はじめに
本資料の目的
本資料は「サイトマップ トップページ」をテーマに、トップページを起点としたサイトマップ(サイト構成図)の作り方をわかりやすく解説します。具体的な手順と考え方を示し、実務で使えるヒントを提供します。
想定する読者
ウェブ担当者、個人事業主、これからサイトを作る方など、サイト構成に悩む方を想定しています。専門知識がなくても理解できるよう、具体例を交えて説明します。
なぜトップページ起点か
トップページは訪問者の入口であり、サイト内の主要ページへ導くハブ役です。トップページを起点にサイトマップを作ると、導線を意識した構成が作りやすくなります。たとえば、オンラインショップなら「カテゴリ→商品詳細→購入ページ」という流れをトップから設計します。
本資料の使い方
第2章で基礎を説明し、第3章で作成手順を示します。第4章ではトップページに必要な要素とサイトマップの関係を具体化します。順に読み進めながら、自分のサイトに当てはめて検討してください。
サイトマップとは何か?トップページとの関係
サイトマップには2つの意味があります
1) 設計図としてのサイトマップ:サイト全体の構成図や階層を示します。例えば「トップページ→カテゴリ→商品ページ」のように、ページのつながりや階層を可視化します。設計段階で作ると、導線や重複ページの防止に役立ちます。
2) 公開用のサイトマップ:ユーザー向けのHTMLサイトマップと、検索エンジン向けのXMLサイトマップがあります。HTMLは訪問者が目的のページを見つけやすくする案内図、XMLはクローラーにページ情報を伝えるためのファイルです。
トップページの役割と階層設計
トップページはサイトマップの頂点(第1階層)です。ここから2〜3クリック以内に全ページへ到達できる設計が理想です。例えばECサイトなら、トップ→カテゴリ→商品で多くのページに届きます。階層が深くなると、訪問者が迷いやすく離脱が増えます。
ユーザーと検索エンジンへの影響
浅い階層設計はユーザーの利便性を高め、検索エンジンも重要ページを発見しやすくなります。XMLサイトマップは新しいページや更新を知らせるため、公開後は適宜更新して検索コンソールに送信してください。
実務上のポイント
- 主要ページはトップから2〜3クリック以内に配置します。
- カテゴリはユーザーの目的でグループ化します(例:用途別・年代別)。
- HTMLサイトマップはユーザーのために作り、簡潔なラベルを使います。
- XMLサイトマップは自動生成・定期更新し、検索エンジンに提出します。
- パンくずリストを使うと現在位置が分かりやすくなります。
これらを意識すると、トップページを起点にした見やすく回遊しやすいサイトになります。
トップページを起点にしたサイトマップ作成ステップ
1. 準備:まずページを洗い出す
サイトに必要なページを思いつく限り書き出します。商品一覧やお問い合わせ、会社情報、ブログ記事など具体名で出します。ECなら「商品一覧」「商品詳細」「カート」「購入完了」など、コーポレートなら「会社概要」「サービス」「導入事例」「採用情報」などを漏れなく挙げます。
2. 関連ページをカテゴリ分けする
書き出したページを似た役割ごとにグループにします。例として「情報提供」「購入導線」「サポート」に分けると、利用者目線でまとまりが見えます。グループ名はお客様が直感で分かる言葉にします。
3. トップを最上段にしたサイトツリー図にする
トップページを根にして、カテゴリ→個別ページの順でツリー図に落とします。図は手書きメモで十分です。視覚化すると欠けている導線や重複が分かりやすくなります。
4. 階層を最適化する(2〜3クリック以内を目安)
重要なページはトップから2〜3クリック以内で到達できるようにします。深すぎる階層は離脱の原因になります。似た内容はまとめてカテゴリに集約し、詳細はフィルタや検索で補います。パンくずや内部リンクを使い、回遊性を高めます。
5. 実例で確認する
・ECサイト: トップ→カテゴリ→商品詳細→カート→購入完了(2〜3クリック)
・コーポレート: トップ→サービス→導入事例(2クリック)、トップ→採用情報(1クリック)
6. テストと見直し
実際にトップからクリックして全ページに到達できるか確認します。ユーザー視点で迷う箇所があればカテゴリ名や配置を調整します。
トップページに必要な要素と、サイトマップとの関係
トップページの役割
トップページは「サイトの玄関」であり、全体の要約ページとして機能します。訪問者が迷わず目的にたどり着けるよう、主要カテゴリへの入口と最新情報の抜粋を置きます。内部リンクは2〜3クリック以内で到達できる構成を目指します。
必要な要素と意図
- ロゴ:ブランドの起点です。クリックでトップへ戻れるようにします。
- キャッチコピー:一目で提供価値が分かる短い文を置きます。
- グローバルナビゲーション:主要カテゴリを並べ、導線を明確にします。プライマリ(上位)とセカンダリ(詳細)の階層を分けます。
- お問い合わせボタン(CTA):目立つ色で常時表示し、問い合わせや購入までの導線を短くします。
- ニュース/最新情報:抜粋を表示し、詳細ページへ誘導します。
- 会社概要やフッター:連絡先や利用規約への最短リンクを配置します。
サイトマップとの関係
トップページはサイトマップのハブです。サイトマップで示した主要カテゴリを目立たせ、各カテゴリの代表ページへ直接リンクします。こうすることで利用者も検索エンジンもサイト構造を理解しやすくなります。
実践的チェックリスト
- 主要ページへ2〜3クリックで到達できるか確認する
- CTAが視認されやすいか確認する
- 最新情報の更新頻度と抜粋の有無を決める
- フッターにサイトマップへのリンクを置く
これらを整えると、トップページが自然とサイト全体の案内役になり、ユーザー満足度が高まります。












