簡単に始めるWebサーバーの使い方完全マニュアル

目次

第1章: はじめに

本書の目的

この文書は「簡単 web サーバー 使い方」を初心者向けに分かりやすくまとめたものです。ローカル環境で短時間にサーバーを立ててファイル共有や開発確認を行う方法を中心に解説します。

こんな方に向けています

  • ウェブページをローカルで確認したい方
  • 複数のPCで同じファイルを見たい方
  • サーバー設定に不安がある初学者

本書で扱う主な内容(概要)

  • Node.jsのhttp-serverやserveを使った立ち上げ手順
  • VSCode拡張のLive Serverによる簡易表示
  • Python標準のhttp.serverモジュールの使い方
  • ローカルネットワーク内で複数端末からアクセスする方法

前提と注意点

基本的な操作はターミナルやコマンドプロンプトを使います。管理者権限は通常不要ですが、ファイアウォールやルーター設定で外部へ公開しないよう注意してください。ローカル運用の範囲で安全に試してください。

本書の進め方

次章で簡単にサーバーを立てる3つの方法を順に紹介します。手順は実際に試せるように具体例を交えて説明します。環境に合わせて読み進めてください。

簡単にローカルで Web サーバーを立てる3つの方法

ここではWindows・Mac・Linuxで使える、コマンド一発で立ち上げられる3つの方法を紹介します。どれも手軽で作業フォルダをそのまま公開できます。

1. Node の http-server を利用する方法

  • 前提: Node.js がインストール済みの方におすすめです。
  • インストール: npm install -g http-server(一度だけ実行)
  • 起動: 公開したいフォルダへ移動して http-server を実行します。
  • アクセス: ブラウザで http://127.0.0.1:8080 を開きます。
  • 終了: ターミナルで Ctrl-C を押します。
  • ポイント: デフォルトでディレクトリ一覧や静的ファイルを簡単に確認できます。

2. Node(npx) の serve を利用する方法

  • 前提: Node.js があればローカルインストール不要で使えます。
  • 実行: 公開したいフォルダで npx serve を実行します。
  • アクセス: ブラウザで http://localhost:3000 を開きます(ポートは表示に従います)。
  • 終了: ターミナルで Ctrl-C を押します。
  • ポイント: 一時的にさっと確認したいときに便利です。

3. VSCode の Live Server を利用する方法

  • 前提: VSCode を使っている方に最適です。コマンドライン操作が不要です。
  • セットアップ: VSCode の拡張機能「Live Server」をインストールします。
  • 起動: 公開したいフォルダを開き、画面右下の「Go Live」ボタンをクリックします。
  • アクセス: 自動でブラウザが開き、通常は Port:5500 で表示されます。
  • 終了: VSCode の「Port:5500」をクリックして停止します。
  • ポイント: 編集と同時にブラウザ表示が更新されるライブリロード機能があります。

どの方法も短時間で静的ファイルを確認できます。用途に合わせて使い分けてください。

ローカルネットワーク内簡易WEBサーバー構築方法について

イントロダクション

社内の同じWi‑Fiに接続した複数台のPCから、自分の開発中Webアプリを手早く見られるようにする手順をまとめます。前提は、安全なネットワークで常時起動するPC(サーバーPC)を用意することです。

フェーズ1: Webサイトフォルダ準備

  1. サイトに必要なファイル(例: index.html、style.css、script.js)を一つのフォルダにまとめます。
  2. フォルダ名とファイル名は半角英数字で分かりやすく命名します(例: mysite、index.html)。

フェーズ2: Pythonインストール

  1. https://python.org から最新版のインストーラをダウンロードしてインストールします。
  2. インストール時に「Add python.exe to PATH」にチェックを入れてください。動作確認はコマンドプロンプトで python --version を実行します。

フェーズ3: サーバーPCのIP確認と起動スクリプト

  1. コマンドプロンプトで ipconfig を実行し、IPv4アドレス(例: 192.168.1.10)をメモします。
  2. サイトフォルダに移動して、簡易サーバーを起動します。例:

python -m http.server 8000 --bind 0.0.0.0

  1. 自動起動にしたい場合は、同フォルダに start_server.bat を作り、内容を以下のようにします:
cd /d C:\path\to\mysite
python -m http.server 8000 --bind 0.0.0.0

タスクスケジューラでPC起動時にこのバッチを実行するよう設定できます。

フェーズ4: 使い方とメンテナンス

  1. 閲覧側はブラウザで http://[サーバーのIP]:8000 にアクセスします(例: http://192.168.1.10:8000)。
  2. 複数サイトを同時運用する場合は、ポート番号を変えて別プロセスを立ち上げます(例: 8000、8001)。
  3. 必要に応じてWindowsファイアウォールで該当ポートを開放してください。
  4. サーバーPCは常時稼働させ、定期的にファイルのバックアップを取ってください。

注意点

  • この方法は社内などの閉じた安全なネットワーク向けです。公開ネットワークでの利用は避けてください。

Pythonでローカル内で簡易Webサーバーを使う方法

概要

Python標準ライブラリだけで簡易なHTTPサーバーを立てる手順を説明します。追加のライブラリは不要で、開発やファイル共有に便利です。

起動手順(手順はシンプルです)

  1. サーバーとして公開したいフォルダに移動します。
  2. 下記コマンドを実行します。
python -m http.server 8000
  1. 正常に起動すると次のような表示が出ます。
Serving HTTP on 0.0.0.0 port 8000 (http://0.0.0.0:8000/) …
  1. ブラウザで http://localhost:8000 にアクセスして利用できます。終了はCtrl+Cで停止します。

よくあるポイント

  • カレントディレクトリのファイル一覧を表示します。index.htmlがあれば優先して表示します。
  • 特定のインターフェースだけ公開したい場合は –bind オプションを使います。例: python -m http.server 8000 --bind 127.0.0.1(ローカルのみ公開)。
  • 別のポートを使いたい場合はコマンドのポート番号を変えてください。

簡単で扱いやすいので、実験や確認用に便利です。

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