はじめに
この文書は「web をデスクトップに」と検索したときに想定される意図を整理し、目的に応じた操作方法をわかりやすく案内するために作成しました。
目的
- よく使うウェブサイトをデスクトップからワンクリックで開きたい方。例:メールやカレンダー、社内システム。
- ウェブページをアプリのように扱いたい方。例:チャットやタスク管理ツールを独立ウィンドウで使う。
- 後で参照するためにページをファイルとして保存したい方。例:レシピやマニュアル。
各目的に応じて「ショートカット作成」と「ページ保存(ファイル化)」の両方を扱います。主にGoogle Chrome、Microsoft Edge、Firefoxの操作手順を丁寧に示しますので、お使いのブラウザに合わせて読み進めてください。
本書の構成(概要)
- 第2章:意味とできることの説明
- 第3章:共通のイメージ(作業イメージ)
- 第4〜6章:各ブラウザでのショートカット作成手順(Chrome・Edge・Firefox)
- 第7章:Edgeでのページ保存(ファイル化)手順
事前に必要なものは特にありません。普段お使いのブラウザがあれば、どなたでも実行できます。次章から順に、具体的な手順と注意点を丁寧に説明します。
「Webをデスクトップに」の意味とできること
概要
「Webをデスクトップに」とは主に二つの操作を指します。ひとつはWebサイトへのショートカットをデスクトップに置く方法、もうひとつはWebページ自体をHTMLやMHTML(.mht)などのファイルとして保存する方法です。
ショートカット(リンクを置く)
- 特長:デスクトップ上のアイコンをクリックすると常に最新のページをブラウザで開きます。軽くて場所を取らず、ログインや動的な情報に向きます。
- 例:よく見るニュースサイトやWebメールのクイックアクセス。
ページ保存(ファイルとして置く)
- 特長:ページの内容をそのまま保存するため、オフラインで閲覧できます。画像やレイアウトを保存できる形式が一般的です。
- 形式例:完全なHTMLフォルダ、単一ファイルのMHTML、PDFで保存。
使い分けの目安
- 常に最新情報が必要:ショートカットを使います。
- オフラインで閲覧したい、資料として保管したい:ページを保存します。
注意点
- 保存したファイルは更新されません。更新が必要なら再保存する必要があります。
- 信頼できるサイトだけを保存・開くようにしてください。マルウェアや個人情報の扱いに注意が必要です。
デスクトップにWebサイトのショートカットを作成する方法(共通イメージ)
多くのブラウザで共通する基本操作は、ブラウザで目的のWebページを開き、タブ左側のサイトアイコン(ファビコン)やURL部分をマウスでデスクトップへドラッグ&ドロップすることです。YouTubeの説明動画やFirefox公式サポートでも同様の方法が紹介されています。
-
準備:作りたいWebページをブラウザで表示します。複数タブがある場合は目的のタブを選びます。
-
作業手順(Windows・Mac共通イメージ)
- タブの左端にある小さなアイコン(サイトのマーク)を確認します。見えない場合はアドレスバーの左側にあるURLの左端のアイコンを使います。
- そのアイコンをクリックして押したまま、デスクトップ上へドラッグします。マウスボタンを離すとショートカットが作成されます。
-
作成されたショートカットをダブルクリックすると、既定のブラウザでそのページが開きます。
-
ポイントと注意点
・一部のサイトやブラウザ設定によってはドラッグで作れないことがあります。その場合は後続章で紹介するブラウザ固有の方法をお試しください。
・作成されるファイルはOSとブラウザにより形式が異なります(.urlや独自のショートカット)。ファイル名はページタイトルが使われますが、必要なら右クリックで名前を変更できます。
・セキュリティソフトや企業ポリシーで制限されている環境では作成が禁止されることがあります。
この共通イメージを押さえると、Chrome・Edge・Firefoxいずれでも応用しやすくなります。
Google ChromeでWebサイトのショートカットをデスクトップに作る手順
前提
Chromeで表示中のページからショートカットを作ります。操作はWindows、macOSともに似ていますが、ここでは一般的な手順を説明します。ブラウザウィンドウを縮小してデスクトップが見える状態にしてください。
手順(サイトアイコンをドラッグする方法)
- ショートカットにしたいページをChromeで開きます。
- アドレスバーの左側にあるサイトのアイコン(ファビコン)を見つけます。小さな画像や鍵マークです。
- そのアイコンを左クリックしたまま、マウスをデスクトップ上へ移動させます。
- デスクトップ上でマウスボタンを離すと、ページへのショートカット(.urlやエイリアス)が作成されます。
手順(URL文字列をドラッグする方法)
- アドレスバーのURL文字列を左クリックで選択します。
- 選択したままデスクトップへドラッグします。
- マウスボタンを離すと、同様にショートカットが作られます。
補足・注意点
- 作成したショートカットはダブルクリックでChromeが開き、該当ページに移動します。
