サーチコンソールでページ削除を安全に進める全手順解説

目次

はじめに

目的

この章では、本調査の目的と全体の読み方を分かりやすく説明します。本書は、Googleサーチコンソールを使ってWebページをGoogle検索結果から削除する方法を段階的に解説します。実務での手順を中心に、初心者にも使える実践的な情報を目指しています。

対象読者

  • サイト管理者やオーナー
  • コンテンツの削除が必要な運営担当者
  • 削除の流れを知りたいWeb担当者
    専門知識がなくても理解できるよう、具体例を交えて説明します。

本書の構成

全12章で、削除ツールの概要、申請前の準備、一時的削除と完全削除の方法、進行状況の確認、キャンセル方法まで網羅します。各章は手順に沿って進められるため、実際の操作時に参照しやすい作りです。

注意点

削除操作は検索結果の反映や影響範囲に関わります。削除前にバックアップや関係者との確認をお勧めします。次章から具体的な操作方法を順に説明します。

Googleサーチコンソール削除機能の概要

機能の目的

Googleサーチコンソールの削除機能は、検索結果から特定のページを取り下げる申請を簡単に行えるツールです。検索インデックスに残った古い情報や誤ったページを一時的に非表示にできます。Yahoo!の検索結果にも反映される点が利点です。

削除の種類

  • 一時的な削除:検索結果から一時的に隠す方法です。表示を止めたいが、すぐに修正できない場合に便利です。
  • 完全な削除:インデックスから恒久的に消す方法です。サイト側でページを削除するか、404/410を返す、またはmetaタグでnoindexを設定して対応します。

削除の流れ(簡潔)

管理するプロパティを選び、削除ツールでURLを指定して申請します。Googleが処理し、結果が反映されます。完全削除はサーバー側の対応が必要です。

採るべき初動

まず対象ページのURLを確認し、サーバー上で削除やnoindex設定を行えるか判断してください。短期的に隠したい場合は一時削除を使います。

注意点と利点

一時削除は短期間のみ有効です。恒久的に消したい場合はページ自体を修正または削除してください。検索結果の改善や誤情報の拡散防止に役立ちます。

削除申請の準備段階

1. 削除したいURLを正確にリストアップします

削除対象のページURLを1つずつ書き出します。誤記を防ぐため、コピー&ペーストを使うと確実です。例: https://example.com/page

2. 表記ゆれと不要なパラメータの確認

同じページでも「/page」と「/page/」など表記が違う場合があります。さらに、「?session=123」や「?utm_source=」のような不要なパラメータが付くと別のURLとみなされます。必要ならパラメータを取り除き、代表となる正規のURLを決めます。

3. サイトマップを最新に更新して提出

サイトマップに古いURLが残っているとGoogleが再び検出します。サイトマップを最新化し、Search Consoleで送信してください。サイトマップ内に削除対象が残っていないかも必ず確認します。

4. 削除前の最終チェック

公開状況(404や301など)、キャッシュの有無、内部リンクの参照を確認します。必要ならページを一時的に非公開にし、バックアップを取ってから申請してください。

一時的な削除の手順

手順

  1. Googleサーチコンソールにログインします。アクセスするアカウントが該当サイトの所有者または管理者であることを確認してください。
  2. 左側メニューの「削除」をクリックします。
  3. 表示されたページで上部のタブが「一時的な削除」になっているか確認します。
  4. 「新しいリクエスト」ボタンを押します。
  5. 削除したい完全なURL(例: https://example.com/page.html)を入力します。URLはプロトコル(http/https)や末尾のスラッシュを含めて正確に入力してください。
  6. 「このURLのみを削除」にチェックを入れます。フォルダごと削除したい場合は該当のオプションを選びます。
  7. 送信ボタンを押して申請を完了します。

