サーチコンソールのエラーが消えない原因と対処法を徹底解説

目次

はじめに

この章の目的

この記事は、Googleサーチコンソールに出る「エラーが直したのに消えない」「状態が変わらない」といった悩みを解決するための道しるべです。初心者の方向けに、原因の見つけ方と確実な対処手順をわかりやすく説明します。

対象読者

  • サイト運営をしている方
  • WordPressを使っている方やプラグインを導入している方
  • サーチコンソール上の表示に戸惑っている方

この記事で分かること

  • エラーが表示され続ける主な原因のパターン
  • 修正後に反映されないときの確認手順と優先順位
  • 再クロール(再検出)を依頼する正しい方法
  • WordPressやプラグインが影響するケースの切り分け方

読み方のポイント

各章は「原因の見つけ方」「実際の対処」「再確認の方法」に分けてあります。まずは第2章で“エラーがすぐには消えない”という前提を理解してから、順に対処してください。必要に応じて該当するエラー種別の章へ移ると効率的です。

サーチコンソールのエラーは“すぐには消えない”という前提

なぜエラーがすぐ消えないのか

サーチコンソールはリアルタイム表示ではなく、過去のクロール結果を集計して表示します。たとえば昨日直したページでも、Googleがまだ再クロールしていなければ画面上はエラーのままです。クロール頻度はページの重要度やサイトの更新頻度、サーバー状況に左右されます。

よくある理由と具体例

  • 再クロールが来ていない:修正後もGoogleがそのURLをまだ訪問していない。例:404を修正したが数日~数週間経っても表示が変わらない。
  • 修正が反映されていない:キャッシュやCDN、リダイレクト設定ミスで新しい状態が見えない。例:noindexタグを外したつもりが古いキャッシュが返る。
  • 誤ったURLを直した:類似URLやパラメータ付きの別ページを直していて、本来のエラーURLは放置されている。

心構えと初動の対応

まず「直した=すぐ0になる」と期待しないでください。やるべきことは明確です。
– URL検査で該当ページをチェックし、「インデックス登録をリクエスト」する。
– サイトマップを更新して送信する。
– サーバー設定(ステータスコード、robots.txt、リダイレクト)やCDNのキャッシュを確認する。
– 修正後はSearch Consoleの「問題を修正しました」から検証を開始する。

これらを行えばGoogleの再評価を促せますが、反映には時間がかかります。根気よく経過を見守りつつ、同じミスを繰り返さない運用を心がけてください。

エラー確認の基本:どこを見ればよいか

まず見る場所

サーチコンソール左メニューの「インデックス」→「ページ(またはカバレッジ)」を開きます。ここでエラーや警告の数が一覧で確認できます。視覚的に問題の多い箇所を把握しやすいので、最初に必ず目を通してください。

エラーの詳細を確認する手順

  1. レポート下部の「ページがインデックスに登録されなかった理由」や「詳細」をクリックします。どのエラー種別があるかと、該当するURLの一覧が表示されます。
  2. エラー種別ごとに一つか二つの代表URLを選び、実際の問題を把握します。リストはエクスポートできるので、大量のURLを扱う際に便利です。

個別URLは「URL検査」で深掘り

URL検査ツールで、対象URLのインデックス状況、クロール可否、最後のクロール日時、ステータスコード(例:200、404、500)を確認します。ライブテストを実行すれば、現在の応答を即座にチェックできます。canonicalやモバイル可用性の情報も重要です。

実務上のポイント

  • まずはエラーの傾向をつかむことを優先します。種類ごとに対応方針が変わるためです。
  • 修正後はURL検査で再テストし、「インデックス登録をリクエスト」して様子を見ます。
  • サイト規模が大きい場合は、エラー一覧をCSVで出力して優先度を付けると効率的です。

この章では、どの画面で何を確認すればよいかを中心に説明しました。次章では「修正したのに消えない」主な原因パターンを見ていきます。

「修正したのに消えない」主な原因パターン

エラーが消えない理由は原因ごとに異なります。ここでは代表的なパターンを具体例とともにわかりやすく説明します。

サーバー側の継続的な問題(5xx)

一時的に直したつもりでも、負荷や設定で再発するとエラーが残ります。例:ロードバランサーの設定ミスで一部サーバーが5xxを返す。サーバーログや監視ツールで継続的なエラーがないか確認してください。

404/ソフト404が正しく処理されていない

見た目は「ページがありません」でもHTTPステータスが200のままならソフト404です。正しくは404を返すか、適切に301リダイレクトしてください。内部リンクやサイトマップに残っている古いURLも要チェックです。

noindexやrobots.txtでブロックされたまま

meta robotsにnoindexが残っていたり、robots.txtでクロールを止めているとGoogleが確認できません。たとえば「Disallow: /private/」が意図せず有効になっていないか確認し、解除後に再クロールを依頼してください。

リダイレクトやURL正規化の不備

302や長いリダイレクトチェーン、canonicalが別URLを指しているとGoogleが別のURLを優先します。1つのURLへ301で直接飛ばす、canonicalを一貫させると改善します。

コンテンツの薄さ・内部リンク不足

内容が薄く価値が低いと検出されても優先度が低くなることがあります。本文を充実させ、関連ページからの内部リンクを増やして評価を上げましょう。

再クロール・再評価がまだ行われていない

修正後でもGoogleの再クロールには時間がかかります。Search ConsoleのURL検査でインデックス登録をリクエストし、サイトマップを更新して様子を見てください。

エラー種別ごとの具体的な対処法

サーバーエラー(5xx)

  • 対処手順
  • サーバーログ(error_log やホスティング管理画面のログ)を確認し、発生時刻とエラーメッセージを特定します。
  • 負荷やメモリ不足ならリソース拡張やキャッシュ有効化を行います。プラグインやテーマが原因なら一時的に無効化して切り分けます。
  • .htaccess や Nginx 設定、PHP 設定(タイムアウト、メモリ制限)を見直します。
  • セキュリティ設定で Googlebot をブロックしていないか確認し、必要ならホワイトリストに追加します。
  • 備考: サーバー側の修正後も再クロールまで時間がかかることがあります。

404 とソフト404

  • 対処手順
  • 意図的に削除したページは適切に 404 か 410 を返すように設定します。
  • ページを別URLに移した場合は 301 リダイレクトを設定します。古いURLはサイトマップから削除します。
  • コンテンツ不足でソフト404扱いされる場合は本文を充実させるか、本当に不要なら正しい404/410を返します。

インデックス設定系(noindex・robots.txt など)

  • 対処手順
  • ページに noindex タグや X-Robots-Tag ヘッダーが付いていないか確認し、不要なら削除します。
  • robots.txt の Disallow を見直し、重要ページを誤って遮断していないかチェックします。
  • rel=”canonical” が誤って別ページを指していないか確認します。

修正後の確認手順

  • 手順
  • サーチコンソールの URL検査ツールで対象URLを入力し、ライブテストを実行します。
  • 問題が解決していれば「インデックス登録をリクエスト」して再クロールを促します。
  • カバレッジのエラー画面で「修正を検証」機能がある場合は実行して、Google に再確認を依頼します。
  • 補足: 再クロールと反映には数時間から数日かかることを想定してください。
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