- 一部のサイトや組み合わせた拡張機能ではアイコンが正しく表示されないことがあります。その場合は名前を右クリックで変更してください。
- macOSでは作成されるファイルの形式が若干異なることがありますが、基本操作は同じです。
Microsoft EdgeでWebサイトのショートカットをデスクトップに作る手順
概要
Microsoft Edgeでも、表示中のWebページのサイトアイコンをドラッグすることでデスクトップにショートカットを作成できます。操作はシンプルで、作成したショートカットは既定のブラウザで開きます。
手順(わかりやすく順を追って)
- Edgeで目的のWebページを開きます。
- ウィンドウサイズを小さくしてデスクトップが見えるようにします。フルスクリーンの場合はF11キーで戻してください。
- アドレスバーの左側にあるサイトアイコン(鍵のマークやサイトのファビコン)を確認します。
- そのアイコンを左クリックしたまま、デスクトップ上へドラッグします。
- デスクトップ上でマウスボタンを離すと、ショートカットが作成されます。
- 作成したアイコンをダブルクリックすると、既定のブラウザでそのページが開きます。
補足と注意点
- サイトアイコンが表示されない場合は、ページを一度リロードして確認してください。表示がないときは左端に小さな丸(グローブ)や鍵のアイコンが出ることがあります。
- デスクトップにドラッグする際、タスクバー上に落としてしまうとショートカットにならないので注意してください。
- EdgeでそのままEdgeで開きたい場合は、アドレスバー右のメニューから「アプリ」→「このサイトをインストール」などを使う方法もあります。
FirefoxでWebサイトのショートカットをデスクトップに作成する方法
手順
- Firefoxでショートカットにしたいページを開きます。
- ブラウザウィンドウを少し縮小して、デスクトップが見えるようにします(全画面表示だと操作しにくいです)。
- アドレスバーの左側にあるサイトアイコン(鍵マーク、地球アイコン、またはサイト独自のファビコン)を確認します。
- そのアイコンをマウスでつかんで(左クリックを押し続け)、デスクトップ上の目的の場所までドラッグ&ドロップします。
- これでデスクトップにショートカット(Windowsでは「.url」、macOSでは「.webloc」が多い)が作成されます。名前は必要に応じて変更してください。
ドラッグ&ドロップがうまくいかないときの対処法
- アイコンがつかめない、ドラッグしても反応しない場合は、まずFirefoxが管理者権限で実行されていないか確認してください。管理者権限で起動していると、通常のデスクトップにドラッグできないことがあります。Firefoxを閉じて、管理者権限なしで再起動して試してください。
- ドラッグ先にデスクトップが表示されないときは、ファイルエクスプローラーでデスクトップフォルダーを開き、そこへアイコンをドラッグする方法も有効です。
- それでも作成できない場合は、デスクトップを右クリック→「新規作成」→「ショートカット」を選び、ページのURLを貼り付けて手動でショートカットを作ることができます。
補足(macOSの場合)
macOSでは同様にアドレスバーの左のアイコンをデスクトップへドラッグすると、.webloc形式のファイルが作成されます。Finderの表示設定でデスクトップにアイテムを表示するようにしておくと操作が楽です。
Webページ自体をデスクトップに保存する(Edgeの場合)
手順
- 保存したいページをMicrosoft Edgeで開きます。
- 右上の「…(設定など)」をクリックします。
- 「その他のツール」→「名前を付けてページを保存」を選びます。
- 保存先に「デスクトップ」を指定し、ファイル名を入力します。
- 「ファイルの種類」から形式を選び「保存」をクリックします。
保存形式の違い(簡単な説明)
- HTMLのみ:本文のHTMLファイルだけを保存します。画像やスタイルは別フォルダに分かれるか省略されることがあります。
- 単一ファイル(MHTML):ページ全体を1つのファイルにまとめます。画像やスタイルも一緒に保存され、持ち運びに便利です。
- すべて保存(完全):HTMLファイルと関連ファイル(画像やCSSなど)をフォルダでまとめて保存します。オフライン閲覧に適しています。
保存後の扱いと注意点
- 保存したファイルをダブルクリックすると既定のブラウザで開きます。Edgeで開きたい場合は右クリック→プログラムから開く→Microsoft Edgeを選んでください。
- MHTMLは一部のアプリやブラウザで開けないことがあります。互換性が必要ならHTML+フォルダ形式を選びます。
- 画像や一部スクリプトはオフラインでは動かない場合があります。大事なページは複数形式で保存して確認してください。
トラブル対処のヒント
- 保存できない場合は保存先のアクセス権を確認します。デスクトップの権限が必要です。
- 表示が崩れるときは「すべて保存(完全)」か「単一ファイル(MHTML)」で再保存して比べてください。












