はじめに
本資料の目的
本資料は「ホームページ 作成 費用」に関する調査結果を分かりやすくまとめたものです。これからホームページを作る方や見積りを比較する担当者が、費用の目安や判断基準を持てるように解説します。
本資料で扱う範囲
- ホームページ制作にかかる費用の全体像
- 依頼先（制作会社・フリーランス・自作）別の相場
- ページ数やサイト種類、デザイン・機能別の目安
- リニューアル時の費用と注意点
各項目で、費用に影響する具体的な要素も示します。
想定する読者
- 小規模事業者や個人事業主
- 企業の制作担当者や予算決定者
- 制作を外注するか検討中の方
本資料の使い方
章ごとに目安と具体例を提示します。提示する金額は目安です。最終的な見積りは、要件や納期、制作範囲で大きく変わりますので、具体的な相談は専門家に依頼してください。
前提と注意点
本資料では主に初期制作費を中心に説明します。ドメイン取得やサーバー費用、保守運用費は章ごとに触れますが、明確な見積りは個別に確認してください。
ホームページ制作費用の全体像
概要
ホームページ制作にかかる費用は、制作規模、デザイン、機能、依頼先で大きく変わります。目安として2025年の相場は次の通りです。
- 個人向けサイト：10万円〜30万円（名刺代わりのシンプルなサイト）
- 中小企業向け：30万円〜100万円（会社紹介やお問い合わせフォーム含む）
- 大規模サイト：100万円以上（多ページ・会員機能・システム連携）
シンプルな構成は30万円〜100万円、多機能やシステム連携を伴う場合は100万円〜300万円以上になることもあります。
費用が変わる主な要因
- 制作規模：ページ数やコンテンツ量で工数が増えます。
- デザイン：オリジナルデザインは時間と費用がかかります。テンプレート利用は安く済みます。
- 機能：予約・決済・会員管理などは開発工数と外部連携費用が発生します。
- 依頼先：フリーランス、制作会社、制作プラットフォームで料金体系が異なります。
- 保守・運用：更新作業やセキュリティ対策はランニングコストになります。
見積もりで確認すべきポイント
- 初期費用と月額費用の内訳を明確にする。
- 保守や更新の範囲と料金を確認する。
- 納期と修正回数の条件を確認する。
コストを抑える方法
- テンプレートや既存パーツを活用する。
- 優先度の高い機能だけを最初に導入し、段階的に拡張する。
- コンテンツ（文章や写真）を自前で用意すると制作費が下がります。
以上がホームページ制作費用の全体像です。次章では依頼先別の費用相場を詳しく見ていきます。
依頼先別の費用相場
フリーランス（目安：10万～50万円）
個人の制作者に依頼すると費用を抑えられます。予算重視の小規模サイトやランディングページに向きます。対応が早く柔軟ですが、保守や複数人での作業は難しい場合があります。実績や対応範囲を事前に確認してください。
小・中規模制作会社（目安：50万～300万円）
一定の品質と機能性を求める場合に適しています。デザイン制作、CMS導入、基本的なSEO対策や簡単なフォームなどを含めることが多いです。複数名で分業できるため安定した納品が期待できます。見積もりは項目ごとに確認しましょう。
大手制作会社（目安：200万～1000万円、平均300～400万円）
高度なマーケティング設計やSEO戦略、カスタム機能、詳細な要件定義や運用支援まで総合的に提供します。プロジェクト管理やデザイン・開発の体制が整っており、大規模サイトやブランディング重視の案件に向きます。費用は高めですが、長期的な効果やサポートを重視する場合に選ばれます。
選び方のポイント
- 目的と予算を明確にする
- 実績や得意分野を確認する
- 保守や更新の体制を確認する
- 見積もりの内訳を比較する
これらを比べて、自社に合った依頼先を選んでください。
ページ数別の費用相場
概要
ページ数が増えるごとに工数が増え、費用も上がります。単純なランディングページから情報量の多いサイトまで、目的や更新頻度で必要な費用幅が変わります。
1ページ（ランディングページ）
- 想定費用：10万円〜60万円
- 特徴：短期間で制作可能。訴求力のあるデザインや広告連携を重視すると上限に近づきます。
小規模サイト（〜10ページ）
- フリーランス：10万円〜30万円
- 小・中規模制作会社：50万円〜100万円
- 説明：テンプレート利用や既存CMSで安く抑えられます。オリジナルデザインや文章作成を依頼すると費用が上がります。
中規模サイト（30ページ程度）
- フリーランス：30万円〜50万円
- 小・中規模制作会社：200万円〜300万円
- 説明：ページごとの調整、CMSの設計、内部リンクやカテゴリ整備が必要になります。
大規模サイト（100ページ以上）
- 想定費用：300万円以上
- 説明：大量ページの構築と運用体制が必要です。コンテンツ制作、翻訳、検索対策の工数が大きくなります。
