はじめに
ホームページ作成ソフトには、初心者向けの無料ツールから、デザインや機能を細かく設定できる有料ソフトまで幅広い選択肢があります。本書ではまず、どんな目的でどのソフトを選べばよいかを分かりやすく説明します。
目的を明確にしましょう
ホームページの目的で選ぶと失敗が少なくなります。たとえば、気軽に日記や作品を公開したいならブログ型ツール、少量の商品を売るならカート機能つきのサービス、会社の顔として使うなら独自ドメインとデザイン自由度の高いソフトが向いています。
無料と有料の違い（簡単に）
無料は初期費用がかからずテンプレートですぐ始められますが、デザインや機能に制限がある場合があります。有料は費用がかかりますが、独自ドメインや高度なカスタマイズ、サポートが受けられます。したがって、今のニーズと今後の成長を見据えて選ぶことが大切です。
次章からは、具体的な無料・有料ソフトのおすすめを用途別に紹介していきます。
おすすめの無料ホームページ作成ソフト
以下は初心者から少し慣れた方まで使いやすい、代表的な無料ホームページ作成ソフトの紹介です。用途や目的に合わせて選んでください。
WordPress（ワードプレス）
CMS型で自由度が高く、テンプレートやプラグインが豊富です。ブログや企業サイト、ネットショップまで幅広く対応します。
– メリット：拡張性が高くカスタマイズしやすい。
– デメリット：初期設定や更新に少し学習が必要。
– 向いている人：将来機能を増やしたい方。
– ワンポイント：公式テーマと信頼できるプラグインを使うと安全です。
Jimdo（ジンドゥー）
直感的な操作でページが作れます。テンプレートに沿って編集するだけで完成します。
– メリット：初心者でも短時間で公開できる。
– デメリット：細かいデザイン調整は制限されることがある。
– 向いている人：手早く簡単に作りたい方。
Wix（ウィックス）
デザイン性に優れ、ドラッグ＆ドロップで自由に配置できます。見た目重視のサイトに向きます。
– メリット：豊富なテンプレートと直感操作。
– デメリット：高機能な分、やや重くなる場合がある。
– 向いている人：ビジュアル重視の個人サイトやポートフォリオ。
ペライチ
日本語対応がしっかりしており、ページ作成がシンプルです。ランディングページ作成に便利です。
– メリット：操作が簡単でテンプレが魅力的。
– デメリット：複数ページのサイトには向かないことがある。
– 向いている人：キャンペーンや商品紹介の一枚ページを作りたい方。
Google サイト
Googleアカウントがあればすぐに使え、基本機能は無料で使えます。Googleサービスとの連携が便利です。
– メリット：共有や編集が簡単で安定している。
– デメリット：デザインの自由度は低め。
– 向いている人：社内向けや簡単な案内ページを作りたい方。
それぞれ特徴が異なります。目的とスキルに合わせて使い分けると、制作がスムーズになります。
おすすめの有料ホームページ作成ソフト
Adobe Dreamweaver（ドリームウィーバー）
プロ向けの定番です。コード編集とビジュアル編集を両立し、自由度が高いです。HTML/CSSを直接触れて細かく調整したい場合に向きます。
– メリット：柔軟性が高く、カスタマイズ自由。豊富な機能と拡張性。
– デメリット：学習コストがやや高い。
ホームページビルダー
日本語対応がしっかりしており、初心者から中級者に人気です。テンプレートを使って直感的に作成できます。
– メリット：初心者でも使いやすい。日本語のサポートや説明が豊富。
– デメリット：デザインの自由度は制限される場合があります。
Goope（グーペ）
クラウド型のサービスです。テンプレートが豊富で、サポートも手厚く、更新や運用が簡単です。オンラインで完結します。
– メリット：手軽に運用開始できる。サーバー設定不要。
– デメリット：細かいカスタマイズには制約がある。
BiNDup（バインドアップ）
デザイン性とSEO対策に強いソフトです。見た目を重視するサイトや集客を意識したページに向きます。
– メリット：美しいデザインテンプレートとSEO機能。
– デメリット：価格がやや高めのプランもある。
SIRIUS2（シリウス2）
ブログや情報サイトを短時間で量産したい人に向きます。テンプレートと記事作成支援機能が充実しています。
– メリット：サイト量産が容易で、内部SEOの設定がしやすい。
– デメリット：デザインの自由度は限られることがある。
各ソフトは目的や使い方で向き不向きがあります。まずは無料体験やデモを試して、自分の目的に合うか確認することをおすすめします。
選び方のポイント
まず目的をはっきりさせる
個人の趣味、店舗の紹介、ブログ、ネットショップなど目的で必要な機能が変わります。例えば商品を売るなら決済機能、予約サービスならフォームやカレンダーが重要です。
初心者向けの選び方
操作が簡単でテンプレートが豊富なツールを選びます。Jimdo、Wix、ペライチ、Google サイトは直感的な編集画面が特徴です。無料プランで基本を確認してから有料に切り替えると安心です。
プロ向けの選び方
細かいデザインや動きを自分で作りたい場合はカスタマイズ性の高いソフトが向きます。Dreamweaverやホームページビルダー、BiNDup、SIRIUS2は細部まで設定できます。コード編集や独自デザインを重視する方に適します。
デザイン重視の選び方
見た目を重視するならデザインテンプレートが豊富なWix、ペライチ、Canva Webサイトを検討してください。ビジュアルでの編集がしやすく、短時間で美しいページが作れます。
コスト・サポート・将来性を確認
初期費用や月額、独自ドメインの有無、サポート対応、スマホ表示の最適化、バックアップ機能をチェックしてください。長く使うならアップデートや運営側の信頼性も重要です。
試して比較する
気になるツールは無料プランやトライアルで実際に触ってください。操作感や表示速度、サポートの対応で使いやすさが見えてきます。
最終チェックリスト
- 目的に合った機能があるか
- 操作のしやすさ
- デザインの自由度
- コストと追加費用
- モバイル対応
- サポート体制
- セキュリティ・バックアップ
これらを基準に、自分のスキルと目的に合わせて選ぶと良いです。
