サイトマップとswellで学ぶ基本から活用法まで完全ガイド

2025 11/29

2025/11/29

はじめに

本書の目的

このドキュメントは、WordPressテーマ「SWELL」を使ったサイトマップの作成と設定方法をやさしく解説します。検索エンジン向けのXMLサイトマップと訪問者向けのHTMLサイトマップ、それぞれの役割と設定手順を丁寧に説明します。特にSWELL特有の設定ポイントや初心者がつまずきやすい箇所に注力しています。

サイトマップの種類と役割

XMLサイトマップ：検索エンジンにページ構成を伝えます。インデックス化を助ける重要なファイルです。例として投稿や固定ページ、画像の扱い方を説明します。
HTMLサイトマップ：訪問者がサイト内を探しやすくするための案内ページです。ユーザー体験を向上させます。

対象読者と前提

SWELLを使用しているWordPressユーザーを想定します。基本的なWordPressの操作（テーマの有効化やプラグインのインストール）が分かれば進めます。初心者でも理解できるよう具体例を交えて説明します。

本書の進め方

各章で作成手順、推奨プラグイン、カスタマイズ例、SEOに関する注意点を順を追って紹介します。まずは基礎知識から始め、実際の作業へと進みます。

サイトマップの基礎知識

概要

サイトマップはサイトの「地図」です。主に2種類あり、それぞれ役割が異なります。XMLサイトマップは検索エンジン向け、HTMLサイトマップは訪問者向けです。

XMLサイトマップとは

検索エンジンにページの構造や更新日時、優先度を伝えるためのファイルです。例えると検索ロボットへの案内板です。新しいページや更新を早く認識してほしい場合に有効です。

HTMLサイトマップとは

訪問者がサイト内のページを一覧で見つけられるページです。サイトの全体像を把握しやすく、ユーザーの導線改善につながります。例としてカテゴリー別にリンクを並べると分かりやすくなります。

SWELLでの扱い

SWELLテーマではXMLサイトマップをWordPressの標準機能で出力できます。HTMLサイトマップはプラグインで作成することが多いです。手軽さで言えばXMLは自動、HTMLはカスタマイズ性が高い利点があります。

どちらを使うべきか

両方あれば理想的です。検索流入を重視するならXML、訪問者の利便性を高めるならHTMLを作成してください。どちらも過不足なく用意するとサイト全体の見通しが良くなります。

XMLサイトマップの作成方法

XMLサイトマップとは

XMLサイトマップは、検索エンジン向けにサイトのページ構成を一覧化したファイルです。人が見るための地図ではなく、検索エンジンにページの場所や更新頻度を伝える役割があります。例として「wp-sitemap.xml」が一般的です。

SWELLでの設定手順（簡単な手順）

WordPressのダッシュボードを開きます。
左メニューから「SEO」→「機能」タブを選びます。
「XMLサイトマップ」をオンに切り替えます。
「コアのサイトマップ機能停止」のチェックを外し、設定を保存します。

確認方法

設定後、ブラウザで https://あなたのサイトドメイン/wp-sitemap.xml を開いて内容を確認します。サイトがキャッシュを使う場合はキャッシュをクリアしてから確認してください。

詳細設定とプラグイン

デフォルト機能で問題なければそのまま使えますが、より細かい制御（投稿タイプの除外、優先度設定など）が必要な場合は「XML Sitemap & Google News」プラグインを導入すると設定が増え便利です。

注意点

・サイトマップを更新したらSearch Consoleなどに再送信してください。
・重複ページや非公開ページが含まれていないか確認しましょう。

HTMLサイトマップの作成方法

概要

HTMLサイトマップは訪問者向けの案内ページです。サイト内の主要なページやカテゴリーを一覧で見せることで、ユーザーが目的の情報にたどり着きやすくなります。ここではプラグイン「WP Sitemap Page」を使った簡単な作成手順と、カスタマイズのポイントを丁寧に説明します。

作成手順（初心者向け、5ステップ）

プラグインのインストール
WordPress管理画面で「プラグイン > 新規追加」を開き、「WP Sitemap Page」を検索してインストールし、有効化します。
固定ページの作成
「固定ページ > 新規追加」でタイトルを「サイトマップ」にします。
ショートコードの貼り付け
ページ本文にショートコード [wp_sitemap_page] を貼り付けます。これで自動的にサイト構造を一覧表示します。
公開
内容を確認して「公開」ボタンを押します。公開後、サイト内リンクやフッターに登録すると利便性が高まります。
表示確認
スマホ・PCで見え方を確認し、リンク切れがないかチェックします。

