はじめに
目的
本資料は「ホームページ 英語」という検索キーワードの検索意図を分析し、英語表記のホームページ制作と運用で押さえるべき点を分かりやすくまとめます。英語表現の違い、英語版サイトの作り方、和製英語の注意点、コーポレートサイトでの表現、SEOやURL設定まで幅広く扱います。
対象読者
- 企業のWeb担当者や広報
- 英語版サイトの導入を検討する経営者や個人事業主
- 翻訳者や制作会社のスタッフ
基礎知識のない方でも読みやすくなるよう配慮してあります。
本書の構成と読み方
各章は実務に直結するポイントを中心に、具体例を交えて説明します。第2章では「ホームページ」の英語表現の基本を、第3章以降では制作・運用、和製英語の落とし穴、コーポレート向け表現、SEO対策、URL・パーマリンク設定を順に扱います。必要な章だけを参照しても役立つ構成です。
注意事項
用語はできるだけ平易に説明します。時事情報やイベントには触れません。読み進めて疑問があれば、各章の具体例やチェックリストを参照してください。
「ホームページ」の英語表現の基本
概要
日本語の「ホームページ」は日常的に使われますが、英語では意味が分かれます。英語圏では用語を正しく使うことで誤解を避けられます。
主な英語表現と意味
- Website:インターネット上の一連のページやその集合体。会社や店舗などの情報全体を指します。
- Homepage:特定のサイトの最初のページ(トップページ)。訪問者が最初に見る入り口です。
- Webpage:個別のページ(例:会社概要ページ、問い合わせページ)。
日本語「ホームページ」の英語対応
多くの場合「弊社のホームページ」は “our website” と訳します。トップページを明確に指す場合は “the homepage” を使います。ブラウザの「ホームページ(起動時に表示されるページ)」は英語でも “homepage” と言いますが、文脈で区別してください。
実用フレーズ例
- 弊社のホームページをご覧ください。→ Please visit our website.
- ホームページのトップに戻る。→ Return to the homepage.
- 新しいページを公開しました。→ We published a new webpage.
英語表現を使い分けることで、伝えたい範囲が明確になります。
英語表記ホームページの必要性とグローバル展開
なぜ英語表記が必要か
英語表記のホームページは海外への第一印象を決めます。英語圏だけでなく、多くの国で英語がビジネスや情報収集の共通語として使われます。英語対応することで訪問者数が増え、国際顧客の獲得や海外パートナーとの交渉がスムーズになります。
単なる翻訳では足りない理由
直訳だけでは伝わらない表現が多くあります。言葉だけでなく、価格表記、日付形式、通貨、度量衡、写真や色の好みなど文化に配慮する必要があります。具体例として、英語圏でも米国と英国ではスペルや言い回しが異なります。これを無視すると信頼を損なうことがあります。
英語圏の検索行動と情報収集
英語ユーザーはキーワード検索、レビュー、FAQ、ソーシャルメディアで情報を比較します。検索語句は自然な会話調になることが多いため、サイト内の表現をユーザーの言葉に合わせると届きやすくなります。ローカルの検索エンジンやレビューサイトをチェックする習慣も把握してください。
実務的なポイント
- ローカライズ計画を立て、優先国を決める。
- ネイティブチェックを受ける。
- ローカル通貨や配送情報を明確にする。
- ドメインやhreflangで地域を示す(例:.co.uk)。
運用と改善
公開後もアクセス解析で行動を観察し、A/Bテストで表現や導線を改善します。文化やトレンドの変化に合わせて定期的に内容を更新すると効果が続きます。
英語表記における注意点と和製英語の問題
はじめに
英語表記のホームページでは、和製英語やカタカナ英語が誤解を招きやすいです。日本語で慣れた表現をそのまま使うと、海外の利用者に意図が正しく伝わらないことがあります。
和製英語が招く誤解
日本では「HP(ホームページ)」と呼ぶことが多いですが、英語では website(サイト)や homepage(トップページ)が適切です。Web は広くインターネット領域を指し、homepage は特定サイトのメインページを指します。短縮形や日本特有の用語は避けましょう。
よくある和製英語と正しい英語例
- HP → website / homepage
- Webサイト → website
- スマホサイト → mobile site / mobile website
- アクセス数 → page views / visitors
- レスポンシブ → responsive (design)
表記上の注意点
- 用語は一貫して使う(例:website か site を統一)。
- スペル(英米どちら)を決めて統一する。
- ハイフンや大文字は意味を変えることがあるので注意。
- 自動翻訳に頼らず、ネイティブや英語に堪能な人の確認を得る。
表現チェックリスト
- 日本語での慣用表現を直訳していないか確認する。
