はじめに
ホームページを作ると聞くと、難しそうに感じる方が多いと思います。本書は、まったくの初心者でも0から自分のホームページを作れるように、必要な知識と手順をやさしく整理したガイドです。実際に手を動かす前に全体像をつかめるように構成しています。
この文書の目的
- サーバーとドメインの関係など基礎知識をわかりやすく説明します。
- WordPress、ホームページ作成ツール、HTML/CSS自作、制作会社への依頼という4つの主要な選択肢を比較します。
- 初心者向けに、実際に使える5つのステップ手順を示します。
想定する読者
- 初めてホームページを作る個人や小さな事業者
- 「何から始めればいいか分からない」方
- 自分で更新できる仕組みを作りたい方
本書の読み方
各章は独立して読めますが、初めての方は第2章→第3章→第4章の順に読むと理解が深まります。まずは全体像をつかみ、必要な部分を順に実践してください。質問や不安があれば、その都度メモしておくと進めやすくなります。
ホームページ作成の基礎知識
はじめに
ホームページを作るときは「サーバー」と「ドメイン」の2つが最低限必要です。家に例えると、ドメインが住所、サーバーが土地や家の役割です。まずはこの違いを押さえましょう。
サーバーとは
サーバーはホームページのデータを保存する場所です。写真や文章、ファイルを置く倉庫のようなものです。レンタルサーバー（安く共有するタイプ）、VPS（自分で設定する仮想の土地）、専用サーバー（丸ごと一つの土地）などがあります。初心者は管理が簡単なレンタルサーバーを選ぶと始めやすいです。
ドメインとは
ドメインはインターネット上の住所です。例：example.com。覚えやすい名前を取得します。ドメインは年ごとに料金が発生します。
基本の注意点
・SSL（https）は安全のため必須です。訪問者の信頼につながります。
・容量（写真や動画の量）と転送量（アクセス数）を確認してください。
・定期的なバックアップを用意すると安心です。
簡単な用語説明
・DNS：ドメインとサーバーを結びつける仕組みです。住所と家をつなげる案内板のような役割です。
これらを押さえれば、次の章で具体的な作り方に進めます。
ホームページの作成方法：4つの主要な選択肢
方法1：WordPress（人気で拡張性が高い）
レンタルサーバーを契約し、ドメインを取得してWordPressをインストールします。テーマを選び、プラグインで機能を追加します。例：ブログや店舗紹介を本格的に作る場合に向きます。時間は初期設定で30分〜数時間、学べば自由度が高くなります。費用はサーバー代とドメイン代が主です。
方法2：ノーコードツール（Wix、Canva、Google Sites）
ドラッグ&ドロップで直感的に作れます。HTMLやCSSの知識は不要で、短時間で公開可能です。テンプレートを選ぶだけで見栄えよく作れます。個人の紹介ページや小規模な店舗に適しています。無料プランや月額プランがあります。
方法3：HTML/CSSで自作（自由度重視）
自分でコードを書くためデザインや動作を自由に決められます。学習コストと作業時間はかかりますが、細部までこだわれます。ポートフォリオや独自機能が必要なときに向きます。費用は低く抑えられますが時間は要します。
方法4：制作会社に依頼（時間節約・高品質）
専門家にデザインや機能を任せられます。要望を伝えれば完成度の高いサイトが期待できます。費用は高めですが、納期短縮や運用サポートが得られます。予算と品質のバランスで選んでください。
初心者向けの5ステップ手順
以下は、会社ホームページを初心者でも効率よく作るための5つの手順です。順に進めれば無理なく完成できます。
ステップ1: 作成目的を決める
まず何のために作るか明確にします。例：新規顧客獲得、採用、会社案内。目的が決まると掲載する情報やデザインが定まります。
ステップ2: サーバーとドメインを決める
ドメインは会社名や事業に合う短く覚えやすい名前にします（例：example.co.jp）。サーバーはレンタルサーバーや作成サービスのプランを選びます。費用とサポート内容を比較してください。
ステップ3: 作成方法を選ぶ
初心者にはドラッグ＆ドロップ式の制作サービスか、WordPressのようなテンプレート利用をおすすめします。簡単さ重視ならサービス、柔軟性重視ならWordPressです。
ステップ4: 必要なページを決めて作成する
基本は「トップ」「会社概要」「サービス（製品）」「お問い合わせ」「プライバシー」の5ページです。各ページは見出しと要点、写真や実績を入れて分かりやすくします。お問い合わせフォームは必ず設置してください。
ステップ5: 公開と確認作業
公開前にリンクやフォーム、スマホでの表示を必ず確認します。読み込み速度や誤字脱字もチェックします。公開後はアクセス解析を導入して改善を続けます。定期的にバックアップを取ることも忘れないでください。
