初心者でもわかるサーチコンソール権限付与の方法ガイド

目次

はじめに

この資料は、Googleサーチコンソールで他のユーザーに権限を付与する方法を、わかりやすく説明します。権限付与は、複数人でサイトを管理する際や外部の制作・SEO業者と連携する際に役立ちます。安全に運用することで、作業効率が上がりリスクを下げられます。

目的

本書の目的は、実務で迷わないように「誰に」「どの権限を」「どのように」付与するかを具体的に示すことです。手順だけでなく、権限の違いや注意点も合わせて学べます。

想定読者

社内でサイトを担当する方、外部業者へ権限を渡す必要がある方、これからサーチコンソールを運用する方を想定しています。専門用語は最小限にし、具体例で補足します。

本資料の進め方

次章で権限の概要を説明し、続いて具体的な手順、権限の種類、注意点を順に解説します。実務で使えるポイントを中心にまとめていますので、順を追ってお読みください。

Googleサーチコンソール権限付与とは

概要

Googleサーチコンソールの権限付与とは、サイトの管理を他の人に任せるためにアクセス権を与えることです。個人のGoogleアカウントを共有する必要はなく、役割に応じて必要な操作だけを許可できます。これにより、複数人で安全にサイト運用を行えます。

何ができるようになるか(具体例)

  • レポート閲覧:SEOの成果や検索キーワードの確認を担当者に任せられます。
  • 問題の検出と対処:クロールエラーやモバイル表示の問題を外部の開発者に報告・修正してもらえます。
  • URLの送信やインデックス管理:コンテンツ公開後のインデックス登録を代理店に依頼できます。

誰に向いているか

社内のSEO担当者、外部のWeb制作会社、広告代理店、システム保守担当など、役割分担して作業する必要がある場合に特に役立ちます。

安全に運用するための考え方

権限は最小限に留めることをおすすめします。例えば、レポートだけ見てほしい場合は閲覧のみを付与し、重要な設定変更は所有者のみが行うようにします。アクセスの履歴や不要になったアカウントは定期的に見直してください。

なぜ重要か

複数人での運用は効率化につながりますが、アクセス管理が甘いと誤操作や情報漏えいのリスクが増えます。権限付与を正しく行うことで、安全に役割分担しながらサイトの品質を保てます。

権限付与の具体的な手順

概要

ここでは実際にGoogleサーチコンソールでユーザーに権限を付与する手順を、画面の流れに沿って丁寧に説明します。初めての方でも迷わないよう、注意点も添えます。

手順(順を追って)

  1. サーチコンソールにログインします。使用したいGoogleアカウントでログインしてください。
  2. 対象サイト(プロパティ)を選択します。画面左上のプロパティ一覧から該当サイトをクリックします。
  3. 設定画面へ移動します。左側メニュー下部の「設定」を押します。
  4. ユーザーと権限を開きます。「ユーザーと権限」または「協力者」を選びます。
  5. ユーザーを追加します。「ユーザーを追加」ボタンをクリックします。
  6. メールアドレスと権限を入力します。追加する人のGoogleアカウントのメールアドレスを入れ、権限(オーナー/フルユーザー/制限付き)を選びます。
  7. 内容を確認して追加します。「追加」ボタンで確定します。
  8. 招待の承認を待ちます。相手に招待メールが届き、承認されると権限が反映されます。

補足と注意点

  • 追加する相手はGoogleアカウントを持っている必要があります。持っていない場合は作成を依頼してください。
  • オーナー権限の付与は慎重に行ってください。サイト操作の範囲が広くなります。
  • 招待が届かないときはメールの迷惑メールフォルダや入力したメールアドレスを再確認してください。

権限の種類と機能の違い

サーチコンソールの権限は主に3種類に分かれます。ここでは各権限でできる操作と、想定される利用シーンを具体例で説明します。

オーナー(所有者)

  • できること:サイトの登録や所有権確認、プロパティの削除、他ユーザーへの権限付与・削除、全データ閲覧と設定変更。APIや検証方法の管理も可能です。
  • 利用例:サイトの管理責任者やウェブマスター。新しい代理店を追加したり、サイト設定を大きく変更する場合に適します。

フルユーザー

  • できること:レポートの閲覧とほとんどの操作(データの確認、問題の特定、URL検査の実行やサイトマップの送信など)。ただし、ユーザー管理やプロパティの削除はできません。
  • 利用例:社内の運用担当者やSEO代理店。日常の監視や改善作業を任せる相手に向きます。

制限付きユーザー

  • できること:主に閲覧のみ。レポートや検索パフォーマンスの確認が中心で、変更操作は制限されます。
  • 利用例:経営層の確認用や外部関係者への情報共有。誤操作を避けたい場合に便利です。

各権限は役割に応じて付与してください。不要な権限は与えず、最小限の権限で運用すると安全です。

権限付与時の注意点

メールアドレスを必ず正確に確認する

招待する相手のGoogleアカウント(メールアドレス)を正確に入力してください。小さなタイプミスで別人に権限が渡る危険があります。例:example@gmail.com と examp1e@gmail.com は別人です。社内のGoogle Workspaceなら部署ごとのドメインも確認しましょう。

招待後の承認状況を確認する

招待を送ったら「保留中」「承認済み」などの状態を管理画面で確認します。相手が承認していない場合は、招待メールが迷惑メールに入っていないか確認してもらい、必要なら再送してください。

契約終了時や不要時は速やかに削除する

業務委託や退職などで関係が終わったら、権限を速やかに削除します。不要な権限を残すと情報漏えいや操作ミスの原因になります。削除は「ユーザーと権限」画面から行えます。

既存の権限変更と記録

権限を付与・変更・削除したら、誰にいつどの権限を与えたかを記録しておくと安心です。後でトラブルがあったときに役立ちます。

共有アカウントやグループ付与の注意点

共有メールアドレスや共用アカウントに直接付与すると、誰が操作したか分かりにくくなります。可能なら個人アカウントで付与し、グループで管理する場合はグループのメンバー管理を厳格にしてください。

最小権限の原則とオーナー権限の扱い

必要最小限の権限を与える「最小権限の原則」を守りましょう。オーナー権限は強力なので、安易に渡さず、譲渡が必要な場合は手順を確認してから行ってください。

日々の運用で注意を払うことで、不要なリスクを減らせます。丁寧な確認と記録を習慣にしてください。

まとめ

要点のまとめ

Googleサーチコンソールの権限付与は、8つのステップで確実に行えます。適切な権限レベルを選ぶことで、サイトの安全性と運用効率を両立できます。権限は多ければ良いわけではなく、必要な範囲に絞ることが重要です。

実践で押さえるポイント

  • 最小権限の原則で設定する:不要な管理権限は付与しない。
  • 招待アドレスを正確に確認する:個人メールより組織メールを推奨。
  • 招待の承認状況を追跡する:保留や未承認の招待は定期的に整理する。
  • 契約終了・退職時の処理:アクセス削除を速やかに行う。
  • 定期的な監査:ユーザーリストと権限を半年ごとなどで点検する。
  • セキュリティ強化:2段階認証を促し、共有パスワードは避ける。

最後に

権限管理は最初に少し手間をかけるだけで、安全なサイト運用につながります。まずは現状のユーザーと権限を見直し、必要な修正を行ってください。ご不明な点があればお気軽にご相談ください。

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