はじめに
概要
Yoast SEOプラグインを有効化し、XMLサイトマップ機能をオンにすると、WordPressが自動でXMLサイトマップを作成します。一般的には https://あなたのドメイン/sitemap_index.xml で確認できます。プラグインがページや投稿、カテゴリーなどをまとめたサイトマップを生成し、検索エンジンに渡しやすくします。
なぜ必要か
XMLサイトマップは、検索エンジンにサイトの構造を分かりやすく伝える「地図」のようなものです。新しいページや更新を見つけてもらいやすくなり、インデックスされる可能性が高まります。特にページ数が多いサイトや構造が複雑な場合に効果を発揮します。
誰に向いているか
ブログ初心者から企業サイトの管理者まで、幅広い方に有益です。ページ数が少ない個人ブログでも、記事の発見を早めたい場合は役に立ちます。一方、プラグインが自動で生成するため、専門的な知識がなくても導入しやすい点もメリットです。
本書の流れ
この後の章で、実際の設定手順、サイトマップのURLの扱い方、よくある注意点、そして主要な違いを分かりやすく解説します。まずはここで、XMLサイトマップの基本的な役割と確認方法を押さえておきましょう。
基本的な設定手順
概要
ここではYoast SEOでXMLサイトマップを有効にし、正しく出力されているか確認する基本手順を丁寧に説明します。
手順
- プラグインのインストール
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WordPress管理画面で「プラグイン」→「新規追加」を開き、検索欄に「Yoast SEO」と入力します。表示されたら「今すぐインストール」を押し、有効化します。
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XMLサイトマップの有効化
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左メニューの「SEO(Yoast SEO)」→「一般」→「機能」タブを開きます。そこで「XMLサイトマップ」または「サイトマップ機能」をオンにして、設定を保存します。古いバージョンではメニュー名が異なることがあります。
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サイトマップの確認
- 「XMLサイトマップを表示」ボタンを押すか、ブラウザで「https://(あなたのドメイン)/sitemap_index.xml」を開いて、一覧が表示されるか確認します。投稿や固定ページ、カテゴリーの個別サイトマップがリンクとして見えるのが正常です。
よくあるトラブルと対処例
- 404が出る:管理画面→設定→パーマリンクで「変更を保存」を押し、パーマリンク構造を再書き込みします。
- サイトマップが空/反映されない:キャッシュプラグインを一時停止して再確認してください。noindex設定やrobots.txtでブロックしていないかもチェックします。
- プラグインの競合:別のSEO系プラグインやカスタムコードが影響することがあります。疑わしいプラグインを無効化して確認します。
以上で基本設定は完了です。次章でサーチコンソールへの登録方法を説明します。
サイトマップURLとサーチコンソール
サイトマップURLの例と確認方法
サイトマップの一般的なURLは「https://example.com/sitemap_index.xml」です。サイトのルートに置かれることが多いので、ブラウザでそのURLにアクセスしてファイルが表示されれば確認できます。サイトを複数のサブサイトや言語で運用していると、個別のsitemapがまとめられている「sitemap_index.xml」形式になります。
Googleサーチコンソールでの登録手順
- サーチコンソールにログインし、対象のプロパティ(サイト)を選びます。サイト所有権をまだ確認していない場合は、DNS登録やHTMLファイルのアップロードなどで先に確認してください。
- 左メニューの「サイトマップ(Sitemaps)」を開きます。
- 「新しいサイトマップの追加」欄に、sitemap_index.xml の末尾部分(例:sitemap_index.xml)またはフルURLを入力して「送信」をクリックします。
- 送信後にステータスが表示されます。エラーがなければインデックス登録の対象になります。
登録後に見るポイント
- ステータス欄でエラーや警告の有無を確認します。
- クロール済みの件数や送信件数を見て、差が大きい場合は原因を調べます。
よくある問題と対処
- URLがhttpになっている、あるいは末尾にスラッシュの違いで認識されないことがあります。正しい正規のURLを使ってください。
- robots.txtやnoindex設定で検索エンジンに見えない場合、サイトマップに記載してもインデックスされません。
- サイトマップが大きすぎる場合は分割し、sitemap_index.xmlでまとめてください。
以上がサイトマップURLの確認とサーチコンソールでの基本的な登録手順です。ご不明点があれば具体的なURLを教えてください。
よくある注意点
他プラグインとの重複
Yoast SEO以外のサイトマップ機能(例:XML Sitemaps、All in One SEO)を有効にすると、XMLサイトマップが重複することがあります。重複は検索エンジンの混乱や管理の手間につながります。対処法は簡単で、Yoastを使うなら他のプラグインのサイトマップ機能をオフにしてください。
wp-sitemap.xmlのリダイレクト仕様
WordPress標準の wp-sitemap.xml は、Yoast SEOが有効だと自動で sitemap_index.xml にリダイレクトされます。サイトにアクセスして wp-sitemap.xml が sitemap_index.xml に飛ぶか確認すると、設定が働いているか分かります。
キャッシュとCDNの反映
設定を変えたら、サイトキャッシュやCDNを必ずクリアしてください。古いファイルが残ると、ブラウザや検索エンジンに古いサイトマップが渡ることがあります。
除外設定の確認
カテゴリや固定ページをサイトマップから除外したい場合は、Yoastの設定で「noindex」や表示除外を設定した後、実際にサイトマップを確認して除外が反映されているか確認してください。
確認の流れ(簡単)
- /sitemap_index.xml を開く
- /wp-sitemap.xml がリダイレクトされるか確認
- 他プラグインのサイトマップがないかチェック
- キャッシュをクリアして再確認
これで多くのトラブルを防げます。
代表的な違いの一覧
短い導入
以下はYoast SEOのXMLサイトマップに関する代表的な違い(特徴)を分かりやすくまとめた一覧です。各項目の下に簡単な解説を付けています。
一覧
| 項目 | Yoast SEO XMLサイトマップ |
|---|---|
| 生成タイミング | プラグイン有効化+機能オンで自動生成 |
| サイトマップURL | sitemap_index.xml 配下に投稿・固定ページなどの個別XMLが分割生成 |
| 主な設定場所 | 「Yoast SEO」→「設定」→「サイトの機能」→「XMLサイトマップ」 |
| Googleへの登録 | サーチコンソールで sitemap_index.xml を送信 |
| 他プラグインとの併用 | 他のサイトマップ生成機能は原則オフ推奨 |
各項目の説明
- 生成タイミング:有効化して機能をオンにすると自動で作成します。手動操作は基本不要です。
- サイトマップURL:トップは sitemap_index.xml で、そこから投稿やカテゴリーなどの個別XMLへ分かれます。大規模サイトでも扱いやすい構成です。
- 主な設定場所:管理画面のYoast設定内でオン・オフや除外設定を行えます。直感的に操作できます。
- Googleへの登録:サーチコンソールに sitemap_index.xml を送れば、Googleがまとめて確認します。
- 他プラグインとの併用:複数のサイトマップ生成機能があると競合する場合があるため、Yoast利用時は他をオフにする方が安全です。
注意点
URLの変更や投稿タイプの非公開設定をした際はサイトマップを確認してください。インデックスの反映に時間がかかることがあります。












