はじめに
読者のみなさまへ
ホームページを自分で作ってみたいけれど、何から始めればよいか迷っていませんか。本記事は初心者向けに、わかりやすく手順と費用感を紹介します。専門用語は最小限にして具体例を交えます。
本記事の目的
目的は「自分で作れるようになること」です。WordPress、HTML・CSS、ノーコードの作成ツール、制作会社への依頼という代表的な方法を比較し、初心者が失敗しない選び方と始め方を示します。
この章でわかること
- 記事全体の構成と進め方
- 各章で得られる知識の概要
- 読む際のポイント(目的に合わせた章だけ読んでもOK)
読み進め方
まず第2章で全体像をつかんでください。その後、自分に合う方法(第4〜6章)を詳しく読み進めると効率的です。
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次は「ホームページ作成の全体像と基本の仕組み」です。まず全体の流れを理解しましょう。
ホームページ作成の全体像と基本の仕組み
背景と全体像
ホームページは、あなたが作ったファイルをインターネット上で見せる仕組みです。例えると、サーバーが家、ドメインが住所で、ブラウザが訪問者です。ツールを使う場合も自作する場合も、コンテンツを用意してそれを公開する流れは同じです。
サーバーとドメインの役割
- サーバー:ファイルを保管する場所。家本体に相当します。レンタルサーバーやクラウドを借ります。
- ドメイン:インターネット上の住所です。example.com のような名前を取得して人がアクセスできます。
ページの中身と公開の流れ
- コンテンツを作る(文章・画像・デザイン)
- ファイルをサーバーにアップロードする
- ドメインとサーバーを結びつける(住所を家に割り当てる)
- ブラウザで表示される
レンタルサービスを使うイメージ
多くの人はレンタルサーバーとドメインを使います。手続きは簡単で、料金も用途に応じて選べます。初心者向けのツールを使えば、専門知識がなくても公開できます。
自分でホームページを作るために必要な2つのもの
1. レンタルサーバー(ホームページのデータを置く場所)
レンタルサーバーは、画像や文章などファイルを保存する「土地」のようなものです。企業向けには安定性、表示速度、サポートが重要です。例:エックスサーバーなど。費用はプランによりますが、個人なら月数百円〜、事業向けは月千円〜数千円が目安です。
メリット:管理が楽でバックアップやサポートが付くことが多い。デメリット:契約や設定が必要です。
2. ドメイン(インターネット上の住所)
ドメインは「example.com」のような住所です。独自ドメインを取得すると、自社名やサービス名のURLが使えます。費用は年1,000円前後〜(種類で差あり)。取得後、レンタルサーバーの設定画面でドメインを登録し、ネームサーバーやAレコードを設定して紐づけます。
両方を準備する簡単な流れ
- サーバーを契約する(プランを選ぶ)。
- ドメインを取得する(取得会社で検索して購入)。
- ドメインのネームサーバーをサーバー会社のものに変更するか、AレコードでIPを指定する。
- サーバー側でドメインを追加して公開する。
選び方のポイント
- サポートの有無と日本語対応。
- 表示速度と安定性(アクセスが増えたときの余裕)。
- SSL(https)が簡単に使えるか。
- メール機能やバックアップの有無。
これらを用意すれば、作り方を選んで実際にページを作成できます。
ホームページの作り方「4つの代表的な方法」
1. WordPress(CMS)
初心者から中級者に人気の方法です。テンプレートを選び、管理画面で記事や画像を追加するだけでページが作れます。ブログや企業サイト、簡単なネットショップにも向きます。メリットは拡張性と更新のしやすさ、デメリットは初期設定や保守が必要な点です。
2. HTML・CSSなどコードで作る
自由度が高く、細かいデザインや動きを自分で作れます。デザインにこだわる人や特殊な表示をしたい人に向きます。メリットは完全なカスタマイズ性、デメリットは習得と保守に時間がかかる点です。
3. ホームページ作成ツール・サービスを使う
WixやSquarespaceのようなドラッグ&ドロップ型ツールです。専門知識がほとんど不要で短時間に公開できます。メリットは手軽さとテンプレートの豊富さ、デメリットは細かい自由度や将来の移行性に制約があることです。
4. 制作会社に依頼する
プロに任せて要望通りのサイトを作ってもらえます。デザインや機能にこだわる企業向けです。メリットは品質と手間の省略、デメリットは費用が高く、修正に時間や費用がかかる点です。
WordPressでホームページを作る方法
WordPressとは
WordPressは管理画面から簡単にページ追加や更新ができるCMSです。テーマ(見た目)やプラグイン(機能)を組み合わせ、ブログから会社サイトまで作れます。
作成手順(7ステップ)
- レンタルサーバー契約
- 料金や性能を比較して契約します。初心者向けに自動インストール対応の会社がおすすめです。
- ドメイン取得・設定
- example.com のような独自ドメインを取得し、サーバーと紐付けます。
- SSL設定(HTTPS)
- 無料のLet’s Encryptで設定でき、安全な通信を確保します。
- WordPressインストール
- サーバーの簡単インストール機能か手動で行います。管理者アカウントを作成します。
- 初期設定
- サイトタイトル、パーマリンク(URL形式)、表示設定などを整えます。
- テーマインストール
- 無料・有料のテーマを選び、デザインを調整します。例:企業ならシンプル、ブログなら読みやすさ重視。
- プラグイン導入とコンテンツ作成
- セキュリティ、バックアップ、SEO、問い合わせフォームなどを追加し、記事や固定ページを作ります。
メリットと注意点
- メリット:デザイン自由度が高く、更新が簡単でSEOにも強い点が多いです。
- 注意点:更新や設定の学習が必要で、放置するとセキュリティリスクが高まります。
運用のポイント
- 定期的にWordPress本体とプラグインを更新します。
- 自動バックアップを設定します。
- 初めは小さなページから公開し、徐々に増やすと安心です。
HTML・CSSでゼロからホームページを作る方法
1) 準備
まずはテキストエディタを用意します。初心者には無料で使いやすいVisual Studio Codeや、Sublime Textなどがおすすめです。ブラウザ(ChromeやFirefox)も用意してください。
2) フォルダとファイルの作成
プロジェクト用フォルダを作り、index.htmlとstyle.cssを作成します。画像はimagesフォルダ、スクリプトはjsフォルダという具合に整理すると管理しやすくなります。
3) 基本のHTMLとCSS
index.htmlは最低限こう書きます。
<!doctype html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="utf-8">
<meta name="viewport" content="width=device-width,initial-scale=1">
<link rel="stylesheet" href="style.css">
<title>サイト名</title>
</head>
<body>
<header>ヘッダー</header>
<main>本文</main>
<footer>フッター</footer>
</body>
</html>
style.cssにはレイアウトや色を記述します。ブラウザでindex.htmlを開いて確認します。変更したらリロードして見た目を確かめます。
4) 実用的なポイント
- レスポンシブ対応はメディアクエリで。画面幅に応じた調整を行います。
- フォルダ構成を守ると保守が楽になります。
- Live Serverなどの拡張で自動リロードを使うと効率が上がります。
5) 公開方法
完成したファイルをレンタルサーバーにFTPやファイルマネージャーでアップロードします。GitHub Pagesも無料で簡単に公開できます。
6) メリットと注意点
HTML・CSSは自由度が高く軽量です。自分で作ることで学びも深まります。一方、動的な機能が必要ならJavaScriptやサーバー側言語の学習が必要です。まずは小さなページから始めて、徐々に機能を広げていきましょう。












