はじめに
目的
この章では、本書の目的と読み方をやさしく説明します。初心者が短時間でホームページを作成できるように、複数の方法を分かりやすく紹介します。例えば、個人のポートフォリオ、趣味のブログ、小さな店舗の案内などに使える手順を示します。
対象読者
ホームページを初めて作る方、WordPressやHTMLに興味がある方、外注と自作を比較したい方。専門知識がなくても進められる内容です。
本書で学べること
- WordPressを使った作成の流れ(インストールから公開まで)
- HTMLでの簡易作成(短時間で形にする方法)
- ホームページ作成ツールや外注の選び方
- 各方法のメリットと注意点を具体例で解説
読み方のポイント
まず目次を確認して、自分の目的に合う章から読み始めてください。実際に手を動かすと理解が早まります。必要ならスクリーンショットやサンプルを参考にしながら進めてください。
ホームページ作成の4つの主要な方法
ホームページを作る代表的な方法は次の4つです。用途や予算、技術に合わせて選べます。
- WordPressを使う
- 概要: レンタルサーバーを契約し、WordPressをインストールして運用します。テンプレートやプラグインで機能追加できます。
- メリット: デザインと機能の自由度が高い。拡張性がある。
- デメリット: 初期設定や更新の手間がある。
-
向いている人: ブログや情報量が多いサイトを長く運用したい人。
-
ホームページ作成ツール(ドラッグ&ドロップ)
- 概要: Wix、Squarespace、国内サービス(例: ペライチ)などを使い、画面上で要素を配置して作ります。
- メリット: 知識不要で短時間に公開できる。デザインが整いやすい。
- デメリット: カスタマイズの自由度は限定的。月額料金が必要な場合が多い。
-
向いている人: 短期間で見栄えの良いサイトを作りたい個人や小規模事業者。
-
制作会社に依頼する
- 概要: 専門の会社に要望を伝えて作ってもらいます。デザインから運用まで任せられます。
- メリット: 高品質で手間がかからない。要望に合わせた設計が可能。
- デメリット: 費用が高めで、納期がかかることがある。
-
向いている人: ブランディングや機能面で専門的な対応が必要な企業や個人。
-
HTML/CSSなどを学んで自作する
- 概要: HTML・CSS・JavaScriptを習得して、自分で一から作ります。
- メリット: 完全に自由な設計ができる。学習が資産になる。
- デメリット: 時間と学習コストがかかる。
- 向いている人: 学習を兼ねて自分で細かく作り込みたい人。
選び方の目安: 早く簡単に始めたいなら作成ツール、自由度と拡張性を重視するならWordPress、品質を最優先するなら制作会社、学びながら作りたいなら自作がおすすめです。
WordPressを使ったホームページ作成の詳細手順
1. レンタルサーバーとドメインの取得
まずサーバーとドメインを用意します。初心者には管理画面が分かりやすいXSERVERやConoHa WINGがおすすめです。ドメインはお名前.comなどで希望の名前を取得してください。
2. WordPressのインストール
多くのサーバーは「簡単インストール」機能があります。サーバー管理画面でWordPressを選び、サイト名、管理者メール、ログインIDとパスワードを入力すれば自動で導入できます。
3. 管理画面にログインして初期設定
インストール後、your-site.com/wp-adminにログインします。一般設定でサイト名やキャッチフレーズを入力し、表示設定やパーマリンクは「投稿名」にするとURLが分かりやすくなります。
4. テーマの選定とインストール
外観→テーマで無料テーマを検索してインストールします。デザイン重視なら有料テーマも検討します。テーマは見た目を左右するので、実際のデモを確認して選んでください。
5. プラグインの導入(最低限)
セキュリティ(例:Wordfence)、バックアップ(例:UpdraftPlus)、SEO(例:Yoast SEO)を導入します。プラグインは必要最小限にして動作を確認してください。
6. ページ作成とメニュー設定
固定ページで「ホーム」「会社概要」「お問い合わせ」などを作り、外観→メニューで配置します。ブロックエディタで簡単に文章や画像を追加できます。
7. ヘッダー・フッター・ウィジェットの調整
外観→カスタマイズでロゴやヘッダー画像、フッターの著作表示を設定します。ウィジェットでサイドバーに連絡先やカテゴリ一覧を置くと便利です。
8. 最終チェックと公開
スマホ表示やリンク切れ、フォーム送信の動作を確認します。問題なければ公開して運用を始めます。更新は定期的に行い、バックアップを忘れないでください。
HTMLで簡易的なホームページを20分で作成する方法
はじめに
パソコンとテキストエディタ(メモ帳)だけで、簡単なホームページを作成できます。ここでは基本の手順を順を追って説明します。全工程で約20分を目安にしてください。
