タイで安心して仕入れ!アクセサリーの品質と経費解説

目次

はじめに

本資料は、タイからシルバーアクセサリーを仕入れて物販ビジネスを始めたい、あるいは拡大したい方のための実用ガイドです。タイでの仕入れに必要な基礎知識を、わかりやすく段階的に整理してあります。

目的

タイのシルバーアクセサリーの特徴、仕入れにかかる経費、品質確認の方法、主な仕入れ先を具体的に解説します。実践的な注意点や現地での動き方も盛り込み、初めての方でも使える内容にしています。

対象読者

  • 小規模な物販ビジネスを運営する方
  • ネットショップでアクセサリーを扱いたい方
  • 現地で直接商品を選んで仕入れたい方

この資料の使い方

各章を順に読み、仕入れ計画や予算表を作ってください。現地訪問前に品質チェック項目を用意すると効率が上がります。具体例やチェックリストは後章で提示しますので、必要に応じて印刷して持参してください。

注意点

言語や商習慣の違い、輸入手続きや関税などの法的要素があります。現地での交渉や輸送方法は後の章で詳しく説明しますので、まずは全体像を把握してください。

タイシルバーアクセサリー仕入れの全体像

概要

タイは世界的に有名なシルバーアクセサリー生産地です。伝統的な模様や仏教由来の意匠を取り入れた独特のデザインが揃い、スターリングシルバー(92.5%)が主流です。生産コストが低く、コストパフォーマンスに優れた商品を手頃な価格で仕入れられます。

主な特徴

  • デザインの幅が広い:民族風、モダン、アンティーク調など多彩です。
  • 素材表示:多くは925刻印のスターリングシルバー。未刻印品は要確認です。
  • 加工技術:手彫りや燻し加工など職人技が活かされています。

仕入れの流れ(簡略)

  1. 相場とデザインのリサーチ
  2. サプライヤー選定(問屋・工房・マーケット)
  3. サンプル購入で品質確認
  4. 最小発注数・納期・支払方法の確認
  5. 国内輸送と通関手続き

価格とコストの目安

  • 小物(ピアス・チャーム):安価な物は数百バーツから
  • リング・ネックレス:デザインや重さで数百〜数千バーツ
    送料・関税・検品費用を加味すると、見積もりより20〜30%上乗せで考えると安全です。

仕入れ前の注意点とチェックポイント

  • 925刻印や素材証明の確認
  • サンプルで仕上げ・強度・アレルギー対策を検査
  • 最小ロット、返品規定、納期ペナルティを契約書で明記
  • 支払いは信用状やエスクローの利用も検討

初めての仕入れは、サンプルを少量ずつ試し、信頼できる取引先を見つけることをおすすめします。

タイからの仕入れにかかる経費の詳細

商品代金(仕入れ価格)

シルバーアクセサリーの価格は主に銀の重さで決まります。目安は30〜40バーツ/グラムです。デザインや仕上げで変わるため、見積りは重さと加工費を確認してください。

消費税(VAT)

タイ側での消費税は仕入れ総額の約10%が目安です。輸入時は日本側でも消費税が課されるため、仕入れ価格に加えて税額を見積もります。

関税と免税措置(JTEPA)

シルバーアクセサリーの関税は最大で約9%です。ただし、JTEPA(特恵制度)を使うと、条件内で50万バーツまで関税が免除されます。免税枠を使う場合は書類が必要です。

書類作成費用

JTEPAなどの書類作成には手数料がかかり、概ね2万円前後が相場です。現地業者に依頼する手間と時間も考慮してください。

実際の費用計算例(簡易)

例:合計仕入れ額20万バーツの場合
– 商品代金:200,000バーツ
– 消費税:約20,000バーツ(10%)
– 関税:JTEPA適用で0〜18,000バーツ(最大9%)
– 書類費用:約2万円(日本円)

合計を事前に計算しておくと、輸入後の追加費用で慌てずに済みます。現地での見積りは必ず複数社に取り、為替や送料も忘れずに確認してください。

タイでのシルバーアクセサリーの品質確認方法

刻印(ホールマーク)の確認

スターリングシルバーは「925」の刻印が一般的です。刻印があるか拡大鏡で確認してください。刻印が不鮮明だったり位置が不自然なら要注意です。

見た目と手触りでの判断

本物は光沢に深みがあり、爪で軽くこすると金属の下地が見えにくいです。シルバープレートは薄くて剥がれやすく、角や接合部の銀色が薄いことが多いです。

磁石テストと重さの感覚

銀は基本的に磁石に反応しません。小さな磁石を当てて引き寄せられなければ一つの目安になります。また同じサイズのアクセサリーと比べて重みが感じられれば中身が詰まっている可能性が高いです。

変色(硫化)の確認

銀は空気中で黒ずむことがあります。黒ずみが自然で均一なら本物の可能性が高いです。極端に速く黒くなる場合や、下地が真っ白に露出するようならメッキの可能性があります。

専門家のチェックと試薬テスト

目利きの職人や信用できるバイヤーに見てもらうのが確実です。専用の酸性試薬でのテストもありますが、店や職人の許可を得て実施してください。

仕入れ時の確認ポイント

刻印の有無、接合部の仕上げ、内側の刻印や証明書、購入後の返品条件を必ず確認します。疑わしい場合は小ロットで試し仕入れをして品質を確かめると安全です。

タイでの主な仕入れ先

チャトゥチャック市場(Chatuchak)

バンコク最大級の週末マーケットで、シルバーアクセサリーの業者が数多く集まります。種類が豊富でデザインの幅も広いため、いくつかの店を回って比較するのが有効です。早めに回れば交渉も有利になりますし、現金での支払いを好む店が多い点に注意してください。

プラトゥーナム市場(Pratunam)

衣類とアクセサリーの問屋が集まるエリアで、バイヤー向けの卸売りが主流です。ロット購入で価格が下がる交渉がしやすく、サンプルを見せてもらってから発注する形が一般的です。まとまった量を扱う予定がある場合は、まず少量の試し発注をおすすめします。

パラディウム(Palladium)

バンコク中心部にある商業施設で、冷房の効いた屋内に多数のアクセサリーショップと問屋が入っています。店構えが整っている業者が多く、商談や検品がしやすい環境です。商品の保管や輸送について相談しやすい点も利点です。

仕入れ時の実践的なコツ

  • 複数の店で同じデザインや品質の見積りを取る
  • 最低ロットや納期を必ず確認する
  • 値段交渉は丁寧に、まとまれば割引を提示してもらいやすいです
  • 連絡先(名刺やLINE)を交換して後のやり取りをスムーズにする

現地では比較と確認を重ねて信頼できる業者を見つけることが大切です。

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