目次
はじめに
本書の目的
このドキュメントは、jQueryを使ってパンくずリストを実装する方法をやさしく解説します。基本の考え方から、実際のコード例、既存のHTMLを書き換える方法、SEO向けの構造化データの付与、CMSやASPでの注意点まで幅広く扱います。
対象読者
HTMLの基礎と、少しのJavaScript(またはjQuery)の知識がある方を想定しています。初心者の方でも理解できるよう、具体例を多く示します。
前提条件と準備
- 基本的なHTMLの編集ができること
- jQueryの読み込み方法が分かること(CDNやファイル配置の説明は後の章で行います)
- テキストエディタとブラウザがあれば十分です
本書で学べること
- シンプルな実装イメージをつかめます
- 既存のマークアップを壊さずに書き換える方法が分かります
- SEOを意識した構造化データの付け方が分かります
- CMSやASPでの運用時に気を付けるポイントを理解できます
次章から、具体的なコードと手順を丁寧に示していきます。どうぞ気軽に読み進めてください。
シンプルな実装イメージ
設置場所
HTMLにパンくずを入れる場所を用意します。例:
。最初に空の要素を置くと、後でJavaScriptで差し替えやすくなります。
配列の構造(例)
ページごとに次のような配列を用意します。各要素に表示名とURLを持たせます。
var crumbs = [
{title: 'Home', url: '/'} ,
{title: 'カテゴリ', url: '/category/'},
{title: '現在のページ', url: ''}
];
jQueryでの組み立て例
配列をループして
要素を作ります。最後の要素はリンクにしません。
var $ul = $('#breadcrumb ul');
$.each(crumbs, function(i, c){
var isLast = i === crumbs.length - 1;
var $li = $('<li>');
if(isLast || !c.url){ $li.text(c.title); }
else { $li.append($('<a>').attr('href', c.url).text(c.title)); }
$ul.append($li);
});
サーバー側との連携ポイント
パンくずの配列をサーバーで作り、テンプレート内にJSONで出力すると柔軟です。ルールが変わってもサーバー側だけ書き換えれば済みます。
注意点
表示文字列は必ずエスケープしてXSS対策してください。画面上の見た目はCSSで制御します。
既存HTMLを書き換えるパターン
目的
既にカテゴリリストやナビゲーションで階層情報を持つHTMLから、テキストとURLを取得してパンくずを生成します。既存の要素を読み取り、