はじめに
「サイトマップ取得できませんでした」というエラーに出会い、戸惑っていませんか?
この記事では、Googleサーチコンソールにサイトマップを送信した際に表示されるそのエラーの原因と対策を、初心者の方にも分かりやすく解説します。サイトマップがどんな役割を果たすのか、よくあるトラブル原因、具体的な確認ポイントと対策、サイトマップの作成方法、アップロードとGoogleへの送信方法、さらに解消のための追加アドバイスまで、全8章で丁寧に取り上げます。
本章では、この記事の目的と構成を簡潔にご紹介します。この記事を読むことで、エラー発生時に冷静に原因を特定し、適切な対応ができるようになることを目指しています。次の章から順に確認すれば、手順を追って問題解決がしやすくなります。
主な内容(章立て):
– サイトマップとは何か、その重要性
– エラーの代表的な原因
– 確認ポイントと具体的対策
– サイトマップの作成・送信方法
– 追加のアドバイスと最終確認
それでは第2章へ進み、サイトマップの基本から見ていきましょう。
サイトマップとは何か?その役割と重要性
概要
サイトマップは、検索エンジンにサイト内のページ構造を伝えるためのファイルです。多くの場合、XML形式の「sitemap.xml」を使います。検索ロボットが効率よくページを見つけ、正しく登録(インデックス)する手助けをします。
主な役割
- ページ一覧を明示し、クロールの抜けを減らす
- 更新日時を伝えて、変更を素早く反映させる
- 優先度や更新頻度を示して、重要なページを優先させる
なぜ重要か
サイトが大きい、あるいは動的にページが増える場合に特に有効です。XMLだけでなく、人が見るHTMLサイトマップを用意するとユーザーの回遊も助けます。サイトマップをSearch Consoleに送信すると、インデックスの確率が高まり、SEO効果が期待できます。
形式の違いと注意点
XMLが基本ですが、ページを一覧にするだけなら簡単な手作りでも構いません。複数のsitemapがある場合は、インデックス用のsitemapファイルでまとめると管理しやすくなります。
サイトマップ取得エラーの代表的な原因
1) URLの入力ミス
最も多い原因です。スペルミスや余分な文字、末尾のスラッシュの有無、httpとhttpsの違い、拡張子の抜け(.xmlなど)で取得できません。例:
– https://example.com/sitemap.xml → 正しい
– https://example.com/sitemap → 拡張子が抜けている可能性あり
ブラウザでURLを直接開いて確認すると手早く見つかります。
2) サイトマップの設置場所の誤り
サイトマップは通常ルート直下(/)や指定したディレクトリに置きます。別のディレクトリに置くとサーチコンソールが見つけられないことがあります。複数のサブドメインやディレクトリがある場合は、該当のドメインで正しい場所に配置されているか確認してください。
3) クロール制限やサーバーの問題
robots.txtでクロールを制限していると取得できません。またサーバーが応答しない、過負荷、IP制限やファイルの権限設定でアクセスできない場合も発生します。サーバーの稼働状況やログを確認すると原因がわかることが多いです。
4) サイトの公開状態やアクセス権限
サイトが非公開(開発環境)や基本認証などで保護されていると、検索エンジンはサイトマップにアクセスできません。公開環境であるか、または一時的に認証を外せるかを確認してください。
各項目はまず「見る・開く」ことから始めると早く原因を特定できます。技術的な用語は最小限にして、実際にブラウザやサーバー画面で確認してください。
エラー発生時の確認ポイントと具体的対策
チェックリスト(まず確認すること)
- サイトマップURLの綴り・プロトコル・拡張子:例)https://example.com/sitemap.xml を正確に入力しているか確認します。httpとhttpsを間違えないようにしてください。
- ファイルの設置場所:サイトのルート(通常はpublic_htmlやドキュメントルート)に置かれているか確かめます。
- robots.txtの設定:robots.txtでサイトマップやページがブロックされていないか確認します。例:User-agent: *\nDisallow: /sitemap.xml はブロックします。
- 公開状態とアクセス権限:ログインやIP制限でアクセスできない状態でないか確認します。ステージング環境ではなく本番URLか確認します。
- サーバーの稼働状況:ページをブラウザで開く、またはcurlやFetchでステータスコード(200 OKなど)を確認します。404/403/500が出ていないか見ます。
- サイトマップの容量・件数:1ファイルあたり上限(一般的に50,000 URL/非圧縮で50MB)を超えていないか確認します。
具体的対策(問題別)
- URLの誤り:コピー&ペーストで再入力し、ブラウザで開いて正しく表示されるか確認します。
- 設置場所の誤り:ファイルを正しいディレクトリへ移動し、アクセス権(ファイルパーミッション)を確認します。
- robots.txtでブロックされている場合:当該行を削除または修正し、robots.txtを上書きアップロードします。
- アクセス制限がかかっている場合:認証設定やIP制限を解除するか、公開用のURLを用意します。
- サーバーエラー:ホスティングのステータスを確認し、一時的なら時間を置いて再試行、継続するならサポートに連絡します。
- 件数・容量オーバー:サイトマップを分割してsitemap indexを作成するか、不要なURLを整理します。
ワンポイント
ブラウザでの確認が一番簡単です。問題が再現する場合は、具体的なエラーメッセージ(404、403、500、タイムアウトなど)を控えて対応すると早く解決します。
サイトマップの作成・生成方法
自動生成ツールで作る
sitemap.xml Editor や sitemap xml generator のようなツールを使うと簡単に作成できます。サイトのURL一覧を入力するか、サイトをクロールして自動でURLを収集します。生成後はsitemap.xmlをダウンロードしてサーバーに置くだけです。
