サーチコンソールとDNSレコードで簡単に所有権確認する方法

目次

はじめに

この章での目的

この記事は、GoogleサーチコンソールでDNSレコード(主にTXTレコード)を使ってWebサイトの所有権を確認する方法を、初心者向けにわかりやすく解説することが目的です。設定の流れや実際の手順、サーバーごとの具体例、よくあるトラブルと対処法まで順を追って説明します。

誰に向けた内容か

・これから自分のサイトをサーチコンソールに登録する方
・DNS設定に触れるのは初めてという方
・サイト運営やSEOの基本作業を学びたい方

読むとできるようになること

・DNSの基本的な役割が理解できます
・サーチコンソールでの所有権確認の準備が整います
・問題が起きたときの対処の見通しが立ちます

事前に準備するもの

・ドメインのDNS管理にアクセスできるアカウント
・Googleアカウント(サーチコンソール用)

次章からは、DNSレコードによる確認の仕組みと具体的な手順を丁寧に解説していきます。

サーチコンソールにおけるDNSレコードによる所有権確認とは

概要

Googleサーチコンソールは、サイトの検索パフォーマンスやインデックス状況を確認できる無料ツールです。利用前にサイトの所有者であることを証明する必要があり、DNSレコード(TXTレコード)による確認がもっとも推奨されます。

DNSレコード(TXT)とは

DNSはドメイン名とIPアドレスなどを結びつける仕組みです。TXTレコードはドメインに文字情報を付けられる項目で、Googleが発行する認証コード(テキスト)を追加することで所有権を証明します。具体例:ドメイン管理画面で「TXT: google-site-verification=XXXXX」を追加します。

なぜ推奨されるのか

TXT確認はドメイン全体を確認する方法のため、サブドメインやプロトコル(http/https)に依存しません。将来サーバーを移しても所有権が維持されやすい点で管理が楽になります。

確認のイメージ(簡単な流れ)

  1. サーチコンソールでドメイン所有権を選択
  2. Googleが提示するTXTの値をコピー
  3. ドメインのDNS設定にTXTを追加
  4. 反映後にサーチコンソールで検証ボタンを押す

注意点

DNSの反映は数分〜72時間かかる場合があります。入力ミスや余分なスペースがあると確認に失敗するので、コピー&ペーストで正確に追加してください。

サーチコンソールでDNSレコードによる所有権確認の流れ

以下は、実際にGoogle Search ConsoleでDNSレコード(TXT)を使って所有権を確認する一般的な流れです。手順ごとに注意点や具体例も添えています。

ステップごとの手順

  1. Google Search Consoleにログインします。
  2. 「プロパティを追加」で「ドメイン」を選び、確認したいドメイン名を入力します(例: example.com)。
  3. 所有権確認方法で「DNSレコード」を選ぶと、GoogleがTXTレコードを発行します。形式は「google-site-verification=xxxxxxxx」などです。
  4. 自分のDNS管理画面(レンタルサーバーやDNSサービスのコントロールパネル)を開き、TXTレコードを追加します。ホスト名は「@」や空欄でルートドメインを指すことが多いです。
  5. 変更を保存して反映を待ちます。反映時間は数分から48時間程度です。短時間で反映される場合もあります。
  6. Search Consoleに戻り「確認」ボタンを押します。成功すれば所有権が確認され、データの取得が始まります。

よくある注意点と対処法

  • コピーペーストのミスを避ける: 前後に余分な引用符やスペースが入らないようにします。
  • 正しいドメインに設定しているか確認: サブドメイン用とルートドメイン用でホスト名が変わることがあります。
  • 反映が遅い場合: 24〜48時間待って再確認します。すぐに反映されないことがあります。
  • 反映確認方法: コマンド例「dig TXT example.com +short」や、WebのDNSチェックツールでTXTレコードが見えるか確認します。

これらの手順を順に行えば、DNSレコードによる所有権確認がスムーズに進みます。トラブルが出た場合は、DNS設定の画面に戻って入力内容を見直すと解決することが多いです。

サーバーごとのDNSレコード設定の具体例

多くのレンタルサーバーやドメイン業者では、管理画面からTXTレコードを追加するだけでGoogleサーチコンソールの所有権確認ができます。ここでは代表的な例と共通の注意点をわかりやすく説明します。

エックスサーバー

  1. サーバーパネルにログイン → 「DNSレコード設定」
  2. 対象ドメインを選択 → 「追加」
  3. 種別で「TXT」を選択、ホスト名は空欄か「@」、内容にGoogleの認証コード(例: google-site-verification=…)を貼り付け
  4. 追加を保存

