はじめに
この文書の目的
この文書は、Google Search Consoleでドメインの所有権を確認するために必要なTXTレコードの設定方法をわかりやすく説明します。初めて設定する方でも迷わないよう、手順を具体例を交えて解説します。
TXTレコードとは
TXTレコードは、ドメインに紐づける短い文字列情報です。たとえば「google-site-verification=XXXXXXXX」のような形式で、Googleが提示する文字列を登録するだけで所有権を証明できます。専門用語は最小限にし、設定画面での操作例を後の章で示します。
誰に向けた記事か
この説明は、ウェブサイトの管理者、個人でサイトを運営する方、もしくは担当者に向けています。DNSの専門知識がなくても設定できるよう丁寧に案内します。
本書の構成
第2章でTXTレコードの基本手順を紹介し、第3章で代表的なドメイン登録事業者ごとの設定方法を示します。第4章では設定後の確認方法と注意点を解説します。次の章から具体的な手順に進みます。
TXTレコード設定の基本手順
以下は、Google Search Consoleで表示されたTXTレコードをドメインに追加する手順です。初心者にも分かりやすく順を追って説明します。
1. Search ConsoleでTXTレコードをコピー
- 「DNSレコードを使用して確認」を選びます。
- 表示された文字列(例: google-site-verification=xxxxxxxxxxxxxxxx)を丸ごとコピーします。引用符は不要です。
2. ドメイン管理画面へログイン
- ドメイン登録事業者の管理画面にログインします。
- 「DNS設定」または「ネームレコード設定」を開きます。
3. TXTレコードを追加
- 新しいレコード追加で種類を「TXT」にします。
- ホスト名(名前)欄は多くの場合「@」か空欄、サブドメインなら該当の名前を入れます。
- 値欄に先ほどコピーしたgoogle-site-verification=…を貼り付けます。
- TTLはデフォルトのままで問題ありません。
- 保存して変更を適用します。
4. 確認と反映待ち
- Search Consoleに戻り「確認」ボタンを押します。
- 反映には数分から最大48時間かかることがあります。通常は数時間以内に反映します。
補足: 値を少しでも改変すると確認できません。コピー&ペーストで正確に設定してください。
ドメイン登録事業者での設定方法
各ドメイン登録事業者の操作画面は違いますが、TXTレコードの入力手順は共通です。以下の流れと、主要事業者ごとの具体例をわかりやすく説明します。
共通の手順
- ドメインの管理画面にログインします。
- 「DNS設定」「DNSレコード」「ネームサーバー設定」などのメニューを開きます。
- レコード追加でレコードタイプを「TXT」にします。
- ホスト名は「@(アットマーク)」か空欄にします(どちらかを指定する仕組みです)。
- レコード内容欄にGoogle Search ConsoleからコピーしたTXT値をそのまま貼り付けます。引用符は不要です。
- 保存して反映を待ちます(反映に数分〜48時間程度かかることがあります)。
主要事業者の例
- お名前.com:ドメインNavi → DNS関連機能設定 → DNSレコード設定を選び、対象ドメインでTXTを追加します。ホストは空欄か@で問題ありません。
- エックスサーバー:サーバーパネル(またはドメイン設定)→ DNSレコード設定から追加します。値はそのまま貼り付けて保存します。
- mixhost:会員ページのドメイン管理 → DNS編集でTXTを追加。ホスト欄が空欄でも動作します。
- ConoHa WING:コントロールパネル → サイト管理→ドメイン→DNS設定で追加します。保存後に反映を確認します。
注意点と確認
- 同じドメインに同一のTXTが複数あると混乱することがあります。不要な古いレコードは削除してください。
- 反映後、Search Consoleの「確認」ボタンで所有権を確かめます。反映が遅い場合は時間を置いて再試行してください。
確認と注意点
DNS反映にかかる時間
TXTレコードの変更は即時反映する場合もありますが、一般的に数分〜48時間ほどかかることがあります。反映を早く確認したい場合は、DigやオンラインのDNSチェックツールでTXTレコードを確認してください。表示されればSearch Consoleで「確認」を押します。
正確な値を入れることの重要性
Googleから提示されたTXT値は正確にコピーしてください。例:google-site-verification=xxxxxxxx
ホスト名(Name)はルートの場合「@」や空欄、サービスが指定する場合はその通りに入力します。余分なスペースや二重引用符(”)が入らないよう注意してください。
Search Consoleでの確認手順
DNS設定を保存後、Search Consoleの画面に戻り「確認」を押します。失敗した場合は時間を置いて再試行します。DNSキャッシュやTTLの影響で反映が遅れることがあります。
所有権維持の注意点
一度確認が完了しても、Googleは定期的に所有権を再確認します。確認後にTXTレコードを削除すると、将来所有権が失われる可能性があるため、削除しないでください。DNS業者を変更する場合は、同じTXTレコードを新しい環境にも必ず追加します。
よくあるトラブルと対処例
- 間違ったホストに追加している(例:wwwだけに追加している)→ルートに追加する。
- レジストラが自動で引用符を付ける→余分な記号がないか確認する。
- 反映が遅い→TTLを確認し、24〜48時間待ってから再確認する。
困ったときは、DNS管理画面のスクリーンショットを用意してサポートに問い合わせると解決が早くなります。












