Web時代の必須アイテムweb, セキュリティソフト選び方ガイド

目次

はじめに

本書の目的

この文書は、インターネットを安心して使うために必要な情報を分かりやすくまとめた案内です。特に個人と法人で利用する「セキュリティソフト」や、Web経由の脅威から身を守る方法を中心に説明します。

なぜ読むとよいか

普段の買い物やネット銀行、メールのやり取りで危険に遭う可能性があります。たとえば、通販サイトでカード情報を入力する場面や、見慣れないリンクをクリックするときに役立つ知識を提供します。

対象読者

パソコンやスマホを日常的に使う個人、または中小規模の会社でITの担当がいない方を想定しています。専門知識がなくても読み進められるように書きます。

本書の構成と読み方

次章で「なぜセキュリティソフトが必要か」を説明し、続いて選び方のポイント、主要製品の特徴を紹介します。まずは自分の利用シーンを考え、必要な機能を見つけることをおすすめします。

2. Web時代に「セキュリティソフト」が必須になった理由

インターネット利用が前提になった

今やパソコンやスマホはインターネット前提で使います。Webサイトの閲覧、メールのやり取り、アプリのダウンロードなど日常の操作がすべてネット経由です。すると端末は常に外部からの攻撃にさらされます。

代表的な脅威と侵入経路

主な脅威はウイルスやマルウェア、ランサムウェア、フィッシング詐欺、ネットバンキングの不正送金です。入口は多くがWebサイトの閲覧、メール内のリンククリック、ソフトやファイルのダウンロードです。例えば、見覚えのない添付ファイルを開いたり、偽のログイン画面にパスワードを入れると被害に遭います。

標準機能と市販ソフトの違い

Windows標準のMicrosoft Defenderは基本的なウイルス検出やスキャンを提供しますが、ランサムウェアの動作監視やオンラインバンキング専用の保護機能は限られます。高度な攻撃や振る舞いを監視したい場合は市販のセキュリティソフトを導入するメリットがあります。

実際の評価とユーザーの期待

AV-ComparativesのReal-World Protection Testなどでは、Web経由の攻撃に対する防御力が重視されます。したがって、日常的にWebを使う人は『実際の利用でどれだけ守れるか』を基準に選ぶとよいです。

3. セキュリティソフト選びで重視すべき5つのポイント

セキュリティソフトを選ぶときは、次の5点を中心に確認してください。具体例を交えてわかりやすく説明します。

1) マルウェア検出率・防御性能

まずは検出力です。第三者機関のテストスコアやレビューを確認しましょう。実例:AV-TESTやAV-Comparativesなどの評価で高得点か、ランサムウェアやゼロデイ攻撃への対策があるかを見てください。

2) 動作の軽さ・パフォーマンス

常駐時のCPUやメモリ使用量、フルスキャン時間をチェックします。実測レビューやベンチマークを参考に、古いPCでも重くならないか確かめてください。例えばブラウザで動画再生中にカクつかないかが目安です。

3) Web関連機能の充実度

フィッシング対策、危険サイトブロック、ブラウザ拡張の有無を確認します。オンラインバンキングやネットショッピングをよく使うなら、これらの機能が重要です。

4) マルチデバイス対応とライセンス

対応OS(Windows/Mac/Android/iOS)と同時に使える台数を確認します。家族で共有する場合は5台や10台プランの有無を見てください。モバイル向けの保護機能もチェックしておくと安心です。

5) 価格・サポート・使いやすさ

価格体系(年額・永続・無料版)を比較し、トライアルがあるか試してください。サポートはメール・チャット・電話のどれがあるか、対応時間も確認します。インターフェースが直感的でないと設定ミスの原因になります。

