなモチーフを組み合わせて個性を出せます。日常使いは軽めのチャームで、特別な日は意味のあるチャームを重ねると効果的です。
3. ステートメントシルバー
ゴールドからシルバーへシフトし、シルバーの主張が強まります。艶のあるポリッシュや燻し加工など質感を楽しんでください。シルバーとゴールドをミックスしてコントラストを出すのもお勧めです。
4. 大ぶりバングル
秋冬は袖口に見える大ぶりバングルが映えます。メタル、エナメル、ウッドなど素材を変えて重ね付けすると季節感が出ます。厚手のコートとも相性が良いサイズ選びを心がけてください。
5. ブローチの復活
ヴィンテージ感のあるブローチが復活しました。コートやマフラー、バッグに留めてレトロな表情を楽しめます。壊れやすい留め具は、使う前に点検して安全に着けてください。
2025年全体のキートレンド：「大ぶり＆立体感」
概要
2025年は「大ぶり」と「立体感」がアクセサリー全体を牽引します。ピアスやイヤリングで特に顕著で、顔まわりにボリュームを出すデザインが増えます。春夏は軽やかな素材で動きを出し、秋冬は重厚な素材や質感で温かさを演出します。
主要な特徴と理由
- 立体的なフォルム：層を重ねたパーツや曲線的な造形で視覚的な存在感を出します。例：パールを重ねたクラスターピアスや、波打つメタルのフープ。
- 大きめのサイズ：顔周りのアクセントとして効果的です。大ぶりのイヤリングはヘアスタイルがシンプルでも映えます。
- 素材の組み合わせ：金属×樹脂、天然石×レジンなどで奥行きを作ります。
季節ごとの取り入れ方
- 春夏：透け感のある樹脂や軽い金属で動きを出す。シンプルなワンピースに大ぶりイヤリングを合わせると、爽やかな印象になります。
- 秋冬：つやのある真鍮や重みのある天然石で暖かさを出す。ニットの首元にボリュームネックレスを合わせると季節感が出ます。
コーディネートのポイント
- バランスを考える：大ぶりアイテムは他を抑えめにして主役にする。例えば大きなピアスには細めのネックレスを合わせると全体がまとまります。
- 顔型を意識する：丸顔の方は縦長のデザイン、面長の方は横幅のあるデザインが相性良いです。
お手入れと選び方の注意点
重さを確認して長時間の着用に向くか確かめる。金属製品は汗や湿気で変色しやすいので、柔らかい布で拭いて保管してください。
