初心者必見!サーチコンソールとダッシュボード活用の基本ガイド

目次

はじめに

本資料の目的

本資料は、Google Search Consoleのダッシュボード機能についてわかりやすく整理したガイドです。Search Consoleの基本的な見方から、重要な指標の意味、日常的に確認すべき項目、そしてLooker Studioを使った高度な可視化まで順を追って解説します。初心者でも読み進めやすいよう、具体例を交えて説明します。

対象読者

主にマーケターやSEO担当者、ウェブサイト運営者を想定しています。専門用語は最小限に抑え、日常的な分析や改善に役立つ情報を中心にまとめました。

読み方と使い方のヒント

各章は独立して読めますが、順に読むと理解が深まります。まずはダッシュボードの基本概要(第2章)を確認し、その後で主要指標や確認項目(第3・4章)をチェックしてください。Looker Studio関連の章(第5〜8章)は、より詳細な可視化やカスタムレポート作成に対応します。

本資料で得られること

日常的なパフォーマンス監視の方法や、Search Consoleのデータを使った改善のヒントを得られます。実務で使える手順や注意点も具体的に示します。

Search Consoleダッシュボードの基本概要

概要

Google Search Consoleにログインすると最初に表示されるのが「概要」ダッシュボードです。ここはサイト全体の健康状態をひと目で把握できる画面で、問題の早期発見や状況確認に役立ちます。

ダッシュボードの構成

左側にナビゲーションメニューが並び、クリックで「パフォーマンス」や「カバレッジ」など主要な機能に移動できます。中央部にはグラフやカード形式の要約が表示され、右側や下部に関連する詳細リンクが出ます。

データの色分けと表示期間

ダッシュボードにはGoogle AnalyticsのデータとSearch Consoleのデータが色分けされて表示されます。デフォルトの表示期間は過去28日間ですが、日付を変更して直近7日や90日などに切り替えられます。たとえば、週ごとの傾向を見たいときは7日間に設定すると分かりやすくなります。

データの遅延について

データはリアルタイムではなく、数日遅れて反映されることがあります。急な変化を確認したい場合は、日付を遡って傾向を確認したり、他のツールと照らし合わせると安心です。

使い方のヒント

  • 最初に表示されるカードで「クリック数」「表示回数」の増減を確認します。
  • 異常値が見えたら、期間を絞って何が変わったかを調べます。例:特定のページの表示が急減した場合は、そのページの更新履歴やインデックス状況を確認します。
  • 左メニューから詳細画面に遷移し、原因を深掘りしてください。

ダッシュボードで確認できる主要指標

Search Consoleのダッシュボードでは、以下の5つの主要指標でオーガニック検索の量と質を把握できます。特に「パフォーマンス」レポートで詳細を確認します。

1. 合計クリック数(Clicks)

検索結果から実際にサイトへ訪れた回数です。集客の最も直接的な指標で、増減は施策の効果を示します。例:クリック数が増えればタイトルや説明文の改善が功を奏した可能性があります。

2. 合計表示回数(Impressions)

ページが検索結果に表示された回数です。表示は多いがクリックが少ない場合は、スニペット(タイトルや説明文)の改善余地があります。

3. 平均CTR(クリック率)

クリック数÷表示回数で算出します。CTRが低ければ、検索結果で目を引く見出しや説明文を作ることを検討します。

4. 平均掲載順位

検索結果での平均的な位置です。順位が低い場合はコンテンツの質向上や内部リンクの見直しが必要です。細かな変動はキーワードやページごとに確認しましょう。

5. 検索キーワード(クエリ)と対象ページ

どの検索語句で表示・クリックされたか、どのページが流入しているかを確認できます。実際の検索意図に合わせてコンテンツを調整する材料になります。

フィルターとセグメントの活用法

国、デバイス(PC/スマホ)、日付範囲、検索タイプ(Web/画像など)で絞り込めます。例:スマホでCTRが低い場合はモバイル表示や導線を見直すと効果的です。

これらの指標を組み合わせて、量(クリック・表示)と質(CTR・順位)を同時に確認し、改善点を見つけていきましょう。

Search Consoleダッシュボードで見るべき主要項目

ダッシュボードは情報が多いので、まずは主要なカードに注目すると効率的です。以下は優先して確認したい項目と、見方・対応のポイントです。

パフォーマンス

検索流入の量や検索キーワード、クリック率(CTR)を確認します。例:あるページの表示回数は増えているがクリックが少ない場合、タイトルやディスクリプションの改善が必要です。

ページ(ページごとのパフォーマンス)

サイト内で検索から来るページを順位やクリック数で比べます。重要なページが伸び悩む場合は内部リンクやコンテンツの見直しを行います。

インデックス カバレッジ

インデックス登録の状態やエラーを把握します。エラーが出たURLを特定し、原因(noindexやサーバーエラー等)を修正します。

URL検査

個別ページの登録状況やモバイル対応、レンダリング問題を確認します。問題があれば再送信して検証を促します。

エンハンスメント(モバイルユーザビリティ、構造化データ)

モバイルでの表示問題や構造化データのエラーをチェックします。例:モバイルで横スクロールが発生する場合、CSS調整が必要です。

サイトマップとリンク

サイトマップの送信状況や内部・被リンクの傾向を見ます。新しい重要ページはサイトマップに登録しましょう。

セキュリティと手動対策

手動ペナルティやマルウェア警告が無いか定期的に確認します。問題があれば通知内容に沿って対処します。

上記を定期的にチェックすると、検索流入の変動や技術的問題を早く発見できます。必要に応じて優先順位を付け、対応計画を立ててください。

Looker Studioを使用した高度なダッシュボード構築

概要

Looker Studioは無料で使える可視化ツールです。Search Consoleのデータを直感的に組み合わせ、部署ごとのニーズに合わせたダッシュボードを作れます。プログラミングは不要で、ドラッグ&ドロップで作業できます。

