サーチコンソールで未確認になる原因と対処法完全ガイド

目次

はじめに

このドキュメントは、検索キーワード「サーチコンソール 未確認」で情報を探す方々の疑問を丁寧に解きほぐすために作りました。主に、Googleサーチコンソールでサイトが「未確認」と表示される意味、原因、そして具体的な対処法を分かりやすく解説します。特にWordPressサイトをhttps化(SSL導入)した後に発生しやすい設定ミスについて、実例を交えて説明します。

対象読者
– サーチコンソールで「未確認」と表示され戸惑っている方
– WordPressでhttps化を行った後に確認エラーが出た方
– サイト運営の基礎を学びたいWeb担当者や個人ブロガー

この章で得られること
– 文書の目的と全体構成の把握
– どの章で何が学べるかの見通し

目次(本記事の流れ)
1. はじめに(本章)
2. サーチコンソールの「未確認」とは何か?
3. なぜサイトが「未確認サイト扱い」になってしまうのか?
4. 「未確認」になると何が困るのか?
5. サーチコンソールで「未確認」になったときの確認ポイント
6. 再度「確認済み」に戻すための具体的な手順
7. 「未確認」とインデックス系の「未登録」を混同しない

読み方のコツ
– まず第2章で「未確認」の意味をつかんでください。
– WordPressの事例が気になる方は第5章と第6章を順に読んでください。

以降の章で、具体的な手順やチェックリストを丁寧に示します。落ち着いて順に確認すれば、多くの問題は解決できます。

サーチコンソールの「未確認」とは何か?

状態の説明

サーチコンソールで「未確認」と表示されるのは、サイト(プロパティ)の所有権がGoogleにより確認されていない状態です。簡単に言えば、Googleがそのサイトの管理者だと証明できないため、敏感な検索データを見せない安全措置を取っています。

見えなくなるデータの例

  • 検索パフォーマンス(表示回数・クリック数・CTR)
  • 流入キーワードやクエリの詳細
  • サイトの検索アナリティクス全般
    たとえば「どのキーワードで何回表示されたか」が確認できなくなります。

なぜそうなるのか(簡単な理由)

Googleは所有権が不確かな相手に詳細データを渡しません。これはプライバシーとセキュリティを保つための仕様です。所有権の確認が外れた場合や、最初から確認できていないプロパティで発生します。

サーチコンソール画面での確認方法

Search Consoleのプロパティ一覧で対象サイトを選ぶと、ステータス欄に「未確認」と表示されます。表示が出ていれば、詳細データが使えない状態です。

この章では「未確認」が何を意味するかを中心に説明しました。次章では、なぜ未確認になるのか具体的な原因を見ていきます。

なぜサイトが「未確認サイト扱い」になってしまうのか?

主な原因

  • SSL移行(http→https)でのプロパティ登録忘れ
    例:WordPressでSSL化を行い、サイトのURLが変わってもサーチコンソールに新しいhttpsプロパティを登録しないと、旧プロパティを削除した瞬間にデータが見られなくなります。

  • 所有権確認に使っていたファイルやタグの消失
    例:確認用のHTMLファイルを誤って消した、テーマ更新でタグが消えた、DNSレコードを削除したなどで所有権が失われます。

  • プロパティを誤って削除した
    旧データを残したい場合でも安易に削除すると「未確認」扱いになり、再確認が必要です。

  • ドメイン構成やホスト移転の変更
    サブドメイン移動やドメイン変更、ホスティング会社の移転で検証情報が引き継がれないことがあります。

  • プラグインや権限変更による影響
    WordPressプラグインの設定で確認タグが消える、あるいはアカウントの権限を変更して所有権が解除されることがあります。

トラブル回避のヒント(簡単)

  • SSL化やドメイン移行時は必ず新しいプロパティを追加する
  • HTMLファイル、meta、DNSのうち一つは残しておくか、DNS(TXT)方式を使う
  • プロパティ削除は慎重に行う

これらが混ざると「未確認サイト扱い」になります。次章では、未確認になると具体的に何が困るかを見ていきます。

「未確認」になると何が困るのか?

サーチコンソールでサイトが「未確認」扱いになると、日常の運用やSEO対策に直接影響します。以下に具体的な困りごとを分かりやすくまとめます。

1) 検索パフォーマンスが見られない

どの検索キーワードで何人来ているか、どのページの表示回数やクリック数が増えたかが分からなくなります。例えば、ある記事の検索流入が急増しても気づけず、チャンスを逃します。

2) インデックスやエラー情報の取得が制限される

クロールエラーやインデックス状況、モバイルの使い勝手に関する警告などが確認しにくくなります。結果として問題発見が遅れ、検索順位の低下や表示停止につながる恐れがあります。

