はじめに
概要
この文書は、Yoast SEOのサイトマップから特定のページやカスタム投稿タイプを除外する方法を丁寧に解説します。目的は、検索エンジンに公開したくないページをサイトマップから外し、インデックスを制御することです。
なぜ除外するか
例えば「お問い合わせのサンクスページ」や「社内向けの会員ページ」、「ステージング環境のページ」は検索結果に表示する必要がありません。これらをサイトマップから除外すると、検索エンジンのクロール効率が良くなり、不要なページのインデックスを防げます。
この文書で扱うこと
- 第2章:ページ単位での除外方法(個別ページの設定)
- 第3章:カスタム投稿タイプの除外方法(コードや設定で一括除外)
- 第4章:除外設定の活用例と注意点
前提条件
Yoast SEOがインストールされ、WordPressの管理者権限があることが前提です。作業前にサイトのバックアップを取ることをおすすめします。
ページ単位での除外方法
概要
WordPressの編集画面で個別ページを除外できます。Yoast SEOの設定で「検索結果に表示しない(noindex)」を選ぶと、そのページはサイトマップから自動的に除外され、検索結果に表示されにくくなります。
手順
- 該当ページをWordPressの編集画面で開きます。
- Gutenbergでは右サイドバーの「Yoast SEO」パネル、クラシックエディタでは本文下のYoastメタボックスを探します。
- 「検索結果に表示しますか?」を「いいえ(No)」に変更します。
- 「更新」または「公開」をクリックして保存します。
確認方法
- ページのソースを表示してが入っているか確認します。
- サイトマップ(例: /sitemap_index.xml)を開き、該当ページが含まれていないか確認します。
注意点と活用例
- 保存後にキャッシュをクリアすると早く反映します。
- noindexは検索結果から除外しますが、検索エンジンの反映には時間がかかります。
- 使いどころ:サンクスページ、会員専用ページ、重複コンテンツのページなど。
- 元に戻す時は同じ手順で「はい(Yes)」に切り替えて保存してください。
カスタム投稿タイプの除外方法
概要
カスタム投稿タイプ(CPT)はプラグインやテーマで追加する独自の投稿です。サイトマップに不要なCPTが含まれると、検索エンジンに見せたくないページが検出されることがあります。ここではYoast SEOの設定で簡単に除外する方法を丁寧に説明します。
手順(管理画面から)
- WordPress管理画面にログインします。
- 左メニューから「SEO(Yoast SEO)」を選びます。
- 「機能」タブを開き、「XMLサイトマップ」項目を探します。
- サイトマップ設定のリンクをクリックすると、投稿タイプごとの表示切替が出ます。
- 除外したいカスタム投稿タイプのチェックを外します。
- 「変更を保存」ボタンを押します。これで次回サイトマップ生成時に該当CPTは含まれません。
設定後の確認方法
・サイトの sitemap_index.xml を開き、該当のCPT用サイトマップがなくなっているか確認します。
・キャッシュを使っている場合は、プラグインやサーバーのキャッシュをクリアしてください。
トラブルシューティングと注意点
・チェックを外してもすぐ反映しない場合はキャッシュやCDNの影響を疑ってください。
・テーマや別プラグインでCPTのサイトマップ出力を独自に制御していると、Yoast側だけでは除外できないことがあります。その場合は開発者に相談するか、別の方法で除外してください。
・機密性の高い情報の管理は慎重に行ってください。サイトマップから外すだけでは完全な非公開にはなりません。必要ならパスワード保護や非公開設定を併用してください。
除外の活用例
はじめに
検索エンジンに表示する必要がないページを除外すると、重要なページの評価を高めやすくなります。ここでは具体的な対象例と設定のヒント、注意点を分かりやすくまとめます。
除外するべきページ(例)
- プライバシーポリシーや利用規約:法的情報であり検索トラフィックは不要なことが多いです。
- タグ一覧や重複するアーカイブ:同じ内容が複数あると評価が分散します。
- 管理用ページやテストページ:一般公開の必要がありません。
除外の具体的な方法(簡単に)
- ページごとにmetaのnoindexを設定します。最も確実です。
- サイトマップから該当ページを外します。検索エンジンに知らせない方法です。
- robots.txtでブロックする方法もありますが、クロールを止めるだけで“非表示”の確認が難しくなることがあります。
運用上の注意
- CSSやJavaScriptなど重要な資源を誤ってブロックしないでください。
- 除外後は検索エンジンの管理画面でインデックス状況を確認してください。
- 定期的に除外リストを見直し、ユーザーに必要な情報を誤って隠していないか確認します。
設定は慎重に行えば、サイト評価の改善に役立ちます。必要に応じて小さく試して効果を確認してください。