- 主要な用語は注釈や括弧で補足する。
- ボタンやリンクの表記は短く明確にする(例:Contact Us)。
- 文化的な誤解が起きないか簡単に点検する。
正確な語を選べば、情報はより明快に伝わります。海外ユーザーの視点を常に意識して表記を見直しましょう。
コーポレートサイトでの英語表現
はじめに
ビジネス用途のコーポレートサイトでは、信頼感と分かりやすさが大切です。英語表現は短く明確にし、企業イメージに合わせて語調を統一します。
定番見出しと使い方
- About Us:会社概要や理念に使います。短く「About」だけにする場合もあります。
- Contact:問い合わせ窓口。場所や担当者情報を明記します。
- Careers / Jobs:採用情報。応募方法や福利厚生を簡潔に示します。
- Products / Services:商品・サービス紹介。カテゴリ分けをはっきりさせます。
トーンと語彙の選び方
フォーマルな企業は丁寧な語彙(”We provide”, “Our team”)を使います。親しみを出す企業はややカジュアル(”Meet our team”, “What we do”)を選びます。一貫したトーンを保つことが重要です。
商品紹介フレーズの例(ターゲット別)
- B2B向け:”Reliable solutions for your business”(信頼性を強調)
- B2C向け:”Make life easier with X”(利便性を強調)
- 高級品:”Exquisite craftsmanship, timeless design”(品質とデザインを強調)
- 日用品:”Affordable and practical for everyday use”(価格と実用性を強調)
CTA(行動喚起)の書き方
短く具体的に書きます。例:”Contact us”, “Request a quote”, “Buy now”。ボタン文言は数語に抑えて分かりやすくします。
翻訳と多言語対応の注意点
機械翻訳は伝わりにくい表現を生むことがあります。重要ページはネイティブのチェックを受け、文化的な違いにも配慮してください。
表示上の配慮
メニューやボタンは短く、読みやすい語にします。英語表記でも日本語ページと整合性を取り、ユーザーが迷わない構造にしてください。
英語表記ホームページのSEO対策
はじめに
英語表記のホームページは、英語圏の検索行動に合わせた最適化が必要です。英語では短く一般的なキーワードが効果的なことが多く、日本語とは異なる戦略を取ります。
キーワード最適化
・基本は短めで検索されやすい語句(例: “Tokyo restaurant”、”IT consulting”)。
・地域名やサービス名を組み合わせてロングテールも狙います(例: “Tokyo sushi near Ginza”)。
・検索意図を想像して、商品名・用途・場所の順で語を並べると見つかりやすくなります。
メタタグとタイトル
・Titleはページ内容を短く明確に書き、重要語を先に置きます。例: “Tokyo Sushi Restaurant | ABC”。
・Meta descriptionは検索結果に出る説明文です。120〜160文字程度で魅力を伝えて行動を促します。
ページ構成と見出し
・H1に主要キーワードを入れ、導入文でも同語を自然に使います。画像のalt属性も英語で記入します。
技術的ポイント
・hreflangで英語ページを指定します。URLは短く英語のスラッグにします。ページ速度とモバイル対応も重要です。
簡単チェックリスト
・Title, Meta description, H1にキーワード
・URLスラッグは英語で簡潔
・画像のaltを設定
・hreflangの指定
・ページ速度とモバイル対応を確認
これらを順に見直すと、英語ユーザーに届きやすいサイトになります。
URLとパーマリンクの設定
記事のURLやパーマリンクは、訪問者と検索エンジンにページ内容を伝える重要な要素です。英語表記を用いると意味が伝わりやすく、国際的な閲覧や共有がスムーズになります。
英語表記のメリット
- 分かりやすさ:英語は汎用的で読者が内容を推測しやすいです。例:/products/blue-widget
- SEO効果:検索エンジンにキーワードを明確に伝えられます。
日本語ユーザーへの配慮
- 日本語が主なターゲットなら、日本語スラッグやサブディレクトリ(/ja/)を併用すると親切です。
- 日本語を直接使うと%エンコードで見た目が崩れる場合があります。読みやすさを重視するならローマ字や英語に変換してください。
設定時の実践ポイント
- 小文字とハイフンを使い、短く簡潔にします。例:/about-us
- アンダースコアは避けます。
- URLは頻繁に変更しないでください。変更する場合は301リダイレクトで誘導します。
- 多言語サイトは、/en/や/ja/といったディレクトリかサブドメインで分け、canonicalやhreflangを設定すると誤認識を防げます。
このように、英語表記は国際性と可読性を高めますが、日本語ユーザーの使い勝手も忘れずに設計してください。












