はじめに
このドキュメントの目的
この資料は、Googleサーチコンソールで「ページが検索結果に表示されない」問題を分かりやすく解決するための案内です。主にインデックス登録に関する問題やエラー種類、それぞれの確認方法と対処法を中心に説明します。
対象となる方
- 自分のサイトやブログの記事が検索に出ない方
- サイトの運営者、編集者、開発者、SEO担当者
具体例：新しく投稿した記事が検索で見つからない場合に役立ちます。
前提となる簡単な用語説明
- インデックス登録：Googleにページを登録して検索対象にすること
- クロール：Googleのロボットがページを読みに来ること
- サーチコンソール：検索に関する情報を確認する無料ツール
専門用語は最小限にし、必要なときに具体例で補足します。
本書の読み方
まず第2章でサーチコンソールの基本確認方法を学んでください。問題の特定後、第3章以降で詳細な原因と対処法に進みます。1ページずつ確認することをおすすめします。
WebページがGoogleに表示されないときはサーチコンソールを確認しよう
なぜサーチコンソールを見るべきか
Webページが検索結果に出ない主な理由は「インデックスされていない」ことです。サーチコンソールはGoogleがどのページを認識しているかを無料で確認できます。問題の所在を特定し、対処の優先順位をつけるのに役立ちます。
サーチコンソールで確認する主なポイント
- URL検査: 個別ページがGoogleにあるかを直接調べます。例：「URLがインデックス登録されていません」と表示されたら、インデックス登録をリクエストできます。
- カバレッジ（対象範囲）: サイト全体のインデックス状況やエラーを一覧で見られます。除外された理由（noindexやクロールの問題）が分かります。
- サイトマップ: サイトマップを送信すると、Googleにページ構成を伝えられます。新しいページはここから発見されやすくなります。
- モバイルと表示速度: モバイルで問題があると表示順位に影響します。簡単な改善点（画像圧縮など）を教えてくれます。
初めての使い方（簡単な手順）
- サイトを追加して所有権を確認します（HTMLファイル、メタタグ、DNSのいずれか）。
- サイトマップを送信します。
- 問題のページをURL検査で確認し、必要なら「インデックス登録をリクエスト」します。
注意点
インデックス登録には時間がかかる場合があります。すぐに結果が出なくても何度もリクエストするより、原因（noindexタグやrobots.txt）を修正してから再確認する方が効果的です。
ページのインデックス登録からGoogleに表示されない原因を確認する方法
サーチコンソールのどこを見るか
サーチコンソールの「ページのインデックス登録」レポートを開くと、URLごとの状態が分かります。まずは該当URLを検索し、表示されるステータスを確認してください。
注目すべきステータス
- クロール済み – インデックス未登録: Google はページをクロールしたが、インデックスに登録していません。よくある原因はコンテンツ品質が低い、重複、あるいは技術的な問題です。
- 検出 – インデックス未登録: URL を検出したがまだクロールしていません。新しく公開したページやクロール予算の関係で遅れる場合があります。
確認と対処の手順（具体例付き）
- URL 検査を実行
- 画面上部の「URL 検査」に該当URLを入力し、問題点（noindex、robots、サーバーエラー）を確認します。例: noindex タグが付いていれば削除します。
- クロール済み – インデックス未登録 の場合
- コンテンツを見直す: 独自性や情報量を増やします。短い説明文だけのページは検索に弱いです。
- 正しい canonical の確認: 別ページを正規化していないか確認します。
- インデックス登録をリクエスト: URL 検査から再クロールを依頼します。
- 検出 – インデックス未登録 の場合
- サイトマップに追加: サイトマップにURLが含まれているか確認します。
- 内部リンクを張る: 他ページからリンクを貼り、クロールを促します。
- 技術的なチェック
- robots.txt、サーバー応答（200/404/5xx）、速度問題を確認します。
すぐにやるべきこと
- URL 検査で原因を特定し、必要ならインデックス登録をリクエストします。短期的にはサイトマップ更新と内部リンク追加を行ってください。
クロール済み – インデックス未登録のエラー詳細
概要
「クロール済み – インデックス未登録」は、Googleのクローラーがページを読み込んだものの、検索結果には登録しないと判断した状態です。クローラーは問題点を検出するとインデックス登録を見送ります。検索に出ない原因は複数あり、適切な対処が必要です。
よくある原因（具体例付き）
- ページ内容が薄い：商品ページに説明がほとんど無い、短い挨拶文だけなど。
- 重複コンテンツ：同じ内容を複数URLで公開（印刷用ページやパラメータ付きURL）。
- 質の低い広告や自動生成文：広告が多すぎる、意味の薄い自動生成テキスト。
技術的な詳細な理由
- 重複ページ（canonicalの不一致や別URLへの正規化が未設定）
- 404や一時的なエラーでクローラーが内容を正しく取得できない
- noindexタグが付与されている
- 不適切なリダイレクト設定（ループや間違ったターゲット）
- canonicalが誤って別ページを指している
- ソフト404（内容がほとんど無いのに200を返す）
- robots.txtやサーバー設定でアクセス禁止になっている
確認と対処の手順（実務的）
1) Search ConsoleのURL検査で該当URLを確認。理由が表示されます。
2) コンテンツを充実させ、独自性を高める（例：詳細な説明、画像や仕様を追加）。
3) 重複はcanonicalで統一、不要なURLはnoindexか削除。
4) noindexや誤ったリダイレクトを外して正しいHTTPステータスを返す。
5) robots.txtやサーバーのアクセス制限を解除する。
これらを順にチェックすれば、多くの「クロール済み – インデックス未登録」は解消できます。必要なら、個別のケースに合わせた具体的な診断もお手伝いします。
インデックスされない主な原因と対処方法
全体の説明
インデックスされない原因は複数あります。ここではよくある原因と、実際に取るべき対処を具体的に示します。
1) クローラーがまだ訪問していない
原因：新規ページや更新頻度の低いページは未訪問のままです。
対処：Search ConsoleのURL検査で「インデックス登録をリクエスト」します。サイトマップを送信すると巡回が早まります。例：公開直後のブログ記事。
2) noindexタグやrobots.txtでのブロック
原因：意図せずmeta noindexやrobots.txtでクロールを遮断している場合。
対処：ページのソースを確認してを削除、robots.txtのDisallowを修正します。Search Consoleのカバレッジやrobots.txtテスターで確認します。
3) サーバーエラーやアクセス制限
原因：ステータスコードが4xx/5xx、Basic認証やIP制限がかかっている。
対処：開発者ツールやログでステータスを確認し、ホスティング業者に相談して解決します。
4) インデックス登録リクエストの失敗
原因：リクエストを送っても処理されないことがあります。
対処：URL検査で「ライブテスト」を行い問題箇所を特定してから再リクエストします。時間を置いて再試行してください。
5) 重複や内容が薄い
原因：類似ページが多い、コンテンツに独自性がない。
対処：情報を補強し独自の視点を加える、canonicalタグで正しいURLを指定します。
簡単なチェック手順（5ステップ）
1) URL検査→2) ステータス確認→3) meta/robots確認→4) サイトマップ送信→5) 再リクエスト
注意：インデックスは即時に反映しないことが多いです。状況を確認しながら順に対応してください。
