はじめに
目的
このドキュメントは「web 日本語」に関する調査結果を分かりやすくまとめたものです。日本語で書かれたプログラミングや翻訳機能を使ったWeb開発、そしてWordPressの多言語化を取り上げ、実務で役立つ知見を提供します。
対象読者
プログラマー、サイト運営者、翻訳に関心がある方を想定しています。専門用語は最小限にし、具体例で補足しますので初学者でも読みやすい構成です。
本書の構成(簡単な案内)
第2章では日本語プログラミング言語「なでしこ」を使ったWeb開発を紹介します。第3章はWebブラウザでの翻訳機能の活用法を、具体的な手順と注意点とともに解説します。第4章ではWordPressサイトの多言語化戦略を、プラグイン選定や運用のコツを交えて説明します。
読み方のポイント
各章で利点、課題、具体的手法を示します。実例や手順を中心にし、すぐに試せる内容を目指しました。必要に応じて章ごとに参照してください。
日本語プログラミング言語「なでしこ」でのWeb開発
概要
「なでしこ」は日本語でプログラムを書ける言語です。約20年の歴史があり、なでしこ3ではブラウザ上で動作します。ほぼ100%日本語でWebアプリを作れる点が大きな特徴です。直感的に記述できるため、プログラミング初心者にも取り組みやすいです。
特徴と利点
- 日本語中心の命令で読みやすい。具体例:表示、入力、繰り返しなど。
- 学習コストが低いのでプロトタイプ作成に向きます。
- 既存のHTMLやJavaScriptと連携できます。
ブラウザで動かす基本手順
- ランタイムをCDNなどから読み込みます。専用のタグを使います。
- …なでしこコード…内に日本語でコードを書きます。
- ブラウザで開けば即実行できます。実行中のエラーは開発者ツールのコンソールで確認します。
簡単なサンプル
以下は画面に挨拶を表示する例です:
<script src="(ランタイムのURL)"></script>
<script type="text/nako3">
表示("こんにちは、なでしこ!")
</script>
開発のコツ
- 小さな機能から作って動作確認を繰り返してください。ブラウザの開発者ツールに慣れると効率が上がります。
- 日本語のままでは利用しづらい外部ライブラリは、JavaScript側で橋渡しして連携できます。
この章では、なでしこを使ったWeb開発の基本と注意点を丁寧に紹介しました。実際に手を動かすと理解が早まります。
Webブラウザでの翻訳機能の活用
ブラウザ内蔵の翻訳とは
Google ChromeやMicrosoft Edgeには、表示中のページを自動で別言語に翻訳する機能が入っています。拡張機能を入れなくても使え、手早く全文の意味を把握できます。
ページ全体を翻訳する手順
- 翻訳したいページを開きます。
- 履行表示される翻訳のポップアップで「日本語に翻訳」を選びます。表示が出ない場合はアドレスバーの翻訳アイコンをクリックします。
- 元に戻したい時は同じメニューで「元の言語に戻す」を選びます。
一部だけ翻訳する方法
特定の段落だけ翻訳したい時は、該当テキストを選択して右クリックし「翻訳」を選びます。スマートフォンではテキストを長押しして翻訳ボタンを使えます。
精度と活用のコツ
自動翻訳は全文の把握に向きますが、専門用語や固有名詞は誤訳しやすいです。重要な部分は別の翻訳サービスや辞書で確認すると安心です。原文と翻訳を見比べると意味のズレに気付きやすくなります。
注意点
・動的なコンテンツ(ログイン後のページや特殊なスクリプト)は正しく翻訳されない場合があります。
・機密性の高い情報を扱うページの自動送信設定には注意してください。
ブラウザ翻訳は情報収集の初動に非常に役立ちます。原文確認と合わせて使えば、効率よく外国語の情報にアクセスできます。
WordPressサイトの多言語化戦略
1) 自動翻訳プラグインによる言語切替
自動翻訳プラグインを使うと導入が早く、表示言語をワンクリックで切り替えられます。利点は手軽さと運用コストの低さです。注意点は翻訳品質とSEOです。機械翻訳は語感や専門語で誤訳することがあり、検索エンジンの評価が下がる場合があります。
2) 翻訳ページに個別URLを割り当てる方法
各言語に固有のURL(例: example.com/ja/、example.com/en/)を作成します。この構造は多言語SEOに有利で、検索エンジンが各言語ページを別コンテンツとして認識します。実装時はhreflangやサイトマップの設定、言語切替ボタンの設置を忘れないでください。翻訳は自動と手動の併用も可能です。
3) 手動で外国語ページを作成する方法
翻訳者が原稿を丁寧に訳し、各言語ごとにページを作る方法です。品質が高く、ブランディングや表現を調整できます。ただし時間とコストがかかるため、重要なページから順に進めると効率的です。
運用上のポイント
- 主要ページは個別URLで用意することを推奨します。SEOとユーザー体験が向上します。
- 自動翻訳は試験的に導入し、重要ページは手動で見直すと良いです。
- 言語切替は目立つ場所に置き、URL構造とメタ情報を統一してください。












