はじめに
目的
本ドキュメントは、Webサイトのサイトマップを自動生成し、Excel形式で管理・活用する方法を分かりやすく解説します。主にScreaming FrogでのクロールによるURL取得とExcel出力、さらにXMLサイトマップの自動生成とExcelでの編集・運用までを扱います。
本書を読むとできること
- サイトのURL一覧を短時間で取得できます
- Excelで編集しやすい形式に変換できます
- XMLサイトマップを自動作成し、検索エンジン向けに最適化できます
対象読者と前提条件
対象はサイト運営者、マーケター、制作担当者などです。技術的な前提は少なく、Screaming Frogの基本操作とExcelが使えることを想定します。サイトへのアクセス権(ログイン情報)が必要な場合があります。
全体の流れ(概要)
- Screaming FrogでサイトをクロールしてURLを収集します。
- 取得したデータをExcel形式で出力します。
- 必要に応じてExcelで編集・分類します。
- XMLサイトマップを自動生成して公開します。
注意点と準備
- robots.txtやサーバー負荷に配慮してクロール設定を調整してください。
- 認証が必要なページは別途設定が必要です。
- 編集前にオリジナルのバックアップを取ってください。
次章では、Screaming Frogを使った具体的なクロール手順とExcelへの出力方法を順を追って説明します。
Screaming Frogでサイトマップを自動生成し、ワンクリックでExcelに出力する方法
準備
Screaming Frogをダウンロードして起動します。無料版は500 URLまでクロールできますので、小規模サイトの確認に適しています。特別な知識は不要で、画面の入力欄に調べたいサイトのURLを入れるだけで始められます。
クロールの基本手順(ワンクリックで開始)
- アプリを開き、画面上部のURL入力欄に調べたいサイトのトップページURLを入力します。
- 「Start」ボタンをクリックするとクロールが始まります。進行状況は画面下部のバーで確認できます。
- クロール完了後、画面中央にページ一覧が表示されます。タイトルやステータスコードなども取得済みです。
ツリー表示で階層を確認する
画面左側のタブで「Site Structure」や「Tree View」を選ぶと、階層構造が木のように見えます。ページの親子関係やディレクトリごとのページ数が直感的にわかります。これにより、リニューアル時のページ整理やナビゲーション設計が効率化します。
Excelにエクスポートする(ワンクリックで出力)
- クロール結果一覧の右上にある「Export」ボタンを押します。
- 「All URLs」や必要な項目(TitlesやMeta Descriptionなど)を選び、CSVまたはXLSX形式で保存します。
- 保存したファイルをExcelで開けば、すぐに編集や並べ替えができます。
よく使う設定と注意点
- フィルタで画像やCSSを除外すると必要なデータだけを抽出できます。
- 大規模サイトは無料版の制限に注意してください。
- robots.txtの影響でクロールできないページがあります。必要に応じて設定を確認してください。
この手順で、手作業より早く正確にExcelサイトマップを作成できます。
XMLサイトマップを自動生成し、Excelでも編集・活用する基本手順
概要
XMLサイトマップは検索エンジンにサイト構造を伝えるファイルです。自動生成ツールやECプラットフォームの機能で作ると手間が省けます。小規模なら手動で、数百〜数千ページある場合は自動化をおすすめします。
自動生成の基本手順
- ツールにURLを入力し、クロール範囲(全サイトか特定ディレクトリか)を設定します。
- 更新頻度や優先度を必要に応じて設定して生成ボタンを押します。
- 生成されたsitemap.xmlをダウンロードし、サーバーのルートにアップロードします。
Excelで編集・生成する手順(VBA例)
- Excelのシートに列を作ります: loc(URL)、lastmod(更新日)、changefreq、priority。
- データを入力します。
- 簡単なVBAでXML要素を組み立てて保存します。例:
Sub ExportSitemap()
Dim f As Integer: f = FreeFile
Open “sitemap.xml” For Output As #f
Print #f, “”
Print #f, “”
For i = 2 To Cells(Rows.Count, 1).End(xlUp).Row
Print #f, ” ”
Print #f, ” ” & Cells(i, 1).Value & “”
If Cells(i, 2) <> “” Then Print #f, ” ” & Cells(i, 2).Value & “”
Print #f, ” ”
Next i
Print #f, “”
Close #f
End Sub
運用のポイント
- 生成後はXMLの形式を検証ツールでチェックしてください。エラーがあれば修正します。
- 大規模サイトは自動化ツールとExcel管理を組み合わせると効率的です。Excelで編集したら再生成してアップロードする流れを作ると運用が楽になります。












