はじめに
本書の目的
本ドキュメントは、ハンドメイド作品を安全かつ美しく届けるための包装・梱包方法を分かりやすくまとめたガイドです。配送トラブルを減らし、買い手の満足度を高める実践的な技術を紹介します。
誰に向けた内容か
ハンドメイド作家さん、ネットショップ運営者、ギフト用に手作り品を送る方など、初心者から中級者まで役立つ内容です。専門用語は少なく、具体例で説明します。
本章で触れる主なポイント
- 梱包の目的（保護・見栄え・コスト管理）
- 梱包材の選び方（例：陶器はプチプチ、布製品はクラフト紙）
- 小物と大物の違う梱包法（アクセサリーと額縁など）
- 二重梱包の必要性と具体例（ガラス品の二重箱）
- ラッピングでの顧客体験向上（メッセージカードやリボン）
進め方の方針
まず作品の「壊れやすさ」「重さ」「形」を評価します。その上で適切な緩衝材と箱を選び、実際に配送前に簡単な落下テストを行ってください。環境配慮も大切ですので、再利用できる素材やリサイクル可能な資材の活用例も後章で紹介します。
本章では全体の見取り図を示しました。次章から具体的な梱包手順や写真付きの例を丁寧に説明していきます。
ハンドメイド作品の梱包・包装方法 完全ガイド
基本の考え方
梱包は“複数の層”で守ることが大切です。まず商品を直接保護する緩衝材、その周囲に固定するスペース確保、最後に外箱で全体を守ります。例：アクセサリーは台紙＋OPP袋＋小箱の順で包みます。
必要な素材の選び方
- プチプチ：気泡の大きさを商品に合わせます（小物は小さめ、壊れやすい物は大きめで厚手）。
- エアクッション・紙パッキン：箱の隙間を埋めるために用います。軽量で動きを抑えます。
- 防水袋・耐水段ボール：雨や湿気に備えます。布製品やキャンドルには必須です。
複数商品と固定方法
個別に包むか、仕切りを使って衝突を防ぎます。小型商品は台紙に固定しOPP袋で密封、マスキングテープで止めると見栄えが良く配送時にずれません。
箱の選び方と詰め方
商品より一回り大きな段ボールを選び、底に緩衝材を入れてから商品を置きます。周囲にも緩衝材を詰め、動かないことを確認します。二重梱包を採用する場合は内箱と外箱の間に十分な緩衝材を入れます。
封かんと表示
強度のあるガムテープでしっかり封をし、「われもの注意」などのシールを貼ります。取扱い注意を明示することで破損リスクを下げます。
ラッピングの工夫
合わせ包みやラッピングボックス、木製バスケットで見た目を高めます。贈答用は中身が動かないよう工夫して丁寧に包んでください。
キャンドルの具体例
ガラス容器のキャンドルはまずプチプチで包み、耐水袋に入れて密閉します。底と周囲を厚めの緩衝材で支え、二重箱で配送すると安全です。