注意点

  • 一時的な削除は検索結果とキャッシュの表示を一時的に隠します。通常は約6カ月間有効で、その間にページ自体を修正するか恒久的な削除手続きを行ってください。
  • この操作はインデックスからの恒久的な削除を保証しません。ページそのものを削除するか、noindexタグを設定する必要があります。
  • URLは完全一致が必要です。wwwあり/なし、http/httpsの違いで別扱いになります。

よくあるトラブルと対処

  • 申請ボタンが押せない:プロパティの権限を確認してください。
  • 期待した通りに消えない:URLの綴りやプロトコルを再確認し、必要なら再申請してください。

手順は簡潔です。丁寧にURLを確認すれば、問題なく一時削除の申請ができます。

プロパティの選択と削除ツールの利用

はじめに

Googleサーチコンソールにログインしたら、まず削除したいサイト(プロパティ)を正しく選びます。誤ったプロパティを選ぶと別のサイトのデータに影響しますので注意してください。

プロパティの選び方(手順)

  1. サーチコンソールのダッシュボードを開きます。
  2. 左上または画面上のサイト一覧から対象のサイト名をクリックします。
  3. 選択したプロパティが画面上部に表示されていることを確認します。

削除ツールへのアクセス方法

  1. 左側メニューから「削除」を探してクリックします。
  2. 「新しいリクエスト」または「一時的な削除」のボタンを押します。
  3. 削除したいURLを正確に入力します。ドメイン全体を消したい場合はワイルドカードやドメインプロパティを使いますが、誤操作に注意してください。

一時的非表示と完全削除の選択

  • 一時的非表示:検索結果から一時的に隠せます。ページ自体はサーバー上に残ります。
  • 完全削除:サーチコンソールの削除ツールだけでは完了しません。ページを削除するかnoindexを付け、サーバー側でブロックする必要があります。

実務的な注意点

  • URLはコピー&ペーストで正確に入力してください。
  • プロパティの種類(http/https、wwwあり/なし)を確認してください。
  • 複数ページを同時に削除する場合、作業を分けて慎重に行ってください。

以上の手順で、対象のプロパティを正しく選び、削除ツールを安全に使えます。

削除リクエストの確認と送信

概要

削除対象のURLを正確に入力したら、送信前に最終確認を行います。誤ったリクエストは必要なページを消してしまうため、注意深くチェックしてください。

送信前のチェックリスト

  • URLの完全一致を確認(https://、wwwの有無、末尾の/、クエリ文字列)。
  • 本当にインデックスから外す必要があるか検討。公開が必要なら削除は避ける。
  • 同じページの正規化(canonical)があるか確認。別のURLで残る場合があります。
  • 影響範囲を把握(流入元や内部リンクを確認)。

送信手順(簡潔)

  1. Search Consoleの該当プロパティを開きます。
  2. 削除ツールで対象URLを入力します。
  3. 内容を上のチェックリストに沿って再確認します。
  4. 問題なければ「送信」ボタンをクリックします。処理が始まる前ならキャンセルできる場面があります。

送信後の注意

送信後は処理が進みます。取り消しが難しい場合があるので、必要なら事前にページを別の場所に保存しておくと安心です。

具体例

例:https://example.com/page → https://example.com/page/ と表記が違うと別URL扱いになります。必ず実際のアドレスと一致させてください。

削除申請後の進行状況確認

ダッシュボードでの確認手順

Googleサーチコンソールにログインし、左メニューから「削除」を選びます。送信済みリクエスト一覧が表示され、各リクエストのURLとステータスを確認できます。詳細を開くと送信日時やエラーメッセージも見られます。

ステータスの見方

  • 一時:検索結果から一時的に除外されています。通常6か月程度の措置です。サイト側で根本対処(noindexや404化)を行わないと、期限後に再表示される可能性があります。
  • 完了:Google側の処理が終わった状態です。キャッシュやスニペットの削除が反映されています。
  • エラー/拒否:処理できなかった理由が表示されます。所有権確認やURLの誤り、アクセス制限などが原因です。

