サーチコンソールで流入キーワードを正確に把握する方法

目次

はじめに

本記事の目的

本記事は、Googleサーチコンソールを使って自サイトへの検索流入キーワード(クエリ)を確認・分析する方法を、やさしく丁寧に解説します。基本操作から特定ページの調べ方、GA4との違いと連携、分析時のチェックポイントまでを順を追って説明します。

「流入キーワード」とは何か

流入キーワードとは、ユーザーが検索エンジンで入力して自サイトに来た語句のことです。たとえば「レシピ 簡単」など、実際の検索語を指します。これを知ると、どの検索ニーズに応えているかが分かりやすくなります。

誰に向いているか

  • 自社サイトやブログのアクセスを増やしたい方
  • コンテンツ改善でユーザーの関心に応えたい方
  • SEOの基本を学びたい方

本記事の読み方

各章で手順と活用例を示します。まずはサーチコンソールの見方を押さえ、その後に実践的な分析法へ進んでください。初心者の方でも取り組みやすいよう、具体的な画面操作や注意点を丁寧に説明します。

流入キーワードとは何か?サーチコンソールで見る理由

流入キーワードとは

流入キーワードは、ユーザーが検索エンジンに入力してあなたのサイトにたどり着いた検索語句(検索クエリ)です。具体例を挙げると、「美味しいコーヒー 淹れ方」や「名古屋 カフェ おすすめ」のような語句が該当します。どの語句で評価されているか、あるいは評価が弱いかを知れます。

なぜ重要か

流入キーワードを見ると、検索結果での表示回数(表示)・クリック数・平均掲載順位などから、どの語句が実際の集客につながっているかが分かります。例えば表示は多いのにクリックが少ない場合、タイトルやスニペットの改善余地があります。逆に順位は低いがクリック率が高ければ、そのキーワードは“お宝キーワード”として育てる価値があります。

サーチコンソールで見る理由

サーチコンソールはGoogle公式の無料ツールで、キーワード別に表示数・クリック数・CTR・平均順位を確認できます。検索結果での実際の動きをデータで把握できるため、SEO施策やコンテンツ改善の根拠になります。さらに特定ページごとのクエリ確認や、デバイス別、期間指定の分析も行えます。

注意点

サーチコンソールは非常に有用ですが、すべての検索語句を完全に表示するわけではありません。プライバシー保護や閾値により一部が集計から除外される場合があります。したがって他の解析ツールと組み合わせて総合的に判断すると安心です。

サーチコンソールで流入キーワードを確認する基本手順

準備

まずはサーチコンソールにログインし、解析したいサイト(プロパティ)を選びます。権限がない場合は閲覧・管理者に依頼してください。

基本の手順(画面操作)

  1. 左メニューの「検索パフォーマンス」または「検索結果」をクリックします。
  2. レポート上部で期間を指定します(過去28日・3か月など)。
  3. タブの中から「クエリ」を表示します。ここに実際に検索された語句が一覧で出ます。
  4. 各クエリごとに「クリック数」「表示回数」「CTR(クリック率)」「掲載順位(平均)」が確認できます。

実務での使い方(具体例)

  • 狙ったキーワードがクリックされているか確認します。クリックが少ない場合はタイトルや説明文を改善します。
  • 表示回数が多いがクリックが少ない場合は、スニペット(タイトル・ディスクリプション)を見直します。

便利なフィルタと機能

  • ページで絞ると、特定ページに流入したキーワードが分かります。
  • 国やデバイス、検索タイプ(ウェブ・画像)で絞れます。
  • 比較機能で期間差を見て、検索順位やCTRの変化を把握します。
  • CSVやGoogleスプレッドシートにエクスポートできます。

注意点

  • 「平均掲載順位」は概算です。順位の幅がある場合は個別クエリで詳細確認してください。
  • 短期間の変動に一喜一憂せず、一定期間で傾向を見てください。

特定ページへの「流入キーワード」を調べる方法

何を確認できるか

サーチコンソールで特定ページに来る検索クエリ(流入キーワード)を確認できます。ページごとの検索ニーズが分かり、狙うべき語や改善点が見つかります。

手順(わかりやすく)

