はじめに
目的と対象読者
この章では、本記事の目的と読者像をやさしく説明します。目的は「自分のWebサイトやファイルをインターネット上に公開する手順を分かりやすく示す」ことです。初心者の方や、これから自分でサイトを公開したい個人・小規模事業者を想定しています。
本記事で扱う内容の概要
本記事は次の流れで進みます。サーバーの準備(レンタルサーバーやクラウドの選び方)→ ファイルのアップロード方法(ブラウザやFTP)→ FTPクライアントの使い方(例:FileZilla)→ Googleサーチコンソールでのサイト登録と認証。具体例として、index.htmlや画像、CSSファイルの配置方法を扱います。
読み方のアドバイス
実際に手を動かしながら読むと理解が早いです。まずはテスト用の小さなHTMLファイル(例:index.html)を用意して、章ごとに手順を確かめてください。問題が起きたら、エラーメッセージをそのまま検索すると解決が見つかることが多いです。
マインドセット
最初は分からないことが多いですが、一つずつ進めれば必ず公開できます。安心して読み進めてください。
Webサイトをサーバーにアップロードする手順
サーバーとドメインの準備
まずサーバーを契約し、ドメインを取得します。レンタルサーバーなら管理画面にログインできる状態にします。ドメイン側でネームサーバーやAレコードをサーバーの指示に合わせて設定してください。DNS反映には数分〜数時間かかることがあります。
ファイル管理ツールでのアップロード
サーバーの管理画面にある「ファイルマネージャー」を開きます。ローカルで作ったHTMLや画像、CSS、JavaScriptファイルをまとめてアップロードします。圧縮(zip)してアップロードし、サーバー上で解凍できる場合は作業が速くなります。
公開フォルダとファイル名の注意点
公開用のフォルダは多くの場合「public_html」や「www」です。そこにファイルを配置するとインターネットから見えるようになります。トップページは通常 “index.html” という名前にします。名前が違うとトップページが表示されません。
パーミッションと動作確認
アップロード後、ファイルやフォルダの権限(パーミッション)を確認します。一般的にはファイルは644、フォルダは755に設定します。ブラウザでドメインにアクセスし、ページが正しく表示されるか確認してください。
よくあるトラブルと対処法
・表示されない:公開フォルダに入っているか、トップページ名を確認します。
・画像やCSSが表示されない:パス(ファイルの場所)を見直します。
・権限エラー:パーミッションを適切に設定します。
上記の手順でまずは基本的な公開ができます。次章ではFTPクライアントを使った方法を詳しく説明します。
FTPクライアントを使用したアップロード
準備
FTPクライアント(例:FileZilla)をダウンロードしてインストールします。ホスティング会社から受け取った「サーバー名」「ユーザー名」「パスワード」「ポート」「接続方式(FTP/SFTP)」を確認します。安全性を優先するならSFTPまたはFTPSを選んでください。
接続手順
- クライアントを起動し、ホスト欄にサーバー名を入力します。
- ユーザー名とパスワード、必要ならポート番号を入力します(FTPは通常21、SFTPは22)。
- 接続ボタンを押します。接続に成功すると、左側にローカル、右側にサーバーのフォルダが表示されます。
ファイルのアップロード
ローカル側で公開したいフォルダ(例:public_htmlやwww)を開きます。アップロードしたいファイルやフォルダを選び、右側の公開用ディレクトリへドラッグ&ドロップします。転送キューで完了を確認してください。
権限と公開確認
アップロード後、必要に応じてファイルの権限(パーミッション)を設定します。公開するHTMLは通常644、実行が必要なスクリプトは755にします。ブラウザでサイトのURLを開き、表示を確認します。
よくあるトラブルと対処
- 接続できない:サーバー情報やポート、接続方式を再確認します。ファイアウォールやISPがブロックしている場合があります。
- 404になる:正しい公開フォルダに置かれているか確認します。
- パーミッションエラー:権限を見直して適切に設定します。
以上の手順で、FTPクライアントを使って安全にファイルをアップロードできます。
Googleサーチコンソールとの統合
目的
Googleサーチコンソールで自分のサイトの検索パフォーマンスを確認できるように、サイト所有権を確認する手順を丁寧に説明します。検索結果のクリック数や表示回数、問題の通知を受け取れます。
手順(HTMLファイルでの認証)
- サーチコンソールで「プロパティを追加」し、URLプレフィックスを選びます。ドメインとURLは正確に入力してください(例:https://example.com)。
- 「所有権の確認」画面で「HTMLファイル」を選び、指定のHTMLファイルをダウンロードします。
- サーバーのドキュメントルート(例:public_html/ または www/)にファイルをアップロードします。FTPやサーバーのファイルマネージャーを使ってください。
- ブラウザでhttps://あなたのドメイン/ダウンロードしたファイル名.html にアクセスして、ファイルが表示されるか確認します。
- サーチコンソールに戻り「確認」をクリックして所有権を完了させます。数分待つ場合があります。
確認できないときの確認項目
- ファイルがドキュメントルートに置かれているか
- URLにwwwの有無やHTTPS/HTTPの違いがないか
- キャッシュやCDNが古いファイルを返していないか
補足
ドメインプロパティを選ぶとDNSでの確認が必要になり、HTMLファイルは不要です。また、HTMLタグやGoogle Analyticsでの確認も可能です。どれが使いやすいか選んでください。