エラー時の対応

詳細メッセージを確認し、該当URLの修正やサーバー設定の見直しを行います。ページを削除またはnoindexにしてから再リクエストしてください。所有権が原因ならプロパティ設定を確認します。

日常的なチェックと注意点

送信直後は反映まで時間がかかる場合があります。定期的に一覧を確認し、何か変化があれば速やかに対応してください。メール通知が来る設定にしておくと便利です。

削除にかかる時間

概要

多くの場合、一時的な削除は1日程度で検索結果から表示されなくなります。これは検索エンジンのインデックス更新やキャッシュの反映が早い場合に起こります。ただし、完全に検索結果やキャッシュから消すには別の手順が必要です。

一時的な削除(目安と特徴)

  • 目安:即時〜24時間程度で検索結果から見えなくなることが多いです。
  • 特徴:Search Consoleの「一時的な削除」や類似ツールを使うと素早く非表示になりますが、期限付き(たとえば数週間〜数か月)であることが多いです。
  • 注意点:検索結果から消えても、ブラウザのキャッシュやサードパーティの保存版に残る場合があります。

完全削除にかかる時間(目安)

  • サイト側で該当ページを削除し、サーバーが404/410を返すようにすると、検索エンジンは再クロールしてインデックスを更新します。これには数日〜数週間かかることが一般的です。
  • キャッシュやスニペットの削除はさらに時間がかかる場合があります。
  • 緊急性が高い個人情報などは、法的な削除申請を行うことで優先的に対応される場合があります。

実務的なポイント

  1. まず一時的削除を実行して素早く検索結果から隠す。2. 同時にサイト上の該当コンテンツを削除または404/410に設定する。3. Search Consoleで再インデックスをリクエストする。4. 必要なら「古いコンテンツの削除」ツールや法的申請を検討する。

これらの手順を同時に進めると、短期的な非表示と長期的な完全削除を効率よく進められます。

完全削除の方法

概要

完全削除はサイト上のページを利用者も検索も見られない状態にすることです。手段は複数あり、目的に合わせて組み合わせると確実です。

主な方法と手順

  • ページをサーバーから削除する
  • 単純にファイルを消すかCMSで公開を停止します。サーバーは通常404(見つからない)を返します。

  • 404や410のHTTPステータスを返す

  • 404は一時的または恒久的に見つからないことを示します。410は永久に削除されたことを明確に示します。検索エンジンは410を見た場合、速やかにインデックス削除を進める傾向があります。

  • .htaccessでアクセス制限(クローラーをブロック)

  • ベーシック認証でページへアクセスできないようにすると、検索エンジンはそのページを取得できなくなります。
  • 例(Apache):

    • AuthType Basic
    • AuthName “Restricted”
    • AuthUserFile /path/to/.htpasswd
    • Require valid-user
  • noindexメタタグを使う

  • をページのに置くと、検索から外れます。ただし検索エンジンがそのページをクロールできる必要があります。

運用上の注意

  • robots.txtでのブロックだけではインデックスから消えない場合があります。クロールを止めるとインデックス情報が更新されないためです。
  • 削除後はサイト内リンクやXMLサイトマップから対象URLを外してください。
  • CDNやキャッシュが残ると検索結果に表示されることがあります。CDNやキャッシュをクリアしてください。

Search Consoleでの対応

  • 「URL削除」機能でキャッシュ表示や検索結果の一時的非表示を依頼できます。恒久的には上記のHTTPステータスやnoindexを併用してください。

以上を組み合わせると、完全削除が確実に進みます。目的(すぐ消したい・恒久的に消したい)に合わせて方法を選んでください。

実践的な削除手順

準備と概略

公開済みページはまずサーバー側で存在しない状態にしてください。WordPressなら投稿を「ゴミ箱」に移すか「非公開」に切り替えます。サイト内のリンクやサイトマップからも該当URLを外してください。

手順(具体的)

