はじめに
XMLサイトマップとは
XMLサイトマップ(sitemap.xml)は、サイト内のURLをXML形式で一覧にしたファイルです。主に検索エンジンに向けて作成します。ファイルを送ると、クローラーがサイトの構造や新しいページを見つけやすくなります。
なぜ重要か
サイトの規模が大きい場合や、内部リンクが少ないページ、動的に生成されるページはクローラーに見つけられにくくなります。XMLサイトマップを使うと、これらのページを確実に知らせられます。更新のタイミングや優先度を示せる点も利点です。
本書の目的と構成
このシリーズでは、XMLサイトマップの基本、作り方、実際の使い方を分かりやすく説明します。第2章で定義、第3章で効果、第4章で作成方法、第5章で運用の流れ、第6章で関連キーワード例を扱います。初心者でも実践できるよう具体例を交えて解説します。
XMLサイトマップとは
概要
XMLサイトマップは、検索エンジンのクローラーに対してサイト内のURLや更新日時、優先度などを機械が読み取れる形で伝えるためのファイルです。人が読むHTMLサイトマップと違い、クローラー向けに整理された情報を効率よく提供します。
格納場所と公開方法
通常はサイトのルート直下に置きます(例: https://example.com/sitemap.xml)。サイトマップのURLをSearch Consoleなどのツールに登録すると、クローラーが優先的に参照します。
含まれる主な情報
- URL(ページのアドレス)
- 最終更新日時(lastmod): ページがいつ更新されたか
- 更新頻度(changefreq): 更新の目安
- 優先度(priority): サイト内での相対的重要度
これらを組み合わせると、検索エンジンがクロールの順序や頻度を判断しやすくなります。
具体例(簡単なイメージ)
https://example.com/page1
2024-01-01
注意点
- サイトマップに載せるURLは正規のものにします。
- 非公開ページや重複ページは基本的に含めません。
- 大きなサイトでは複数のサイトマップやインデックスファイルを使います。
以上がXMLサイトマップの基本的な説明です。
主な役割と効果
概要
XMLサイトマップは、サイト内のページ一覧をクローラーに伝えるファイルです。新しく作ったページや、通常のリンク構造ではたどりにくい深い階層のページを見つけてもらいやすくします。これによりインデックスの漏れを減らせます。
具体的な効果
- インデックス漏れの減少:クローラーはサイトマップを参照して存在を確認します。たとえば新規投稿や非公開に近い構成のページも発見されやすくなります。
- クロールの効率化:最終更新日や更新頻度の情報を付けると、重要なページを優先して回るヒントになります。頻繁に更新するページは早めに再訪されやすくなります。
- 優先順位付け:priority(優先度)の値で重要なページを示すと、クローラーの巡回順に影響する可能性があります。ただし、絶対的な保証はありません。
実務上の利点と注意点
- オーファン(孤立した)ページの発見に役立ちます。サイト内リンクを忘れたページでも登録すれば検出されます。
- クロール予算が限られる大規模サイトでは、サイトマップで重要ページを案内することで有効に使えます。
- ただし、サイトマップに載せたからといって自動的に検索上位になるわけではありません。インデックスの助けにはなりますが、品質は別途必要です。
実践のコツ
- 正規化したURLのみ登録し、重複は避ける。更新したら最終更新日を更新してください。
作成方法の種類
1. 手動でXMLを書く方法
小規模サイトやページ数が少ない場合に向きます。テキストエディタでsitemap.xmlを作成し、各URLをhttps://example.com/pageのように並べます。順位や更新日を細かく指定できるため、優先度や頻度を自分で制御できます。手間はかかりますが、不要なページを含めずに済みます。
2. 自動生成ツールを使う方法
オンラインのsitemap生成サービスやデスクトップツールにサイトのURLを入力してボタンを押すだけでsitemap.xmlを作れます。クロール設定や更新頻度の推定を自動で行うため、短時間で作成できます。大規模なサイトには複数ページをまとめて処理できるツールが便利です。ただし、生成結果を確認して不要なURLが入っていないかチェックしてください。
