初心者必見!エクセルテンプレートで作るサイトマップ完全ガイド

目次

はじめに

概要

本ドキュメントは、Excelを使ってWebサイトのサイトマップ(構成図)を効率よく作成するためのガイドです。サイトマップの基本的な考え方から、Excelでの具体的な作り方、無料テンプレートの活用法、作成時の注意点、他ツールとの比較、最後にGoogle スプレッドシートの活用法まで、順を追って解説します。

本書の目的

Excelで実用的なサイトマップを短時間で作れるようにすることが目的です。設計段階での情報整理やチーム内共有、クライアントへの説明資料として使えるファイルを作る手順を中心に説明します。

対象読者

  • サイト設計や運用を担当する方
  • 小規模サイトやランディングページを作る方
  • Excelの基本操作ができる方

本書の構成

第2章でサイトマップの基本を説明し、第3章でExcelを使うメリット、第4章で具体的な作り方を図解します。第5章は無料テンプレートの使い方、第6章は作成時の注意点、第7章は他ツールとの比較、第8章でGoogle スプレッドシートの活用法を扱います。

読み方のポイント

まず第2章で全体像をつかみ、第4章の手順を実際に試してみてください。テンプレートをダウンロードして試すことで、理解が早まります。必要に応じて各章を参照しながら進めてください。

サイトマップとは何か

概要

サイトマップ(サイト構成図)は、Webサイトのページや機能を図や表で整理したものです。制作前の設計図として使うほか、既存サイトの構造把握や運用時の管理にも役立ちます。

主な役割

  • 必要なページの洗い出し(例:会社サイトは「会社概要」「サービス」「導入事例」「お問い合わせ」など)
  • ページ間の階層関係の可視化(トップページ→カテゴリ→詳細ページ)
  • 関係者間での認識合わせ(デザイナー、開発者、クライアント)

サイトマップの種類

  • ビジュアル型:ボックスと矢印で構造を示す図。全体像が直感的に分かります。
  • リスト型(表形式):ページ名、URL、担当者、優先度などを列で管理します。運用や更新管理に便利です。
  • XMLサイトマップ:検索エンジン向けに機械が読み取る形式。SEO対策の一部として使います。

いつ使うか(具体例)

  • 新規サイト制作:必要ページを決め、導線を設計します。
  • リニューアル:現状のページを整理し、不要ページを削減します。
  • 運用・更新:追加ページや担当者を明確にします。

サイトマップを作ることで、抜けや重複を防ぎ、制作や運用をスムーズに進められます。

Excelでサイトマップを作成するメリット

概要

Excelでサイトマップを作る最大のメリットは、ページ本体以外の情報を一カ所で管理できる点です。例えば更新頻度や担当者、公開状況などを列に加えるだけで、設計・運用の両方で役立ちます。

主な利点と具体例

  • 情報の一元管理:URL、ページタイトル、親ページ、担当者、更新日、ステータス、優先度などを列で管理できます。たとえば「担当者」列を追加すれば、誰が編集するかすぐに分かります。
  • フィルタ・並べ替えが簡単:更新が必要なページだけ抽出したり、担当者別に一覧化したりできます。作業の抜け漏れを減らせます。
  • 階層構造の可視化:インデントやアウトライン表示を使えば、ページの親子関係を分かりやすく整理できます。多数ページのサイトでも構造把握がしやすいです。
  • 共有と協働:Excelは多くのチームに普及しており、ファイル共有やコメント、変更履歴で共同作業ができます。
  • 一括作業・自動化:コピー&ペーストや関数、マクロで大量のデータを効率的に処理できます。CSV出力で他ツールと連携も可能です。

チームでの活用例

編集チームは「ステータス」や「更新予定日」を基にスプリントを組めます。マーケティングは「優先度」や「目標キーワード」を追加して運用に役立てます。

大規模サイトへの適合性

ページ数が多いサイトでも、フィルタやグループ化で管理できます。視覚的に確認したい場合はピボットや条件付き書式で重要ページを強調すると便利です。

Excelを使用した具体的な作成方法

準備

  1. 新しいブックを作成し、シート名を「サイトマップ」にします。
  2. 列見出しを用意します(例:階層1、階層2、階層3、ページ名、URL、備考)。

基本の作り方(列ごとに階層)

  1. 最上位ページは「階層1」列に入力します。下層は対応する行の「階層2」「階層3」に入力します。
  2. 親子関係が分かりやすいように同じ行にまとめる方法が一般的です。行を分けるときは「親ページ名」を備考欄に入れてつなげます。
  3. フィルターを付けてページを絞り込みます(データ→フィルター)。

SmartArtを使う(デスクトップ版)

  1. 挿入→SmartArt→階層構造を選択し、テキストを入力するだけで図が作れます。
  2. Web版ExcelはSmartArt非対応のため、図で表現したい場合はデスクトップ版を使うか、セルでの表現を工夫してください。

視覚化と管理のコツ

  • 色分け:ページタイプや公開ステータスで背景色を付けると見やすくなります。
  • グループ化:行をグループ化して階層ごとに折りたたみ可能にします(データ→グループ)。
  • 入力チェック:データ検証でURLフォーマットや必須入力を設定します。