準備すること

  • データ接続:Search Consoleコネクタを追加します。Google Analyticsやスプレッドシートと組み合わせると分析の幅が広がります。
  • 指標の整理:クリック数、表示回数、CTR、平均掲載順位などを優先的に用意します。

設計のポイント

  • KPIカードを上部に配置し、誰が見ても重要指標が分かるようにします。
  • フィルタ(期間、デバイス、ページ)を目立つ場所に置き、各部署が必要な切り口で見られるようにします。
  • 視覚化:時系列はトレンド把握に、テーブルは詳細確認に使います。

実例(マルチ部署向け)

  • マーケ:上位ランディングページとCTR変化を表示
  • 開発:ページごとの平均掲載順位とモバイル/PC差を提示
  • 経営:主要KPIを1枚で要約するダッシュボード

運用と共有

  • 定期的に期間比較や異常値チェックのウィジェットを設置します。ビュー権限を限定して誤操作を防ぎ、PDFエクスポートやスケジュール送信で報告を自動化します。

Looker Studioの主要機能と編集ツール

はじめに

Looker Studioは複数のデータを一つのレポートにまとめ、視覚的に伝えるためのツールです。ここでは日常的に使う主要機能と編集ツールを分かりやすく説明します。

編集ツールの基本

  • 元に戻す/やり直す:操作ミスをすぐに取り消せます。複数ステップ分戻れるため安心です。
  • 選択モード:要素を選んで移動・サイズ変更・グループ化します。ドラッグで直感的に編集できます。

プロパティパネルとデータパネル

  • プロパティパネル:選択した要素の表示設定(色、フォント、境界線、表示形式)を細かく調整できます。
  • データパネル:どのデータソースを使うか、指標やディメンションの割り当てを変更します。簡単な計算フィールドも作れます。

表やグラフのデザイン変更

色・フォント・軸の表示・凡例の配置などを調整し、見やすさを優先してデザインします。テーマを使えば全体の統一感を素早く出せます。

共有と出力

レポートはURLで共有し、閲覧権限や編集権限を設定できます。PDF出力や印刷用の設定も可能で、会議用資料をすぐ作れます。

作業を効率化するコツ

テンプレート活用、要素の整列とグリッド、要素のロックやグループ化で誤操作を防ぎます。バージョン管理を意識して定期的にコピーを作ると安心です。

Looker Studioの表機能と分析方法

表の基本操作

Looker Studioで表を作成すると、列(指標やディメンション)を自由に配置できます。データソースを選び、表示回数や平均順位、クリック数などの列を追加してください。列はドラッグで並べ替えます。列幅や表示形式も設定できます。

ソートとフィルター

表は任意の列でソート可能です。たとえば「表示回数」で降順、「平均順位」で昇順にして上位キーワードを見つけます。検索クエリにフィルターをかけて特定キーワード群だけ抽出できます。正規表現を使えば類似語を一括で選べます。

複数サイトの一括管理

複数のプロパティをデータブレンドや共通のデータソースでまとめると、一つの表で横並び比較できます。サイト別の列を作り、同一キーワードの性能を比較するのに便利です。

年比比較と差分分析

期間比較を有効にすると前年同期との差分や増減率を表示できます。計算フィールドで増減率や絶対差を作成し、パフォーマンスの改善点と問題点を数値で把握します。

実践的な分析手順

1) 表を表示回数順で上位を抽出。2) 平均順位とCTRを並べて課題を絞る。3) フィルターでテーマ別に分けて変化を追跡。4) 必要な行だけをCSV出力して社内共有します。

表の活用上の注意

データ更新の遅延やサンプリングがあるため、急な値変動は原データで確認してください。

Google Looker Studioへの接続方法

概要

Google Search ConsoleをLooker Studioに接続すると、データを自由に可視化できます。Googleコミュニティテンプレートを使えば数分で開始できます。

基本手順(簡潔)

  1. Looker Studioを開き、レポートを作成します。
  2. 「データを追加」→「コネクタを追加」で「Google Search Console」を選択します。
  3. Googleアカウントで認証し、Search Consoleのプロパティを選びます(ドメイン型かURLプレフィックスを確認)。
  4. 指標(クリック数、表示回数、CTRなど)とディメンション(ページ、クエリ、国など)を選択して接続します。

コミュニティテンプレートを使う

  1. Looker StudioのギャラリーからSearch Consoleテンプレートを探します。
  2. テンプレートを開き「コピーを作成」→自分のデータソースを紐付けます。
  3. 日付範囲やフィルタを自分の目的に合わせて調整します。

カスタマイズのポイント

  • プロパティ種別(ドメイン/URL)を合わせるとデータ整合性が高まります。
  • 日付コントロールを追加して比較表示を簡単にします。
  • 複数プロパティを結合して全体像を作ることもできます。

よくあるトラブルと対処

  • データが表示されない:Search Consoleで対象サイトの権限があるか確認してください。
  • 認証エラー:一度ログアウトして再認証すると解決する場合があります。
  • データ遅延:Search Console側の反映待ちが原因のことが多いです。
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