SWELLとの相性とカスタマイズ

SWELLテーマと相性が良く、デザイン崩れが少ないです。見た目を調整したい場合は、追加CSSでリンクの色や余白を変えると簡単に整います。項目の並び替えや除外は、プラグインやメニュー機能で対応できます。

ユーザー向けの配慮

見出しを付けてカテゴリごとに整理すると探しやすくなります。
重要なページは上部に置き、深すぎる階層はまとめて表示しましょう。
アクセシビリティを考え、リンクテキストは内容が分かる表現にします。

公開後のチェック項目

内部リンクの動作確認
新しいページを追加した際の自動更新の確認
モバイル表示の確認

初心者でも数分で作れますし、訪問者の利便性向上に役立ちます。必要に応じてスタイル調整や項目の整理を行ってください。

HTMLサイトマップの自作方法（プラグインなし）

準備

まずSWELLのブロックエディタを開きます。ページ作成画面で新規固定ページを用意してください。サイトマップの目的（全ページ案内、カテゴリ別案内など）を決めます。

見出しで階層を作る

見出しブロック（H2、H3）で構造を作ります。例：
– H2：「サイトマップ」
– H3：「カテゴリA」「カテゴリB」
見出しを使うと視覚的に分かりやすく、スクリーンリーダーにも親切です。

ボックスメニューでカテゴリーを作成

SWELLのボックスメニューブロックで各カテゴリの見た目を整えます。短い説明文を入れ、色はサイト全体の配色に合わせてください。ボックスは注目させたいカテゴリに使います。

リンクリストで各ページへ誘導

リンクリストブロックを使い、カテゴリごとにページリンクを並べます。リンクはページタイトルと簡単な説明を添えると親切です。例：
– 記事タイトル — この記事の要点を短く
– カテゴリページ — カテゴリ一覧へ

レイアウトと見た目の工夫

行間や余白を意識して読みやすくします。アイコンや小さなバッジで重要ページを目立たせると分かりやすくなります。モバイルでの表示も必ず確認してください。

保守と運用

新しいページを作ったらサイトマップにも追加する運用ルールを決めます。自作HTMLサイトマップは人向けの案内として有効なので、XMLサイトマップと併用すると両方の利点を活かせます。

サイトマップの配置とSEO対策

サイトマップは訪問者と検索エンジンの両方にとって案内板の役割を果たします。ここではHTMLサイトマップの置き場所と、XMLサイトマップを使った検索対策について分かりやすく説明します。

HTMLサイトマップの配置

フッターに置くことをおすすめします。多くの人がフッターの「サイトマップ」リンクを期待します。例：フッターメニューにチェックを入れて保存すると、全ページにリンクが表示されます（WordPressなら「外観→メニュー」で設定）。
見つけやすさを意識してください。トップページから2〜3クリックで到達できる場所にします。リンク名は「サイトマップ」や「サイトのご案内」が分かりやすいです。

XMLサイトマップの登録（Search Console）

XMLサイトマップは検索エンジン向けです。URLは多くの場合「https://あなたのサイト/sitemap.xml」です。
登録手順（簡潔）: サイト所有権を確認 → Search Consoleの「サイトマップ」へ移動 → sitemap のパスを入力して送信 → ステータスを確認します。
robots.txtに“Sitemap: https://例.com/sitemap.xml”を記入するとクロールが早く認識します。

SEOで抑えておきたいポイント

HTMLとXMLを両方用意すると効果的です。訪問者はHTMLで、検索エンジンはXMLで情報を得ます。
サイト構成を変えたらXMLを更新し、Search Consoleで再送信してください。これでインデックスの精度が上がります。
定期的にSearch Consoleの「カバレッジ」やエラーを確認し、リンク切れやnoindexの誤設定を修正します。

この章の手順に従えば、訪問者に優しく検索エンジンにも分かりやすいサイトになります。

まとめと注意点

要点のまとめ

サイトマップにはXMLとHTMLの2種類があります。XMLは検索エンジン向けで、プラグイン「XML Sitemap & Google News」で簡単に作成できます。HTMLは訪問者向けで、プラグイン「WP Sitemap Page」か固定ページで作成し、フッターからリンクすることをおすすめします。HTMLサイトマップはユーザーの回遊を助け、離脱率の低下に役立ちます。