準備(2分)
- テキストエディタ(メモ帳、VSCodeなど)
- ブラウザ(Chrome、Edge、Safariなど)
基本のHTMLテンプレート(5分)
以下をコピーして新規ファイルに貼り付けます。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="utf-8">
<title>私のホームページ</title>
<style>body{font-family:Arial;max-width:800px;margin:40px auto;padding:0 10px}</style>
</head>
<body>
<h1>ようこそ</h1>
<p>ここは簡単なホームページのサンプルです。</p>
</body>
</html>
ファイル保存と確認(3分)
ファイル名を「index.html」として保存し、保存したファイルをダブルクリックで開くとブラウザに表示されます。修正したらブラウザを再読み込みしてください。
画像とリンクの追加(5分)
- 画像: 同じフォルダに画像を置き、
を追加します。 - リンク: 外部サイト のように書きます。
見た目のちょっとした調整(3分)
内にあるに色や余白を追加すると見た目がよくなります。例: body{background:#f8f8f8;color:#333}
よくあるトラブルと対処
- 文字化け: を入れているか確認してください。
- 画像が表示されない: ファイル名と拡張子が一致しているかパスを確認します。
時間配分の目安
準備2分、テンプレート作成5分、保存と確認3分、画像とリンク5分、調整3分で合計約18分です。これで簡易的なホームページが完成します。気軽に試してみてください。
WordPressの主要機能と特徴
ダッシュボード(管理画面)
ダッシュボードはサイト全体の操作台です。投稿や固定ページの作成、メディア管理、メニュー編集、各種プラグインの設定を一画面で行えます。たとえば記事を書いて画像を挿入し、公開ボタンで即時公開できます。
プラグイン(機能拡張)
プラグインで機能を後から追加します。お問い合わせフォーム、ネットショップ、SEO対策、セキュリティ強化などが代表例です。目的に合うプラグインを入れて設定するだけで機能を拡充できます。互換性や更新は確認してください。
テーマとページビルダー(デザイン)
テーマはサイトの見た目テンプレートです。色やレイアウトを選べます。ページビルダーはドラッグ&ドロップで直感的にページを作るツールで、コードを書かずに自由にデザインできます。
ブログ機能とコンテンツ管理
カテゴリーやタグで記事を整理し、公開日時や下書き管理が簡単です。コメント機能やSNS連携で読者との交流も図れます。
セキュリティと更新
コア・テーマ・プラグインは定期的に更新し、バックアップとSSLを設定してください。更新で不具合が出た場合は復元できる準備をしておくと安心です。
SEOと表示速度の基本
パーマリンクの設定、見出しの適切な使い方、画像の圧縮、キャッシュ利用などで検索対策と表示速度を改善できます。必要な対策を段階的に進めてください。
HTML以外の簡単なホームページ作成方法
ホームページ作成でHTMLが難しく感じるときは、別の簡単な方法が役立ちます。ここでは初心者でも取り組みやすい3つの方法を、具体例と手順でわかりやすく説明します。
1. プロが作ったデザインテンプレートサイトを使う
テンプレートを選んで文字や画像を差し替えるだけで見栄えの良いページが完成します。使い方は簡単で、まず業種や目的に合うテンプレートを検索し、ダウンロードまたは購入します。あとはテキストを編集し、画像をアップロードして公開するだけです。時間を節約でき、デザインの知識がなくてもプロ品質の見た目にできます。
2. 無料で基礎知識を学べる学習サイトを活用する
基本的な考え方や用語を短時間で学べるサイトが増えています。動画や実例付きのチュートリアルを利用して、構成や配色、画像選びのコツを身につけましょう。学んだ知識はテンプレートのカスタマイズにすぐ役立ちます。
3. GUI(画面操作)ベースの作成ツールを使う
ドラッグ&ドロップで要素を配置できるツールなら、直感的にページを作れます。フォームや地図、SNSボタンなどのパーツも簡単に追加できます。公開や編集もブラウザ上で完結するため、サーバーや難しい設定を気にせず始められます。
Tips:
– 固定の文章や写真は事前に用意しておきましょう。
– スマホ表示を必ず確認してください。多くの訪問者がスマホから見ます。
– 小さく始めて、使いながら徐々に機能を増やすと負担が軽くなります。
以上の方法は、HTMLを使わずに短時間で実用的なホームページを作るのに向いています。用途や予算に合わせて選んでください。


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