はじめに
本書の目的
この章では、noteや投稿を自分のホームページに安全で見栄えよく埋め込むための全体像を示します。基本からWordPressでの実装、高度な自動更新、さらにGoogleマップや関連記事の埋め込みまで順を追って解説します。
誰向けか
HTMLやサイト運営の基本を知っている方を想定しています。初心者の方もわかるように、具体例と手順を丁寧に説明します。
前提条件
- 埋め込む記事の公開状態(公開・限定公開)を確認してください。
- 自分のサイトに編集権限があることを確認してください。
注意点
埋め込み先のデザインやスマホ表示に配慮してください。外部コンテンツの仕様変更で表示が崩れることがあるため、定期的に確認をおすすめします。
本書の読み方
次章で基本的な埋め込み方法を手順付きで紹介します。実際に試しながら読み進めると理解が深まります。
基本的な埋め込み方法
ホームページにnote記事を埋め込む最も簡単な方法は、noteが提供する埋め込みコードを使うことです。手順は次の通りです。
- 埋め込みたいnoteの記事ページを開く。
- 記事下部の「♡ + …」の「…」をクリックし、【サイトに貼る】タブを選ぶ。
- 表示されたHTMLコードをコピーして、自分のホームページのHTMLに貼り付ける(例えば、ヘッダや本文の編集画面のHTMLモードで挿入)。
noteの埋め込みはiframeを使います。YouTubeやSNS投稿と同じ感覚で扱えますので、基本はそのまま貼れば表示されます。
ポイント(レスポンシブ対応)
– そのままだと幅や高さが固定されている場合があります。スマホで見やすくするには、親要素に幅100%を指定してiframeを比率で調整する方法が便利です。例:
よくあるトラブルと対処
– 表示されない: コピーしたコードの一部が省略されていないか確認してください。
– セキュリティ(X-Frame-Options)で表示できない場合は、サーバー側やnoteの仕様に依存します。その場合は、リンクでの誘導を検討してください。
この基本方法は手軽で導入しやすく、まずはここから試すことをおすすめします。
WordPress(ワードプレス)への埋め込み方法
WordPressでnote記事を表示する主な方法を、初心者にも分かりやすく説明します。用途に合わせて選んでください。
方法1:ウィジェットに埋め込む(サイドバーやフッター)
- note記事側で「埋め込みコード(iframeやscript)」をコピーします。
- WordPressの管理画面で「外観」→「ウィジェット」または「外観」→「カスタマイズ」→「ウィジェット」を開きます。
- サイドバーやフッターの領域に「カスタムHTML」または「テキスト」ウィジェットを追加します。
- コピーした埋め込みコードを貼り付けて保存します。
ポイント:ブロックエディタを使う場合は「外観→ウィジェット」ではなく、ウィジェット編集画面で「カスタムHTML」ブロックを選びます。テーマによってはscriptの埋め込みが制限されることがあります。
方法2:メニューにnoteへのリンクを追加する(分かりやすい導線)
- 管理画面で「外観」→「メニュー」を開きます。
- 「カスタムリンク」を選び、note記事のURLを貼り付けます。リンク文字(例:「note記事」)を入力して「メニューに追加」をクリックします。
- メニュー位置(ヘッダーやフッター)を設定して保存します。
補足:固定ページを作ってそこにnoteの埋め込みを置き、その固定ページをメニューに追加する方法もあります。新しいタブで開く設定にして外部ページと明示すると親切です。
トラブル対処の簡単なヒント
- 表示が崩れる場合は幅を100%にするか、カスタムCSSで調整します。
- 埋め込みが反映されないときはテーマやセキュリティプラグインの設定を確認してください。
高度な埋め込み方法:JavaScript(RSS-to-JSON)を使用した自動更新
概要
JavaScriptとRSS-to-JSONサービスを使うと、noteの新着記事を自動でホームページに反映できます。手順は簡単です。noteのRSSフィードURLを用意して、RSS2JSONのAPIでJSON化したデータを取得し、HTMLに表示します。
手順(要点)
- RSSフィードURLを取得する
- noteのプロフィールや記事一覧のURLの末尾に「/rss」を付けることで取得できます(例:https://note.com/ユーザー名/rss)。
