はじめに
このドキュメントの目的
本ドキュメントは、ブラウザ上で手軽に使えるタイマーや関連ツールを分かりやすく紹介することを目的としています。PCやスマホで使えるインターバルタイマーやカウントダウン、ページ読み込み時間を測るツール、自動更新ツールなどを取り上げ、用途に応じた選び方も解説します。
対象読者
・短時間のトレーニングや作業の時間管理をしたい方
・Webページの表示速度や更新状態を確認したい開発者・運用担当者
・ブラウザだけで手軽にタイマーを使いたい方
初心者の方にも分かるよう、難しい専門用語は控えています。
本書で扱う内容（概要）
・インターバルタイマー（Web版）：設定と利用シーンの紹介
・Page Load Timer：ブラウザ拡張での読み込み測定
・UnTimer：シンプルなカウントダウンツール
・Auto Refresh Plus / Page Monitor：自動更新と監視の使い分け
・用途別の選び方ポイント
読み方のポイント
各章は「何ができるか」「主な使い方」「向いている場面」を中心に解説します。実際に試すとイメージがつかみやすいので、気になったツールはブラウザで開いて操作してみてください。
インターバルタイマー Webブラウザ版
概要
Webブラウザ上で動作するインターバルタイマーは、追加ソフト不要でPC・スマホどちらでも使えます。複数セッションを連続で実行でき、設定次第で作業効率やトレーニング効果を高めます。
主な機能
- 作業A・作業B・休憩時間を個別設定
- セット数の指定（0で無限ループ）
- アラーム音の音量調整
- 設定のローカルストレージ保存（ブラウザに保存され再利用可）
使い方の基本
- 各セッションの時間を入力します（例：作業25分、休憩5分）。
- セット数を指定してスタートを押します。無限に繰り返す場合は0にします。
- 音や通知で切替を知らせます。PCはタブの音声、スマホは通知設定を確認してください。
利用シーン例
- ポモドーロ式の集中管理
- 筋トレなどインターバルトレーニング
- 勉強の時間割管理や休憩リマインド
注意点とコツ
- ブラウザのタブを閉じると動作が止まる場合があります。バックグラウンドで使う場合は通知許可を確認してください。
- 複数のブラウザで同じ設定を使いたい場合はエクスポート機能があるか確認すると便利です。
Page Load Timer（Chrome/Firefox拡張機能）
概要
Page Load Timerは、ブラウザで表示したWebページの読み込み時間を手早く測定できる拡張機能です。開発者だけでなくサイト運営者やデザイナーも、ページ表示の速さを可視化して改善点を見つけられます。
主な機能
- ツールバー表示：現在のページ読み込み時間をワンクリックで表示します。数値で把握しやすいです。
- 詳細内訳：DNS解決・接続・TLS・応答・DOM構築・リソース読み込みといった段階ごとの時間を確認できます。どこが遅いか特定できます。
- 計測履歴管理：過去の測定ログを保存し、時間経過での変化や平均値を確認できます。
- 平均読み込み時間算出：複数回測定した平均を自動で出します。ページ改修前後の比較に便利です。
- サイトごとの除外設定：測定対象から外すドメインを設定できます。不要なページを省けます。
- アラート機能：設定した閾値を超えると通知するため、遅延を見逃しません。
利用シーンの例
- サイト高速化作業で、改修前後の速度を比較する。
- 複数ページの表示速度を比べ、重いページを特定する。
- サードパーティの広告やスクリプトが遅延の原因か確認する。
インストールと使い方の流れ
- ChromeまたはFirefoxの拡張機能ストアで検索して追加します。
- ページを開き、ツールバーアイコンをクリックして計測を開始します。
- 詳細タブで内訳や履歴を確認し、必要なら閾値や除外ドメインを設定します。
補足・注意点
測定はブラウザ環境やネットワーク状況の影響を受けます。より正確な比較には、キャッシュを無効にしたり複数回測定することをおすすめします。計測ログの保存場所や外部送信の有無は拡張機能ごとに異なるため、プライバシー設定を確認してください。
UnTimer（Webカウントダウンタイマー）
概要
「UnTimer」はシンプルなWebカウントダウンタイマーで、メモ機能を備えています。時・分・秒で時間を設定でき、スタート・ストップ・リセットなど基本操作が直感的に行えます。終了時は時間表示部が点滅して知らせます。