出力と共有

  • 完成後はPDFやCSVでエクスポートし、関係者と共有します。XML形式が必要な場合は別ツールで変換します。

丁寧に作ることで、後からの修正やチームでの運用が楽になります。

無料テンプレートの活用方法

はじめに

無料で配布されるExcelテンプレートは大きく2種類あります。サイト制作前の計画用と、既存サイトの管理用です。用途に合わせて選ぶと作業が早くなります。

計画用テンプレートの使い方

  1. 必要なページをすべて洗い出します(トップ、カテゴリ、商品、問い合わせなど)。
  2. 関連するページをグループ分けします(例:商品ページ、サポートページ)。
  3. 階層(親子関係)を決めます。テンプレートの「親ページ」「ページ名」「表示順」などの列を埋めるとサイト構造が見えます。

テンプレートの例(列):ページID、ページ名、URL想定、親ページ、タイプ(静的/動的)、備考

既存サイト管理用テンプレートの使い方

  1. Google AnalyticsなどからCSVでデータを取得します。PVや直帰率を貼り付けます。
  2. URL列を入力すると、テンプレート側で階層を判別して自動入力するものが便利です。
  3. 優先度や改善箇所を列で管理し、定期的に更新します。

テンプレートの例(列):URL、ページ名(自動)、PV、CV、改善ステータス、担当者

活用のコツ

  • 必須列を最初に決めて埋めると作業が速くなります。
  • 色分けやフィルターでレビュー対象を絞ると見やすくなります。
  • バージョン管理をして誰がいつ更新したか残しましょう。

入手先のヒント

CMS公式やテンプレート配布サイト、Web制作コミュニティで無料テンプレートが入手できます。実際に触って自分のフローに合わせてカスタマイズしてください。

サイトマップ作成時の注意点

テンプレートとURLの完全一致が基本です

テンプレートに入力するURLは、Google Analyticsなどから抽出したURLと一字一句一致させる必要があります。タイトルが表示されない場合、最も多い原因はURLの不一致です。

第1階層URLは末尾のスラッシュを外す

第1階層(トップ直下)のページは末尾のスラッシュを消した状態で入力してください。たとえば「https://example.com/about/」ではなく「https://example.com/about」とすることで、自動でタイトルやメタ情報が正確に引き当てられます。

よくある不一致パターンと対処法

  • プロトコル違い(http:// vs https://):GAの値に合わせて統一します。
  • wwwの有無:どちらかに揃えます。
  • 末尾スラッシュ:第1階層は削除、深い階層はサイト規約に従います。
  • クエリパラメータ(utmなど):不要なら除去します。

Excelでの簡単な正規化例:セルA2の末尾スラッシュを削るには
=IF(RIGHT(A2,1)=”/”,LEFT(A2,LEN(A2)-1),A2)

チェックリスト(作業前)

  1. GAからのエクスポートと文字列が完全一致するか確認
  2. プロトコルとwwwの扱いを統一
  3. 第1階層の末尾スラッシュを削除
  4. クエリパラメータを必要に応じて除去

これらを守ると、テンプレートの自動入力が安定し、タイトル欠落や誤マッチを防げます。

Excel以外のツールとの比較

比較の観点

サイトマップ作成で重視するのは「見やすさ」「編集のしやすさ」「共有・協働」です。目的によって最適なツールが変わりますので、用途別に特徴を押さえます。

PowerPoint

デザイン性が高く、プレゼン用の見せ方を作るときに向きます。図形や配色の調整が簡単で、クライアント向け資料にそのまま使えます。ページごとのレイアウトが必要な場合に便利です。

Canva

豊富なテンプレートと直感的な操作が強みです。デザイン初心者でもきれいなサイトマップを短時間で作れます。チームでの共有も簡単です。

Xmind

アイデア出しや構造の可視化に向きます。マインドマップ形式でサイトの階層を整理しやすく、モバイルでも編集できます。初期設計に適しています。

MindMeister / Cacoo

どちらも協働作業に強く、リアルタイムでコメントや編集ができます。MindMeisterは思考整理、Cacooは図形ベースの設計図作成に向きます。

選び方のポイント

・企画段階はXmindやMindMeisterでブレインストーミング
・デザイン確認やプレゼン用はPowerPointやCanva
・複数人で編集するならCacooやクラウド対応ツールを選ぶ

用途に合わせて使い分けることで、Excelの表形式では得られない視覚性や共同編集の利便性を補えます。

Google スプレッドシートの活用

はじめに

Google スプレッドシートはクラウド上で動く表計算ツールです。シンプルなサイトマップ作成に向き、複数人での共有や編集が容易です。

主な利点

  • リアルタイムで同時編集でき、作業の差分確認が楽です。
  • 自動保存でデータ消失の心配が少ないです。
  • 組織図機能や図形の挿入で視覚的な構造も作れます。

組織図(階層図)の使い方

  1. メニューの「挿入」→「図形描画」や「図」を使います。
  2. セルに親ページ/子ページを整理し、図として貼り付けると管理しやすいです。

共有と権限管理

  • リンク共有や編集権限の設定で、閲覧者・編集者を分けられます。
  • コメント機能でフィードバックを残し、履歴で変更を追えます。

Excelとの併用方法

  • Excelファイルをアップロードして編集できます。逆にダウンロードしてローカルで保存も可能です。
  • 定期的にエクスポートしてバックアップを取ると安心です。

実践のコツ

  • シートをページ階層ごとに分けると見やすくなります。
  • 色や列でステータスを管理すると運用が楽です。
  • 長期運用する場合は、命名ルールを決めておくと混乱を防げます。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次