最大取得数に注意
1つのサイトマップには上限があり、大量のページがある場合は複数ファイルに分割して sitemap index(インデックスファイル)を作成してください。ツールによっては自動で分割する機能があります。
オプション設定(使いやすい例)
- 最終更新日(lastmod):例 2025-01-15。更新日を入れると検索エンジンが更新を把握しやすくなります。
- 更新頻度(changefreq):daily, weekly, monthlyなど。目安として使います。
- 優先度(priority):0.0〜1.0。重要度の目安に設定します。
WordPressの場合
WP Sitemap Pageなどのプラグインを入れると自動生成できます。プラグインを有効化すると一般的に /sitemap.xml のようなURLで公開されます。必要に応じて投稿や固定ページを除外する設定も可能です。
生成後はファイルの場所と内容を確認し、第6章で説明するアップロードとGoogleへ送信する手順に進んでください。
サイトマップ作成後のアップロードとGoogleへの送信方法
ここでは、生成したsitemap.xmlをサーバーに置き、Googleに送信する具体的な手順と、問題が出たときのチェックポイントを分かりやすく説明します。
1) サーバーへのアップロード
- FTPソフトやホスティングのファイルマネージャーで、サイトのルートディレクトリ(例:public_html/www)にsitemap.xmlをアップロードします。
- 権限は通常644で問題ありません。
- ブラウザで「https://あなたのドメイン/sitemap.xml」にアクセスし、ファイルが見えるか確認します(正常ならXMLが表示されます)。
2) Google Search Consoleへ送信
- Search Consoleで該当のプロパティを選びます(ドメインプロパティかURLプレフィックスを間違えないでください)。
- 左メニューの「サイトマップ」に移動し、欄にsitemap.xmlのパス(例:sitemap.xml または folder/sitemap.xml)を入力して「送信」します。
- 送信後、ステータスや取得結果を確認します。
3) 「取得できませんでした」と表示されたときの主な確認点
- URLの入力ミスやプロトコル(http/https)の間違いがないか。
- ブラウザで開いた際に404/403/500などのエラーが出ないか。
- robots.txtでsitemapや該当ファイルがブロックされていないか。
- サイトが認証(Basic認証など)で保護されていないか。
- sitemapの構文エラー(閉じタグ漏れなど)やサイズ超過(50,000 URL/50MB未圧縮)に該当しないか。
4) 修正後の再送信と確認
- 問題を直したらもう一度アップロードし、Search Consoleで再送信します。
- 反映には数分〜数時間かかることがあるので、しばらく待ってからステータスを確認してください。
これらの手順を順に実行すれば、Googleへのサイトマップ登録がスムーズに進みます。何かエラーが続く場合は、該当箇所を具体的にお知らせください。
エラー解消のための追加アドバイス
サイトマップのエラーが解消しないときに役立つ、追加のチェックポイントと具体的対応をわかりやすくまとめます。
robots.txt と .htaccess の再確認
robots.txt でサイトマップの URL や重要なページを誤ってブロックしていないか確認してください。例:
Disallow: /wp-admin/
Sitemap: https://example.com/sitemap.xml
.htaccess のリダイレクトやアクセス制限(Basic認証・IP制限)がクローラーを遮断していることもあります。
サーバー設定とファイル権限
ファイルのパーミッションやサーバーのファイアウォール設定で XML へのアクセスが拒否されていないか確認します。エラーが続く場合はレンタルサーバーや社内の管理者にログを見てもらいましょう。
サイトマップ生成ツールの設定見直し
lastmod(最終更新日)が正しく出ないケースは、生成ツールがファイル日時を参照していないことがあります。CMSプラグインなら「投稿の更新日時を使う」「キャッシュをクリアする」などのオプションを確認してください。
XML の妥当性と分割
XML が正しい形式か、UTF-8 で保存されているかを検証します。URL数が多い場合はサイトマップを分割し、サイトマップインデックスを使うと安定します(1ファイルにつき50,000 URL・50MBが目安)。
ログとサーチコンソールの活用
サーバーログでクローラーのレスポンスコードを確認し、Search Console の詳細エラーを一つずつ潰していきます。問題のある URL をインスペクションして再送信すると改善することがあります。
最後に:サポートへ問い合わせ
自力で解決できない場合は、試した手順とログの抜粋を添えてホスティング会社やサーバー管理者に相談してください。的確な情報を渡すと対応が早く進みます。
まとめ:正しい設定と確認でSEO効果を最大化
重要ポイント
サーチコンソールでサイトマップが取得できない主な理由は、URL入力ミス、設置場所の誤り、クロール制限、サーバー不具合です。順番に確認すれば、多くのエラーは解消できます。
チェックリスト(手順)
- サイトマップURLが正しいか確認する(例:末尾のスラッシュやtypoに注意)
- サイトマップを配置した場所が公開ディレクトリか確認する
- robots.txtやnoindexでクロールをブロックしていないか確認する
- サーバーのステータス(500や404など)や応答速度を確認する
- サーチコンソールで再送信し、ステータスを監視する
効果と次の一手
正しく送信しインデックスが進めば、ページの検索露出が高まりやすくなります。まずは上のチェックリストを順に実行してください。問題が残る場合は、サーバー管理者や開発者と連携して原因を洗い出しましょう。丁寧な設定と定期的な確認が、SEO効果を最大化します。