はじめに
本記事は、Googleサーチコンソールの認証コード(HTMLメタタグ)を確認・取得する方法を、初心者から中級者のWordPress運用者やサイト管理者向けにやさしく解説します。
目的と読者
- 目的:サーチコンソールで必要な認証コードを安全に取得し、サイトに反映して所有権を確認できるようにすること。
- 対象読者:WordPressを使っている方、サイト管理を初めて間もない方、サーチコンソールの基本を学びたい方。
この記事で扱う内容(章の予告)
- 認証コードとは何か、その役割
- サーチコンソールからコードを取得する基本手順
- ページソースから手動でメタタグを確認する方法
- WordPressの主要なSEOプラグインでの設定方法(例:All in One SEO、Yoastなど)
- サーチコンソールの複数の所有権確認方法
読み進め方のアドバイス
各章は手順を追いやすく書いています。まずは第2章でサーチコンソール上の操作を確認し、その後で実際にコードを設置・確認する流れがおすすめです。疑問点があれば、章ごとに戻って確認してください。丁寧に説明しますので安心して進めてください。
サーチコンソール認証コードとは何か
説明
サーチコンソール認証コードは、あなたがウェブサイトの管理者であることをGoogleに証明するための短い文字列です。一般的に「所有権確認コード」「verification code」と呼ばれます。コード自体は機械的な識別子で、見た目は短い英数字の列です。
なぜ必要か
Googleは検索結果やサイト情報を正しい人にだけ見せるため、サイトの所有者を確認します。認証が済むと、検索パフォーマンスやインデックス状況などのデータをサーチコンソールで見られます。WordPressのSEOプラグインやテーマと連携する際にも使います。
どのような形式か(具体例)
- HTMLのmetaタグ例:
- DNSのTXTレコード、または専用のHTMLファイルをアップロードする方法もあります。
WordPressでの一般的な使い方
多くのユーザーは、SEOプラグインの「サイト認証」欄にこのコードを貼り付けます。テーマのヘッダー設定に貼ることもできます。プラグインは自動でヘッダーに挿入してくれるため、手作業が楽になります。
注意点
認証コードは長期間同じ場合もありますが、不要な共有は避けてください。コードを入れたらサーチコンソール側で確認ボタンを押し、所有権が有効になっているか確認しましょう。
サーチコンソールから認証コードを取得する基本手順
前提
Google Search Consoleにログインした状態で操作します。サイトをまだ登録していない場合は、URLプレフィクス(https://〜)でプロパティを追加してください。ドメインプロパティではHTMLタグが使えません。
手順(簡潔)
- Search Consoleにログインし、左メニューの「設定」をクリックします。
- 「所有権の確認」を選びます。
- 表示される確認方法の中から「HTMLタグ」を選びます。
- 次のようなメタタグが表示されます。 このうちcontent属性の中身(認証コード)をコピーします。
認証コードの貼り付け例
- プラグイン(例: Site Kitやヘッダー・フッタープラグイン)なら、指定欄に認証コードまたはメタタグ全体を貼り付けます。
- テーマのカスタマイズ→追加ヘッドに貼ることもできます。テーマ編集で直接header.phpに追加する方法もありますが、子テーマやバックアップを用意してください。
注意点とトラブル対応
- HTMLタグが見当たらない場合は、プロパティがドメイン型でないか確認してください。ドメイン型ならDNSによる確認が必要です。
- コードを貼った後はSearch Consoleで「確認」ボタンを押して所有権を確かめてください。確認できない場合はキャッシュやプラグインの影響を疑い、貼り付け場所を再確認します。
ページソースから手動で認証コードを確認する方法
概要
既にサーチコンソールと連携しているサイトでは、ブラウザのページソースから認証コード(google-site-verification)を直接確認できます。手順は簡単で、数分で済みます。
手順(初心者向け)
- 確認したいサイトのトップページをブラウザで開きます。
- 画面上で右クリックして「ページのソースを表示」を選ぶか、ショートカット(Windows: Ctrl+U、Mac: Command+Option+U)を押します。
- 表示されたHTMLソース内で検索(Ctrl+F / Command+F)を開き、「google-site-verification」と入力して検索します。
- 次のようなタグが見つかります:
- content属性の中身(引用符の中)を選んでコピーします。これが利用可能な認証コードです。
見つからないときの確認ポイント