ConoHa WING

  • コントロールパネル → 「DNS」→ 対象ドメイン → 「レコード追加」からTXTを選択
  • 値はそのまま貼り付け、ホスト名は基本変更不要

ロリポップ(lolipop)

  • サーバー管理画面 → ドメイン設定 → DNS設定 → 「DNSレコード編集」
  • TXTを追加して認証コードを入力

お名前.com(ドメインパネル)

  • ドメイン設定 → DNS関連機能 → DNSレコード設定 → TXTを追加

AWS Route 53(例)

  • Hosted Zone → Create Record → Record typeでTXTを選択
  • Valueはダブルクォートで囲む必要がある点に注意(例: “google-site-verification=…”)

共通のポイントと対処

  • ホスト名は多くの場合空欄か「@」でOK
  • TTLはデフォルトのままで問題ないことが多い
  • 反映まで数分〜48時間かかることがあるので、すぐに確認できない場合は時間をおいて再確認してください
  • 設定画面の名称や操作手順は業者で異なります。わかりにくいときは公式ヘルプやサポートに問い合わせることをおすすめします。

DNSレコードによる所有権確認のメリットと注意点

ブログやサイトの所有権をDNSレコードで確認する際のポイントを、分かりやすくまとめます。

メリット

  • ドメイン全体のデータを取得できます。サブドメインを含めて一括で管理できるため、URLやサイト構成を変えても設定をやり直す必要が少ないです。
  • サイト移転やプロトコル(http/https)の変更に強く、一度許可すれば広くカバーします。

注意点

  • 反映に時間がかかることがあります。数分〜最大48時間ほど待つ場合があるため、すぐに確認できないことがあります。
  • DNS設定の権限がないと設定できません。レンタルサーバーやレジストラのアカウント権限を確認してください。
  • TXTレコードの値は正確にコピーしてください。余分な空白や改行があると失敗します。
  • 他のDNSレコード(MX、A、CNAMEなど)を誤って変更しないよう注意してください。

設定時の具体的な注意と対処法

  • 既存のレコードはスクリーンショットやメモでバックアップしてください。
  • TXTを追加する際は「名前(host)」欄に@やドメイン名を指定するケースが多いので、サービスの指示に従ってください。
  • 24〜48時間待っても確認できない場合は、DNS管理者に問い合わせるか、TTLを確認して再試行してください。
  • 設定後はSearch Consoleの「確認」ボタンを押して確かめます。

よくある質問・トラブル対策

反映されないときの確認事項

DNS設定は即時反映しないことが多いです。まずは反映時間(TTL)を確認し、短くても数分、長ければ24〜48時間待ちます。検索コンソールで「確認」ボタンを押すのは、DNSを追加してから行ってください。反映前に押しても失敗します。

記述ミスのチェック項目

  • レコードの種別がTXTになっているか
  • 値に不要な空白や改行、引用符が入っていないか
  • ホスト名(@やドメイン名、プレフィックス)が正しいか

TXTレコードが複数ある場合

既存のTXTを消さずに、新しいレコードを追加してください。削除すると他サービスに影響する可能性があります。複数あること自体は問題になりません。

設定画面が見つからないとき

サーバー管理画面で「DNS」「DNSレコード設定」「DNS管理」「ネームサーバー」などの項目を探してください。見つからなければ、ホスティング会社やドメイン登録業者の公式ヘルプやサポートに問い合わせると確実です。

よくあるトラブルと対処法

  • 反映遅延:時間を置いて再確認する
  • 誤ったホスト名:管理画面の説明に合わせて再入力する
  • 依然確認できない:オンラインのDNSチェックツールでTXTが公開されているか確認し、サポートに連絡する

上記を順に確認すれば、多くの問題は解決します。

まとめ

サーチコンソールでのDNSレコード(主にTXTレコード)による所有権確認は、ドメイン管理者にとって基本で重要な作業です。DNS管理画面で提示されたTXT文字列を正確に追加し、サーチコンソールで「確認」を押せばほとんどの場合、所有権が認証されます。初心者でも手順通りに行えば問題なく設定できます。

主なポイント
– 正確さ:TXTの値やホスト名は一文字でも違うと認証されません。コピー&ペーストで入力してください。
– 反映時間:数分で済むこともあれば、最長で72時間程度かかることがあります。焦らず待ちます。
– サブドメイン注意:サブドメインはホスト名の指定が必要です。ルートドメインと混同しないでください。
– トラブル対策:反映が遅い時はDNSキャッシュやTTLを確認し、必要ならサポートに問い合わせます。

チェックリスト
– TXTレコードを追加したか
– 値を正確に貼り付けたか
– 反映時間を待ったか

この確認はSEOやサイト運営の第一歩です。迷ったら操作手順をもう一度確認し、丁寧に進めてください。

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