はじめに
Webサイトとは
Webサイトは、インターネット上に公開された複数のWebページが集まってできた情報のまとまりです。たとえば会社のコーポレートサイト、個人のブログ、ネットショップなどが該当します。各ページはリンクでつながり、訪問者が目的の情報へ移動できる構造になっています。
なぜ使うのか
個人は自己紹介や趣味の発信に使います。企業は商品情報や問い合わせ窓口として利用します。自治体や学校も案内やニュース配信の拠点として活用します。目的に応じて、見せ方やページ構成が変わります。
見た目と役割の例
- トップページ：入口となる案内役です。
- 商品ページ：商品の説明と購入への導線を用意します。
- 問い合わせページ：連絡手段をまとめます。
最後に
この章では全体のイメージをつかんでいただくことを目的としています。次章では基本的な意味をより詳しく説明します。
基本的な意味
定義
1つのドメインの下にあるトップページや会社概要、商品紹介、お問い合わせページなどのページ群全体をまとめて「Webサイト」と呼びます。個人、企業、団体、行政などが情報を発信する拠点として機能します。訪問者はサイト内を移動して目的の情報にたどり着きます。
主な役割
- 情報発信：会社の概要やサービス内容を伝えます。具体例として、営業時間や所在地の案内があります。
- 集客・販売：商品ページや予約フォームで購入や申し込みを受け付けます。オンラインショップが典型です。
- サポート：よくある質問や問い合わせ窓口を設け、利用者の疑問を解消します。
- ブランド発信：デザインや文章を通して信頼感やイメージを伝えます。
具体例
- 企業サイト：会社概要、採用情報、商品紹介。採用ページで応募を集めます。
- 個人サイト：ブログやポートフォリオ。作品や活動を紹介します。
- 行政サイト：手続き案内やお知らせ。市民に情報を届けます。
構成の要素
- ドメイン：サイトの住所にあたります。
- トップページ：入口となる代表的なページです。
- ナビゲーション：メニューで各ページへ案内します。
- コンテンツ：文章、画像、動画などの情報本体です。
- 問い合わせ機能：フォームやメールリンクで連絡を受け取ります。
注意点
更新を続けることで情報の鮮度を保ちます。見やすく整理すると訪問者が目的に早く到達できます。
ホームページとの違い
本来の意味
ホームページは本来、Webサイトの“入口”に当たるトップページを指します。訪問者が最初に見るページで、サイトの顔や案内役の役目を果たします。
日本での使われ方
日本では「ホームページ」がサイト全体を指すことが多く、日常会話ではWebサイトとほぼ同義で使われます。しかし専門的には区別する場面が残ります。
具体例での違い
- 会社の場合：ホームページ＝会社のトップページ、Webサイト＝会社情報・製品ページ・問い合わせフォームなど全体。
- 個人ブログ：ホーム＝最新記事の一覧ページ、サイト全体には過去記事やプロフィールも含まれます。
実務上の注意点
発注や打ち合わせでは用語を合わせると誤解が少なくなります。例えば「ホームページを作る」と言った場合、トップページだけかサイト全体か確認してください。また、SEO対策や更新範囲を決める際は、トップページと各ページで役割が違う点を意識すると運用が楽になります。
Webサイトの主な特徴
複数ページ構成と内部リンク
Webサイトは複数のページで構成され、リンクでつながっています。トップページから製品ページ、問い合わせページへとユーザーが自然に移動できる設計が重要です。メニューやパンくずリスト、関連記事のリンクが回遊を促します。
コンテンツの多様性
文章だけでなく、画像、動画、商品一覧、FAQ、ダウンロード資料など多様な情報を載せられます。目的に合わせてコンテンツを組み合わせると分かりやすくなります。
目的別の種類と役割
- 企業サイト：会社情報や採用、ブランドを伝えます。信頼構築が主目的です。
- ECサイト：商品を並べ、決済と配送で売買を完結させます。
- ブログ：情報発信や集客、SEO対策に向きます。
- ポータルサイト：複数サービスや情報を集め、比較や案内を行います。
ユーザー体験とデザイン
スマホ対応（レスポンシブ）、見やすいナビゲーション、表示速度の改善が重要です。使いやすさが直帰率や購入率に直結します。
運用と更新
CMSで簡単に更新し、定期的に情報を見直します。問い合わせ対応や在庫管理など運用体制も不可欠です。
セキュリティと信頼性
HTTPS、定期的なバックアップ、個人情報の保護対策を行います。安心して利用できる環境が信頼を高めます。
アクセス解析と改善
アクセス解析で訪問者の行動を把握し、流入経路や離脱ポイントを改善します。効果測定を繰り返して成果を高めます。
Webページとの違い（表）
Webページは一つの画面（URLごと）を指し、商品ページやブログ記事が該当します。WebサイトはそのようなWebページが集まった全体を意味します。以下の表で主な違いを分かりやすく示します。
| 項目 | Webページ | Webサイト |
|---|---|---|
| 定義 | URLが1つの単一のページ（例：記事、商品詳細） | 複数のWebページの集合体（例：企業サイト、ECサイト） |
| URL | 1つの固有URL | 複数のURLで構成 |
| 例 | 商品詳細ページ、ブログ記事、お問い合わせフォーム | 企業の公式サイト、オンラインショップ全体、ポータルサイト |
| 構成要素 | テキスト・画像・動画・フォームなど単体のコンテンツ | トップページ、カテゴリ、記事、共通ヘッダー・フッター、サイトマップなどの集合 |
| 目的 | 個別の情報提供や行動喚起（購入・申し込みなど） | ブランド情報の発信、サービス提供、複数ページ間の導線設計 |
| 更新頻度 | 単一ページごとに変動（記事更新など） | サイト全体の方針で調整（定期的なコンテンツ追加や構成見直し） |
| ナビゲーション | 単独で完結する場合もあれば他ページへのリンクを含む | サイト内の導線設計が重要（メニュー、カテゴリ、内部リンク） |
| SEOの扱い | 個別のキーワードで最適化 | サイト全体の構造と内部リンクがSEOに影響 |
以下は簡単な補足です。
- Webページは「一つのカード」のようなもので、ユーザーはその内容を読んだり操作したりします。
- Webサイトはそのカードが整理された本棚のようなもので、目的に応じてページを探せる設計が求められます。
- 実務では、ページ単位の改善（見出しや本文の修正）とサイト全体の改善（導線やカテゴリ整理）を両方行うと効果的です。