3. WordPressプラグインで自動生成する方法
WordPressならXML Sitemap専用や総合SEOプラグイン(例:XML Sitemap系、SEOプラグイン)をインストールして有効化するだけで、/sitemap.xmlや/wp-sitemap.xmlが自動で出力されることが多いです。設定画面で除外したい投稿タイプや固定ページを指定できます。定期的に自動更新されるため、運用負担を軽くできます。
基本的な使い方の流れ
1. 作成前の準備
- どのURLを含めるか決めます(主要ページ、重要なカテゴリ、除外するページも明確に)。
- 更新頻度(例: 日次、週次)、最終更新日(lastmod)を考えておくと後で便利です。
2. XMLサイトマップの作成方法
- 手動で作る: 小規模サイトならテキストエディタでXMLを作成できます。例:
sitemap.xml。 - CMSやツールを使う: WordPressのプラグインやオンラインジェネレーターで自動生成できます。
- 大規模サイト: URLが50,000件超える場合は複数のサイトマップを作り、サイトマップインデックスを使います。
3. サーバーへの配置
- ファイル名は通常
sitemap.xmlとし、サーバーのルートディレクトリ(例:public_html/)にアップロードします。 - 圧縮(gzip)して
sitemap.xml.gzにしても構いません。
4. サーチコンソールへの送信
- Google Search Consoleの「サイトマップ」から
https://example.com/sitemap.xmlを登録して送信します。 - 送信後にステータス(成功、エラー、警告)を確認します。Bing Webmaster等にも同様に登録するとより確実です。
5. robots.txtで場所を知らせる
- 必要に応じて
robots.txtに次を追記します:
Sitemap: https://example.com/sitemap.xml - クローラーが場所を見つけやすくなります。
6. 定期更新と確認
- コンテンツを追加・更新したらサイトマップを再生成して再送信します。
curl -I https://example.com/sitemap.xmlで公開状況を確認できます。
7. よくあるトラブルと対処
- ステータスでエラーが出たらURLの構成やrobots.txtでのブロックを確認します。
- canonicalと矛盾するURLを含めないように注意します。
- 50,000件を超える場合はサイトマップを分割してください。
関連キーワード例
以下は「XMLサイトマップ」を調べるときに役立つ代表的な関連キーワードと、簡単な説明です。目的別に分けてあります。
作成方法・手順
- XML サイトマップ 作り方:基本手順を知りたいとき。手動作成や自動生成の違いが分かります。
- sitemap.xml 自動生成:ツールやサービスで自動的に作る方法を探すとき。
ツール・プラグイン
- WordPress XML サイトマップ プラグイン:WordPressで簡単に作れるプラグインを探すとき。例:Yoast、All in One SEO。
- オンライン サイトマップ ジェネレーター:ブラウザ上で生成するサービスを調べるとき。
検索エンジン連携
- Search Console サイトマップ 送信:Googleにサイトマップを登録する手順を確認するとき。
- サイトマップ 検索エンジン インデックス:送信後にインデックスされるまでの確認方法を調べるとき。
応用・運用
- サイトマップ 更新頻度 設定:ページの更新に合わせた設定の考え方を学ぶとき。
- サイトマップ 除外 URL:公開したくないページをリストから外す方法を知るとき。
メディア・多言語対応
- 画像 サイトマップ:画像を検索エンジンに伝えるためのサイトマップ。
- 動画 サイトマップ:動画の情報を送るときに使います。
- hreflang サイトマップ:多言語サイトで言語指定を扱うときに関連するキーワード。
必要に応じて、上のキーワードで検索すると具体的な手順やツールの比較、設定例が見つかります。気になるキーワードがあれば、詳しく解説します。