選ぶ際は、複数の評価軸を総合的に比較し、実際に無料体験で操作感を確かめることをおすすめします。

4. 個人向けWebセキュリティソフトの主要製品と特徴

概要

代表的な個人向けセキュリティソフトの特徴を分かりやすく比較します。用途や重視点(軽さ、Web防御、価格、サポート)ごとに使い分け例を示します。

ESET HOME セキュリティ

動作が軽く、常駐してもパソコンの動きが鈍くなりにくいです。ウイルス検出とWeb保護のバランスが良く、古めのPCでも使いやすい例です。

カスペルスキー

Web閲覧やオンラインバンキング向けの防御が強いです。フィッシング対策や安全な決済保護が充実しており、ネットバンキング利用者に向きます。

ノートン 360

総合機能が豊富でクラウドバックアップやVPNが付属することが多いです。初心者が一つで必要な機能をそろえたい場合に適しています。

ウイルスバスター クラウド

日本語サポートや設定の分かりやすさで評価されます。家庭内の複数端末を管理しやすいプランがあります。

Avast

無料版があり、手軽に試せます。無料でも基本的なWeb保護は備えますが、有料版でさらに機能が増えます。

McAfee

複数端末向けパッケージが充実します。家族でライセンスを分け合う使い方に向いています。

ZERO スーパーセキュリティ(ZERO)

国内向けにコストを抑えた製品です。価格重視で最低限のWeb防御を確保したい人向けです。

キングソフト セキュリティPro

手頃な価格で基本機能を提供します。軽作業のPCや予算が限られる場合の選択肢になります。

4-1. ESET:動作が軽く、バランス型で人気

概要

ESETは動作の軽さと防御性能のバランスに優れた総合セキュリティソフトです。AV-Comparativesで2024年のProduct of the Yearを受賞し、AV-TESTのWindows 11テストでも高スコアを記録しています。家庭用パソコンや複数デバイスをまとめて守りたい方に向きます。

特長と機能

  • 軽快な動作:常駐しても動作が重くなりにくいため、ビジネス用途やゲーム中でも快適に使えます。
  • 基本機能が充実:マルウェア検出、リアルタイム保護、フィッシング対策、Web保護を搭載します。例えば、Webサイト閲覧時に危険なページをブロックします。
  • 管理のしやすさ:複数台管理やライセンスの切り替えが簡単で、スマホやPCをまとめて管理できます。

導入時のポイント

  • 推奨設定で十分に保護できますが、スキャンの頻度や通知を自分の使い方に合わせて調整してください。夜間にフルスキャンを設定すれば作業の邪魔になりません。
  • 他のセキュリティ製品と同時に常駐させると競合することがあるので、基本はESETだけを有効にしてください。

こんな人におすすめ

  • 動作の軽さを重視する方
  • 複数デバイスをまとめて手軽に保護したい方
  • ゲームや仕事でパソコンの負荷を避けたい方

設定や機能の使い方は直感的で分かりやすいため、初めて導入する方にも扱いやすい製品です。

4-2. カスペルスキー:Web閲覧・オンラインバンキングに強い

概要

カスペルスキーはWeb閲覧中の防御やオンラインバンキング保護に力を入れたセキュリティソフトです。AV-ComparativesやAV-TESTで高評価を受け、実際の攻撃を想定したテストでの防御力が評価されています。ランサムウェアやフィッシング、決済時の保護機能が充実しています。

主な特徴と具体例

  • 決済ブラウザ:銀行や決済サイトへアクセスすると専用の安全なブラウザを起動し、入力や画面の改ざんを防ぎます。たとえばネットバンキングでパスワードを入力する際に自動で保護します。
  • リアルタイム保護:怪しいサイトやダウンロードを即座にブロックします。実際のWeb閲覧で出会う脅威に強い設計です。
  • ランサムウェア対策:重要ファイルの暗号化を防ぐための保護層を提供します。

向いている人

Web閲覧やオンラインバンキングを頻繁に使う人、決済時の安全性を重視する人に向きます。また第三者評価での実績を重視する方にもおすすめです。

導入時の注意点

システムリソースを多く使う場合があります。古いPCでは動作に影響が出ることがあるため、無料体験で動作確認してから導入することをおすすめします。設定では決済ブラウザやリアルタイム保護を有効にし、ブラウザ拡張は必要なものだけに絞ると安心です。

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