主な機能
- 時・分・秒単位での設定
- スタート／一時停止／リセット
- メモ（ラベル）を付けられるため用途が分かりやすい
- タイムアップ時の視覚的通知（点滅）
使い方（簡単な手順）
- 時・分・秒を入力します。例：集中作業なら25分
- 必要ならメモ欄に目的を書きます（例：「英単語暗記」）
- スタートを押して計測を開始します
- 一時停止やリセットで調整します
- 終了すると表示が点滅して知らせます。画面を見て気づけるようにしておくと便利です
利用シーン例
- 勉強や作業の区切り管理（ポモドーロ風の使い方）
- 配信やプレゼンの持ち時間管理
- 料理や短時間のトレーニング管理
注意点・コツ
- ブラウザのタブが隠れていると点滅に気づきにくいので、重要なタイマーはタブを前面に置いてください
- 音での通知が必要な場合は補助ツールと併用すると良いです
短く分かりやすく使えるため、手軽に時間管理を始めたい方に向いています。
Auto Refresh Plus | Page Monitor
概要
Chrome拡張の「Auto Refresh Plus」は、ページの自動リロードと変化監視ができるツールです。単純なタイマーとして使えるほか、ページ内のキーワードや要素の変化を検出して通知する機能を備えています。直感的な操作で短時間で設定できます。
主な機能
- 自動リフレッシュ：指定間隔でページを再読み込みします。秒単位や分単位で細かく設定できます。
- キーワード監視：ページ内に特定の文字列が現れたら通知や音で知らせます。抽選結果や在庫表示の変化に便利です。
- 複数タブ対応：複数タブの監視・更新を同時に行えます。タブごとに設定を分けられます。
- 詳細設定：ランダムディレイの追加、リロード条件の指定、通知方法の選択など柔軟に調整できます。
利用シーン（具体例）
- チケット販売や抽選ページで購入可能になった瞬間を逃したくないとき
- 商品の在庫状況や価格が変わるECページの監視
- ニュースや告知ページの更新を定期的にチェックしたいとき
使い方のポイント
- 拡張をインストールし、監視したいタブでアイコンをクリックします。
- リロード間隔やキーワードを入力して保存します。
- 通知や音の設定を確認しておきます。
短い間隔は便利ですが、サーバー負荷や利用規約に注意してください。
注意点とおすすめ設定
- 監視対象のページがログイン必須の場合、セッション切れに注意しましょう。自動リロードでログアウトすることがあります。
- 節度ある間隔（数秒～数分）を設定し、必要以上の連続リロードは避けてください。多数タブで同時に動かすとブラウザや回線に負担がかかります。
プライバシーと権限について
この拡張はページの内容を確認して監視するため、閲覧しているページのデータへのアクセス権を要求します。信頼できる提供元かを確認してから利用してください。
まとめ：Webタイマーの選び方ポイント
用途別の選び方
- 作業・休憩管理: インターバルタイマーやUnTimerは手軽に時間割を作成でき、繰り返しや音・表示で作業リズムを保ちやすいです。短時間の集中と定期的な休憩に向きます。
- Web開発・運営: Page Load Timerはページ表示速度の可視化に便利で、改善点の把握や比較に使えます。ログやグラフがあると効率的です。
- ページ監視・自動更新: Auto Refresh Plusは定期更新と変化検知に適します。更新間隔や通知方法を調整して無駄な負荷を避けてください。
基本のチェック項目
- 操作の分かりやすさ（設定が直感的か）
- 繰り返し・スケジュール機能の有無
- 通知方法（音・デスクトップ通知・メールなど）
- 動作の軽さやバッテリーへの影響
- プライバシーと権限（拡張機能は要求権限を確認）
- ブラウザやモバイル対応
導入時の注意点とコツ
- 実際に短時間で動作確認を行ってから運用してください。
- 自動更新ツールはサーバー負荷に配慮し、間隔を長めに設定することをおすすめします。
- 作業管理は短めの単位（例:25分／5分）で運用すると継続しやすいです。
- 必要に応じて複数ツールを組み合わせ、使い勝手を高めてください。
ブラウザだけで多様なWebタイマーが使える時代です。まずは自分の用途を明確にし、上のチェック項目を基準に試してみてください。