  1. サーバーからページを削除
  2. FTPや管理画面でファイルを削除、またはWordPressでゴミ箱へ移動・非公開にします。削除後、ブラウザで該当URLにアクセスして404または410が返るか確認します。
  3. サイトマップと内部リンクの整理
  4. サイトマップからURLを削除し、サイト内のリンクを修正または削除します。これによりGoogleが再クロールしたときに発見しやすくなります。
  5. Google Search Consoleで一時削除リクエストを送信
  6. Search Consoleにログインし、該当のプロパティを選択します。サイドメニューの「削除」→「一時的に削除」→「新しいリクエスト」をクリックし、削除したい完全なURLを入力して送信します。
  7. キャッシュとスニペットの除去(オプション)
  8. Search Consoleの選択でキャッシュされたスニペットも消す設定があればチェックします。これで検索結果の表示がより早く消えることがあります。

送信後の確認と注意点

  • リクエスト送信後はSearch Consoleでステータスを確認してください。反映には数日かかることがあります。
  • 一時的な削除は完全な削除ではありません。将来URLが復活しないようにするには、サーバー側での恒久的対応(404/410の返却、サイトマップからの除去など)が必要です。

トラブル時の対処

  • 404/410が返らない場合は、キャッシュやリダイレクト設定を見直してください。WordPressのプラグインが影響していることがあります。
  • 同じURLで複数のバリエーション(wwwあり/なし、http/https)が存在する場合は、それぞれ個別に対処します。

削除確認の方法

検索で確認する(site:)

検索ボックスに「site:」を付けて確認します。例:
site:https://example.com/page/
この検索で結果が出なければ、Googleのインデックスに登録されていない可能性が高いです。ただし、site:は完全ではなく、すべてのインデックス状況を示すわけではありません。

Search Console の URL 検査

Search Console の「URL検査」ツールに確認したい URL を入力します。ここで「インデックス登録の有無」「最終クロール日時」「カバレッジの問題」を確認できます。削除申請後は状態が更新されているかをチェックしてください。

キャッシュと cache: コマンド

cache:https://example.com/page/ を検索すると、Google が保持するページのキャッシュが表示されます。キャッシュが残っていれば、まだ情報が残っている可能性があります。

ステータスコードの確認

サーバーが 404 や 410 を返しているか確認します。正しいステータスが返っていないと、削除が反映されにくくなります。

注意点

・site:検索で見つからなくても短時間後に再表示されることがあります。
・Search Console の表示が更新されるまで時間がかかることがあります。
・複数の方法を組み合わせて確認すると確実です。

削除リクエストのキャンセル方法

概要

削除リクエストを取り消したいときは、Search Console の「URLの削除」セクションから一覧を開き、対象のリクエストを選んでキャンセルします。ここでは手順と注意点をわかりやすく説明します。

手順(簡単4ステップ)

  1. Search Console にログインして、対象のプロパティを選びます。
  2. 左メニューから「URLの削除」を開きます。
  3. 一覧に表示された削除リクエストの中から、キャンセルしたいURLを探します。検索やフィルタで絞れます。
  4. 該当のリクエストを選んで「キャンセル」または「取り消す」をクリックし、確認ダイアログで確定します。

反映と制限

キャンセル操作は通常すぐに一覧から消えますが、検索結果の表示状態が元に戻るまで時間がかかることがあります。削除が既に処理済み(完了)になっている場合はキャンセルできません。再表示したい場合は、ページが公開されていることと、metaタグやHTTPヘッダーでブロックしていないかを確認してください。

アクセス権とトラブル対処

キャンセルボタンが見えないときは、プロパティの所有者・権限を確認してください。別アカウントや権限不足が原因で操作できないことがあります。うまくいかない場合は画面を更新し、必要ならアカウントを切り替えて再試行してください。

よくある誤解

キャンセルは“削除リクエストを取り消す”だけで、ページ自体を自動で検索結果に戻すわけではありません。ページを戻すには公開設定とインデックス許可の確認が必要です。

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