  1. 「検索パフォーマンス」画面を開きます。
  2. 上部の「新規」をクリックします。
  3. 表示された条件から「ページ」を選びます。
  4. フィルタを「正確なURL」にして、対象ページのURLを入力します(例: https://example.com/記事A)。
  5. 「適用」をクリックすると、そのページに対する検索クエリ一覧が出ます。

表示される指標と見方

  • クエリ(検索語): 実際に検索された語句です。
  • クリック数・表示回数: 閲覧・発見の量を示します。
  • CTR(クリック率): 表示に対するクリックの割合。高いほどタイトルや説明が有効です。
  • 平均掲載順位: 検索結果での位置。低ければ上位化の余地があります。

結果を活かす具体例

  • インプレッションは多いがCTRが低い → タイトルとメタ説明を見直す。
  • 低い順位だが表示は多い → 見出しや導入で狙う語を増やす。
  • 検索意図が異なる語が来ている → コンテンツにFAQや見出しを追加して対応する。

便利なコツ

  • 期間を絞って比較すると施策の効果が見えます。
  • CSVでエクスポートしてキーワードをグループ化すると分析が楽になります。
  • ページ内の内部リンクや関連コンテンツで検索意図を満たす導線を作りましょう。

Googleアナリティクス(GA4)との違いと連携によるキーワード分析

1. 機能と得られるデータの違い

サーチコンソールは検索クエリ(クエリごとの表示回数・クリック数・CTR・平均掲載順位)を直接示します。GA4はユーザー行動(滞在時間・直帰率・コンバージョン)を追跡します。簡単に言えば、サーチコンソールが「入口の状況」、GA4が「入口後の行動」を教えてくれます。

2. (not provided)の理由と影響

多くの検索キーワードがGA上で「(not provided)」に隠れるのは、検索エンジンのプライバシー保護のためです。したがって、検索クエリの特定にはサーチコンソールが必須になります。

3. GA4とサーチコンソールの連携(概要)

GA側の管理画面から「プロダクト連携」や「Search Consoleのリンク」で設定します。権限やプロパティの一致を確認するだけで基本的に連携できます。細かい手順は管理画面の案内に従ってください。

4. 連携データでできる具体的分析例

例:サーチコンソールで「特定クエリのクリック数が多い」→GA4でそのクエリ経由のページの滞在時間やコンバージョンを見る。クリックは多いが滞在時間短い場合、コンテンツ改善が必要です。

5. 注意点と運用のコツ

GAだけではクエリ把握に限界があります。したがって、クエリの把握はサーチコンソールを軸に、GA4で行動・コンバージョンを補完する運用が効率的です。

流入キーワード分析のチェックポイントと見方

概要

流入キーワード分析で重視する視点は主に3つです:掲載順位(検索順位)、クリック率(CTR)、コンバージョン率(CVR)。これらを組み合わせて改善点を見つけます。

チェックポイント

  • 掲載順位:目標キーワードが上位(1~3位)にあるか確認します。上位なら流入が増えやすいです。
  • CTR:表示回数に対するクリック率です。順位が高いのにCTRが低ければ、タイトルや説明文を改善すると効果が出ます。
  • CVR:サイトでの成約率です。CTRは高いがCVRが低ければ、ランディングページの内容や導線を見直します。

状況別の見方と対応例

  • 表示は多いが順位が低い:内部施策やコンテンツ強化で順位改善をねらいます。流入増の余地が大きい候補です。
  • 順位は高いがCTRが低い:スニペット(タイトル・説明)を魅力的に書き直します。構造化データでリッチ化も検討します。
  • CTRは高いがCVRが低い:ページの導線、期待値とのギャップ、フォームの使いやすさを点検します。

優先順位の付け方

改善候補は「表示回数の多さ」「順位差」「想定のCV価値」で優先付けします。まずは小さな施策で効果を測り、効果が出れば規模を広げます。

注意点

短期間で結論を出さず、一定期間のデータを見て判断します。外部要因で順位やCTRが変わることがあるためです。

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