はじめに
目的と背景
このドキュメントは「web 保存 サイト」に関する調査結果をまとめたものです。ウェブページをオフラインで残す方法や、効率的に画像やデータを保存する手法をわかりやすく解説します。ブラウザの保存機能から、拡張機能を使った高度な方法まで幅広く取り上げます。
このドキュメントで学べること
- ブラウザ標準の保存方法と使い分け
- Chrome拡張機能による一括保存やバックアップ術
- チームで使える共有・コラボレーションの工夫
- 画像を効率よくまとめて保存する方法
読者想定
個人のウェブスクラップや資料保存、業務でのバックアップなどを行う方を想定しています。専門知識は不要で、実際の操作手順や注意点を中心に説明します。
注意点
著作権やプライバシーに配慮して保存してください。ログインが必要なページや動的に生成されるコンテンツは保存が難しい場合があります。自動化ツールを使う際は対象サイトの利用規約を確認してください。
本書の構成
第2章〜第6章で、基本操作から拡張機能の活用、バックアップやコラボレーション、画像の一括保存まで順に解説します。まずは基本を押さえてから応用に進んでください。
Webサイト保存の基本方法
ブラウザの標準機能で保存する
Google Chromeでは、ブラウザのメニューやショートカット(Windows: Ctrl+S、Mac: ⌘+S)から「ページを別名で保存」を選べます。表示中のページをまるごと保存でき、手軽にオフラインで閲覧できます。
保存形式の違い
- 「Webページ、完全」:HTMLファイルと素材をまとめたフォルダ(画像やCSSなど)が生成されます。見た目をできるだけ保ったまま保存できます。
- 「HTML のみ」:HTMLファイルだけを保存します。画像や外部スタイルは参照元を読み込むため、オフラインでは見栄えが崩れることがあります。
保存時の注意点
- 保存後はHTMLファイルと素材フォルダを一緒に移動してください。別々にすると表示が崩れます。
- 動的に読み込むコンテンツ(動画や一部の画像、ログイン後表示される情報)は保存できない場合があります。保存前にページを完全に読み込んでください。
- ページの一部がうまく保存されないときは「印刷→PDFに保存」で固定のスナップショットを取ると便利です。
簡単なチェック方法
保存後にHTMLを開き、画像やレイアウトが正しく表示されるか確認してください。問題があれば、別名で再保存するか、ブラウザを再読み込みしてから保存し直します。
この基本方法でまずは手元にページを残せます。次章では、拡張機能を使ったより柔軟な保存方法を説明します。
Chrome拡張機能を使用した高度な保存方法
概要
Chrome拡張機能を使うと、単にページを保存する以上の細やかな保存が可能です。ここではSingleFile、Save Page WE、Web Archive Creatorの特徴と具体的な使い方を紹介します。
SingleFile(ページを1ファイルにまとめる)
SingleFileは表示中のページを1つのHTMLファイルにまとめて保存します。画像やスタイル、必要なスクリプトを埋め込み、オフラインでも元の見た目を保てます。使い方は拡張アイコンをクリックして「保存」を選ぶだけです。動的に読み込まれるコメントや地図は、読み込み後に保存すると反映されやすく、ページ内の非表示要素も手動で展開してから保存してください。長所は管理が簡単な点、短所は非常に大きなファイルになる場合がある点です。
Save Page WE(形式と一括保存に強い)
Save Page WEはHTMLやMHTMLなど複数形式で保存できます。複数タブのバッチ保存に対応するので、連続した記事をまとめて保存したいときに便利です。設定で画像の品質や外部リソースの扱いを調整できます。操作は拡張のメニューから形式を選んで保存、または右クリックメニューからバッチ操作を選びます。
Web Archive Creator(アーカイブ向け)
Web Archive CreatorはWARC形式などアーカイブ向けの保存に特化します。研究用途や大量の履歴保存に向いています。メタデータを付与して保存でき、後から解析しやすい点が特長です。使い方はページを開いて拡張からアーカイブ作成を選び、出力先を指定します。
共通の注意点とコツ
- 拡張はサイトデータへのアクセス権を求めます。機密ページは注意して扱ってください。
- 保存前にページを完全に読み込む、非表示要素を展開する、ログイン状態を確認することが重要です。
- ファイル名に日付やサイト名を入れると整理しやすくなります。
データバックアップ向け拡張機能
概要
Webサイトの内容を定期的に保存し、過去の状態に戻せるようにする拡張機能を紹介します。日々の変更を時系列で残したい方や、公開前後の差異を管理したい方に向きます。
主な機能とポイント