3) 改善施策の精度が落ちる

データが無いと、どのページを優先的に改善するか判断できません。ABテストやコンテンツ改善の効果検証ができず、リソースの無駄遣いが増えます。

4) 通知やメッセージが受け取りにくくなる

手動対策や重大な問題の通知を見落とす可能性があります。早期対応ができないと、回復に時間とコストがかかります。

まとめると、未確認の放置は日々の運用での情報不足と機会損失を招きます。まずは早めに確認済みに戻すことをおすすめします。

サーチコンソールで「未確認」になったときの確認ポイント

サーチコンソールが「未確認」になったときは、まず落ち着いて以下を順に確認してください。短いチェックリストで原因を絞れます。

1. SSL(http→https)の扱い

  • サイトをhttps化した場合、httpsのプロパティを新しく登録しているか確認します。
  • 旧httpのプロパティを削除するだけだとデータを取得できません。例: 「http://example.com」から「https://example.com」に切り替えたら、必ず「https://~」を追加します。

2. 所有権確認方法(検証タグ/ファイル/DNS/GA)

  • HTMLファイル方式: ブラウザで https://あなたのサイト/xxxx.html に直接アクセスして存在するか確かめます。テーマやリニューアルで消えやすいので注意します。
  • メタタグ方式: サイトの内に指定のタグが残っているか、ソース表示で確認します。テーマ変更で削除されることが多いです。
  • DNS方式: ドメインのDNS設定にTXTレコードがあるか、DNS管理画面で確認します。DNSは反映に時間がかかるので余裕を持ちます。
  • GA/GTM方式: 所有権は該当のGoogleアカウントが使えるかに依存します。アカウントを変えた場合は検証が外れることがあります。

3. プロパティ指定(URLプレフィックスかドメインか)

  • URLプレフィックス型はプロトコル(http/https)やwwwの有無を厳密に区別します。誤って「https://www.example.com」を登録していると「https://example.com」は計測されません。
  • ドメインプロパティを使えばサブドメインやプロトコルをまとめて管理できます。必要に応じて使い分けます。

4. アカウントと権限の確認

  • 所有権確認は特定のGoogleアカウントに紐づくことが多いです。別の人が所有者設定を変更していないか、管理者権限があるかを確認します。

5. 確認用の簡単手順

1) サーチコンソールにログインしてプロパティ一覧を確認
2) 期待するURL(httpsやwwwの有無)があるかをチェック
3) ブラウザで検証ファイルやメタタグの有無を確認
4) DNS管理画面やGA設定を確認

上記を順に確認すれば多くの場合原因が見つかります。見つかった問題に応じて、次章の具体的手順で対処してください。

再度「確認済み」に戻すための具体的な手順

1) サーチコンソールにログインしてプロパティを選ぶまたは追加する

サーチコンソールにログインし、該当のプロパティ(http/httpsまたはドメイン)を選びます。まだ登録がなければ「プロパティを追加」で新規登録します。ドメインプロパティを使うと管理が楽です。

2) 所有権確認方法を選ぶ

「所有権を確認」画面で方法を選びます。代表的な例は次の通りです。
– HTMLファイルアップロード:ルート(/)にgoogle*.htmlを置く。例:https://example.com/google12345.html にアクセスできればOK。
– メタタグ設置:サイトの内に指定されたを入れる。
– DNS設定(TXT):ドメインのDNSに指定のTXTレコードを追加する。反映に時間がかかることがあります。
– Google Analytics/GTM連携:該当のGAまたはGTMが正しく設置され、同アカウントで所有権が確認できる場合に使えます。

3) 設定後に「確認」ボタンを押す

指定の方法で設定したらサーチコンソール側で「確認」を押します。確認が通ればステータスが「確認済み」になります。失敗した場合は、ファイルの場所間違い、キャッシュ、DNSの未反映、タグの誤記などを再確認してください。

4) SSL化・プロパティ管理の注意点

サイトをSSL化(https化)したら、新しいhttpsプロパティをメインで使うことをおすすめします。旧httpプロパティは履歴確認用に残すか、301リダイレクトが正しく設定されているか確認してください。可能ならドメインプロパティで全体を登録し、設定ミスを減らせます。

「未確認」とインデックス系の「未登録」を混同しない

概要

「未確認」と「インデックス未登録」は見た目で混ざりやすいですが、原因も影響も異なります。ここでは違いを具体的に示し、見分け方と基本的な対処を丁寧に説明します。

サーチコンソールの「未確認」とは

これは所有権の確認が取れていない状態です。サーチコンソール上でプロパティ全体が「未確認」と表示され、データや機能にアクセスできません。例:DNSレコードを削除した、検証用ファイルを消した、管理者権限が外れた。

「クロール済み-インデックス未登録」とは

Googleはページを巡回したが検索結果には載せていない状態です。原因は内容が薄い、重複コンテンツ、内部リンクが足りない、meta noindex指定など多岐にわたります。

見分け方と確認手順

  • サイト全体で「未確認」表示なら所有権問題です。まず検証をやり直します。
  • 個別URL検査で「クロール済み-インデックス未登録」と出るならインデックスの問題です。ページ内容やnoindex、canonical、内部リンクを点検します。

対処の基本方針

  • 未確認:検証方法(DNS、HTMLファイル、タグなど)を再設定して確認済みに戻す。管理権限を確認してください。
  • インデックス未登録:コンテンツを充実させ、重複を避け、内部リンクとサイトマップを整えた上でインデックスを再リクエストします。

注意点

混同すると対応を誤ります。未確認ならまず所有権の復旧、未登録ならページ改善が先です。用途に合わせて正しく判断してください。

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