注意点
- ページ増加に伴いデザイン調整・SEO対策・保守費用も増えます。
- 単純なページ数だけで判断せず、機能や更新頻度、コンテンツ作成の有無を明確にして見積もりを取ることをおすすめします。
ホームページの種類別費用相場
以下は代表的なホームページ種類ごとの費用と制作期間の目安です。目的や必要な機能で金額は大きく変わります。
- コーポレートサイト
- 費用目安：100万〜300万円
- 制作期間：2週間〜3か月
-
説明：会社案内、採用情報、ニュースなどを含むことが多く、ページ数やCMS導入、オリジナルデザインで費用が上がります。
-
ランディングページ（LP）
- 費用目安：10万〜80万円
- 制作期間：2週間〜1か月
-
説明：1ページ完結で問い合わせや申し込みを目的に作成。デザインや訴求文、A/Bテストを行うと費用が増えます。
-
ECサイト
- 費用目安：50万〜300万円
- 制作期間：1〜4か月
-
説明：商品数、決済・在庫連携、会員機能によりコストが変動します。モール出店より独自構築の方が高額になりやすいです。
-
オウンドメディア
- 費用目安：初期構築30万〜150万円（運用・記事制作を含めると10万〜200万円程度）
- 制作期間：1〜3か月
-
説明：記事更新の仕組みやCMS、デザイン設計が主な費用です。継続的な記事作成は別途予算が必要です。
-
サービスサイト
- 費用目安：100万〜200万円
- 制作期間：1〜3か月
-
説明：サービス紹介と申し込みフォームや会員管理などの機能で費用が決まります。
-
ポータルサイト
- 費用目安：50万〜300万円
- 制作期間：2〜6か月
- 説明：検索やカテゴリ分け、ユーザー投稿などの機能が増えると工数とコストが大きくなります。
費用が変わる主な要因：ページ数、デザインの独自性、必要な機能（決済、会員、検索）、写真撮影やコピー作成、保守運用の有無などです。目的を明確にして、優先度の高い機能から計画すると無駄を減らせます。
デザイン別の費用相場
テンプレート使用（最安）
- 相場：5万円〜50万円
- 内容：既成のテンプレートを使い、色や画像、テキストを差し替える方法です。デザイン制作の工数が少ないため費用を抑えられます。小規模店舗や個人サイトに向きます。
テンプレートのカスタマイズ
- 相場：30万円〜180万円
- 内容：テンプレートをベースにレイアウトや配色、パーツの変更を加えます。独自性を出しつつコストを抑えたい場合に適します。デザイン調整やレスポンシブ対応、簡単なアニメーションが含まれることが多いです。
オリジナルデザイン
- 相場：50万円〜100万円（大規模ではさらに高額）
- 内容：ゼロからデザインを制作します。ブランドイメージに合わせたビジュアル設計や複数の画面設計を行います。企業サイトやブランディングが重要なサイトで選ばれます。
制作体制による差
- フリーランス：10万円〜30万円の案件もありますが、スキルと経験で幅があります。
- 制作会社：200万円以上になることもあります。チームでのデザイン制作、確認プロセス、品質保証があるためです。
費用に影響する主な要因
- ページごとのレイアウト数、カスタムパーツ、アニメーション、画像素材の制作、修正回数など。
- ブランドや業種によるデザイン要件の複雑さも左右します。
発注時のポイント
- 目的と優先順位を明確にしてください。ビジュアル重視か、スピード重視かで選ぶべきプランが変わります。
- サンプルやポートフォリオを確認し、修正回数や納期、追加費用のルールを契約書に入れておくと安心です。
機能別の費用相場
概要
機能によって費用は大きく変わります。ここでは実例を示し、見積もり時に確認すべき点を分かりやすく解説します。
基本的な機能（問合せフォーム・SSL等）
問い合わせフォームやSSL、レスポンシブ対応などの基本は比較的安価です。個人や小規模では数万円〜数十万円程度で対応できます。
CMS付き中規模サイト
フリーランス：15万〜50万円
制作会社：20万〜80万円
例：ブログ更新やイベント情報を自社で管理したい場合はこのランクです。
多機能コンテンツ・外部連携
会員管理、決済、外部API連携などは100万円超えになることがあります。複雑な業務フローやデータ同期が必要だと費用が跳ね上がります。
動画・アニメーション・高度なABテスト
動画埋め込み、モーション演出、細かなABテスト機能は実装と調整に手間がかかり、追加費用が発生します。
Webアプリ・システム開発
フリーランス：50万〜500万円
制作会社：200万〜1000万円程度
業務システムや独自機能を持つアプリは要件定義とテストが重要です。
見積りで確認すべきポイント
- 要件の範囲（どの機能が必須か）
- 保守・運用の有無（更新頻度や障害対応）
- 外部サービスの利用料（決済手数料等）
- 納期とテスト範囲
これらを整理すれば、無駄な追加費用を防げます。