- スケジュール保存
- 毎日・毎週など自動で保存できます。例:毎朝1回の保存で業務日報をまとめる。
- 差分バックアップ
- 前回との差分だけを保存し、容量と時間を節約します。変更が大きいページで特に有効です。
- 変更検知と通知
- ページの変化があればメールやポップアップで知らせます。誤った更新の早期発見に役立ちます。
- 保存先の選択
- ローカル、Google Drive、Dropboxなどに保存可能なものが多いです。重要データは複数に分けて保存してください。
- エクスポートと復元
- HTMLやMHTML、JSONなどでエクスポートできると復元がしやすくなります。復元のテストを事前に行いましょう。
代表的な拡張機能(例)
- Site Backup Master:スケジュール保存とクラウド連携が強み。差分保存の設定が細かくできます。
- Snapshot Creator:ページの見た目そのままを画像やMHTMLで保存。履歴管理と比較表示が可能です。
- AutoArchive(仮称):簡易的に定期保存を行い、容量が増えすぎないよう古い世代を自動削除します。
導入時の設定と運用のコツ
- 保存頻度は重要度に合わせる(重要なページは毎日、静的なページは週1回など)。
- 初回はフルバックアップを取る。その後は差分を使うと効率的です。
- 復元テストを必ず行う。バックアップファイルが正しく使えるか確認します。
- 保存先を複数に分散する。クラウドとローカル両方に保存すると安全性が高まります。
- 容量管理を設定する。古い世代の自動削除や圧縮を活用してください。
これらを踏まえると、日常的な運用負担を抑えつつ、万が一の際に迅速に復旧できます。
コラボレーション向け拡張機能
概要
チームでWebページを保存・共有するときに便利な拡張機能を紹介します。Team Site KeeperやCollaborative Archiverのようなツールは、共有設定やコメント、リアルタイム同期、権限管理などを備え、共同作業をスムーズにします。
主要機能と具体例
- 共有スペース:チームごとの保存領域を作り、メンバーとページを共有します(例:プロジェクト別フォルダ)。
- コメント機能:ページごとにコメントを付け、フィードバックを記録します。レビューに便利です。
- リアルタイム同期:保存したページは自動で同期され、全員が最新の状態を見られます。
- 権限管理:閲覧・編集・管理など細かい権限を設定できます。
- バージョン管理とログ:変更履歴や操作ログを確認できます。
導入と使い方の流れ(簡潔)
- 拡張機能をインストールしてチームアカウントでログインします。
- 共有スペースを作り、メンバーを招待します。
- 保存したいページで拡張機能を起動し、保存先と権限を指定して保存します。
- コメントやタグで整理し、必要に応じてバージョンを確認します。
注意点と運用のコツ
- アクセス権は最小限にして情報漏えいを防ぎます。
- フォルダ名やタグを統一すると検索が楽になります。
- 重要なデータは定期的に別途バックアップしてください。
互換性とセキュリティ
多くの拡張機能は主要クラウド(Google Drive、OneDrive等)と連携します。APIキーや認証情報は安全に管理し、必要な権限だけを付与してください。
画像の一括保存方法
Firefox(標準機能)
- 保存したいページを開き、メニューボタン(右上)から「ページの情報を表示」を選びます。
- 表示されたウィンドウで「メディア」タブを開くと、ページに読み込まれている画像の一覧が出ます。
- 一覧から保存したい画像を選び、「名前を付けて保存」ボタンを押して保存します。
ポイント: Firefoxの標準機能は確実で安全です。ファイル名やフォルダを自分で管理でき、軽い作業に向きます。大量の画像をまとめて保存する機能は限られるため、その場合は拡張機能を使うと便利です。したがって次に紹介する方法も参考にしてください。
Chrome拡張機能「Image Downloader」を使う方法
- Chromeウェブストアから「Image Downloader」をインストールします。
- 保存したいページを開き、拡張機能アイコンをクリックします。ページ内の画像がサムネイルで一覧表示されます。
- フィルターで最小サイズやURLパターンを指定して、不要な画像を除外できます。
- 保存したい画像のチェックボックスを選び、「Download」や「Save」ボタンを押します。フォルダ指定や一括ダウンロード(ZIP化)に対応するものもあります。
注意点: 著作権に注意して利用してください。大量ダウンロードはサイトに負荷をかけることがあるので、必要な分だけにとどめましょう。拡張機能によって操作や表示は若干異なりますので、最初に少量で試すことをおすすめします。