- タグがJavaScriptで動的に挿入される場合、静的な『ページのソース』には表示されません。その場合はブラウザの開発者ツール(要素/Elementsタブ)で検索してください。
- 別の形式で埋められていることがありますが、多くの場合はmetaタグかHTMLのヘッダ部分にあります。
- 管理者や制作担当者が設定している場合は、ソースに直接見当たらないなら問い合わせると早いです。
コピー時の注意点
- コピーするのはcontent属性の中身だけで問題ありません(引用符は不要です)。
- 他人のサイトの認証コードを無断で使わないでください。所有権に関わる情報です。
以上の手順で、ブラウザから簡単にサーチコンソールの認証コードを確認できます。問題があれば、どのブラウザで試したか教えてください。
WordPress各種プラグインでの認証コード設定方法
以下では代表的なプラグインごとに、Search Consoleの認証コード(metaタグ内のcontent値またはmetaタグそのもの)の設定手順を簡潔に説明します。
All in One SEO
- WordPressダッシュボードで「All in One SEO」→「一般設定」を開きます。
- 「ウェブマスターツールの認証」欄を探します。
- Search Consoleで表示された認証コード(content=の値)を貼り付け、保存します。
- Search Console側で「確認」をクリックして所有権を確認します。
SEO SIMPLE PACK
- ダッシュボードで「SEO SIMPLE PACK」の設定画面を開きます。
- Google Search Console用の入力欄に認証コードを貼り付けます。
- 保存してからSearch Consoleで確認します。
Yoast SEO
- 「SEO」→「一般」→「Webmaster Tools」タブを開きます。
- Googleの認証コード欄にコードを貼り付け、変更を保存します。
Insert Headers and Footersなどのヘッダー挿入プラグイン
- 「設定」→「Insert Headers and Footers」などを開きます。
- 欄にSearch Consoleが提示するmetaタグ全体を貼り付けます(プラグインによってはcontent値のみで可)。
- 保存後、Search Consoleで確認します。
Site Kit by Google(公式プラグイン)
Site KitでGoogleアカウントを接続すると、Search Consoleの所有権確認が自動で行われます。手動でmetaタグを入れる必要は通常ありません。
注意点
- プラグインによって「metaタグ全体」を貼るか「contentの値だけ」を貼るかが異なります。入力欄の説明を必ず確認してください。
- キャッシュプラグインを使っている場合は保存後にキャッシュをクリアしてください。
- 所有権確認はSave→Search Consoleでの「確認」操作が最後の手順です。
サーチコンソールの複数の所有権確認方法
概要
サーチコンソールは複数の方法でサイト所有権を確認できます。認証用メタタグだけでなく、GoogleアナリティクスやGoogleタグマネージャー、DNS(TXT)レコード、HTMLファイルのアップロードなどを使えます。状況に合った方法を選ぶと手間が減ります。
Googleアナリティクスでの確認(簡単な方法)
やり方は簡単です。既にサイトにアナリティクスのトラッキングコードを入れていて、同じGoogleアカウントで管理していれば、サーチコンソールの画面で「Googleアナリティクス」を選びボタンを押すだけで確認が完了します。追加作業は不要です。注意点は、トラッキングが正しく設置されていることと、使用するアカウントに十分な権限があることです。
Googleタグマネージャーでの確認
サイトにGTMコンテナが入っていれば、同様にタグマネージャーを選んで認証できます。コンテナIDが正しく公開されているかを必ず確認してください。
DNS(TXT)レコードでの確認(ドメイン全体)
ドメインプロバイダの管理画面でTXTレコードを追加します。これでサブドメインやプロトコルをまたいでドメイン全体を一度に確認できます。反映に時間がかかることがあるので数分〜数時間待ってください。
HTMLファイルでの確認
指定されたHTMLファイルをサイトのルートにアップロードし、サーチコンソールで確認ボタンを押します。ファイルが公開状態であることを確認してください。
選び方と注意点
短時間で済ませたいときはアナリティクスやタグマネージャーが便利です。ドメイン全体の管理をしたい場合はDNS(TXT)がおすすめです。どの方法でも、キャッシュや権限不足で失敗することがあるため、設置状況を丁寧に確認してください。