- RSS-to-JSONのエンドポイントを作る
- 無料サービスなら https://api.rss2json.com/v1/api.json?rss_url=RSS_URL を使います。APIキーがある場合は &api_key=YOUR_KEY を追加します。
- HTMLを用意する
- 表示用のdivを用意します。例:
- JavaScriptで取得して表示する
- fetchでAPIからJSONを取り、items配列をループしてタイトル・リンク・日付などを作成します。自動更新は setInterval で数分ごとに再取得します。
サンプル(簡単な例)
<div id="note-list">読み込み中...</div>
<script>
const RSS = 'https://note.com/ユーザー名/rss';
const API = 'https://api.rss2json.com/v1/api.json?rss_url=' + encodeURIComponent(RSS);
async function load(){
try{
const res = await fetch(API);
const data = await res.json();
const el = document.getElementById('note-list');
el.innerHTML = data.items.map(it=>`<p><a href="${it.link}" target="_blank">${it.title}</a> <small>${new Date(it.pubDate).toLocaleDateString()}</small></p>`).join('');
}catch(e){document.getElementById('note-list').textContent='表示できません';}
}
load();
setInterval(load, 10*60*1000); // 10分ごと
</script>
注意点
- 無料APIはリクエスト制限や遅延があるため、キャッシュや間隔を設けて使ってください。CORSで直接取得できない場合はサーバー側でプロキシする方法が安全です。
Googleマップの埋め込み
概要
noteの記事に地図を表示すると、会場案内や店舗紹介で読者に場所を直感的に伝えられます。Googleマップの埋め込みは簡単で、APIキーは不要です。
手順(簡単4ステップ)
- Googleマップで目的地を検索します。
- 画面左上のメニューか場所情報の「共有」をクリックします。
- 「地図を埋め込む」を選び、表示されるiframeコードをコピーします。
- noteの編集画面に戻り、そのコードを貼り付けて保存します。
サイズ調整とレスポンシブ対応
iframe内のwidthを「100%」、heightを「450」などにするとスマホでも見やすくなります。例:
必要に応じてheightを変えて見た目を整えてください。
よくあるトラブルと対処法
- 埋め込みが表示されない:noteのエディタがHTML埋め込みを許可しているか確認してください。ブラウザの拡張機能が影響する場合もあります。
- 地図の位置がズレる:検索ワードを具体的にして再取得してください。
活用例
イベント告知で会場の地図を載せる、店舗ページにアクセス案内を付けるなど、読者に場所を一目で伝えたい場面で役立ちます。
関連記事の埋め込み
概要
noteの編集画面で「埋め込み」を選び、関連記事のURLを貼るだけでホームページに関連記事を表示できます。読者を別の記事へ誘導し、滞在時間や回遊率を高めます。
手順(簡単)
- 編集画面で「埋め込み」を選択します。
- 埋め込み用の入力欄に過去記事のURLを貼り付けます。
- 表示を確認して保存します。
選び方のコツ
- 内容が近い記事を選ぶと興味を引きやすいです。具体例:レシピ記事なら同じ材料を使った別メニューを。
- 新旧の記事を混ぜると情報の幅が出ます。
見せ方の工夫
- サムネイルがあると目を引きます。画像が自動で出ない場合は手動で設定します。
- 見出しや抜粋が表示されるレイアウトを選ぶとクリック率が上がります。
チェックポイント
- モバイル表示で崩れないか必ず確認します。
- リンク切れがないか定期的に見直します。
まとめ代わりの一言
関連性の高い記事を自然に並べるだけで、読者の興味を維持できます。まずは1〜3件を試して反応を見てください。












